夜、寝る前に読みたい宇宙の話 の商品レビュー

野田祥代(著者)

2024/07/13

タイトル通り、夜寝る前にぴったりの本。
どの頁からでも、パラパラと眺めるように読める。
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夜、寝る前のほんの一時、遠い宇宙に思いをはせ、「宇宙からの視点」で、地球や私たち人間を俯瞰することで、煮詰まってしまった心を解きほぐし、静かに「自分」を見つめ直すことを促す
現実に何か困った問題が起こったら、一呼吸して「心だけ宇宙に緊急避難」する
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…穏やかな心で眠れそうだな。

2024/06/27

中学生にも読める優しい宇宙の本。
宇宙の神秘にワクワクしたし、宇宙規模の俯瞰的なメタ認知が身につくような気がする。
知識の継承が人間の強み、と聞いて、私も何か残せるものがあるかな、と考えた。

2024/06/13

就寝前に読む書物としては素晴らしい内容でした。筆者は天文を専門にされている方だと思いますが、その楽しさを伝えたいという姿勢が素晴らしいです。文章から、宇宙への愛だったり、人としての温かさやが伝わってきて、満ち足りた気持ちになります。また文章力もかなり高く、美しい表現に溢れていました。
知識という観点でなにか特別な学びがある、というタイプの作品ではありませんが、寝る前にリラックスした気持ちで読書をしたい、という方にはおすすめです。

2024/04/28

「眠れなくなる⚪︎⚪︎」というタイトルの本はあるが、「寝る前に読みたい」というタイトルには優しさを感じる。それが象徴するような内容や文章。宇宙空間から空想世界が広がり、夢に余韻を持ち込めるような読書。

本書を読んで新たに知ったこと。それをインターネットで調べて、感動したものが二つある。星空世界遺産ともいわれるニュージーランドのテカポ。満点の星空は、画像からもその凄さが伝わってくる。スターゲイジングスポットともいうらしいが、本物のプラネタリウムだ。

もう一つは、「ロングプレイヤー」という1000年かけて演奏されるように作られた曲。 これは世界一長い曲として知られ、2000年1月1日に演奏が始まった。ストリーミングやYouTube動画でも見られるが、鈴や銅鑼のような楽器で、アンビエント音楽を奏で、まるで宇宙空間と通信をしているようだ。

こうした新たな発見のように、本全体が詩集のようでもあり、素敵なお話だ。少し、雰囲気を伝えるために、書き出してみる。

ー　宇宙飛行士のラッセルシュワイカート氏によると、宇宙船から見える最高な綺麗な景色にキラキラ七色に輝く氷の粒というのがある。七色の氷が輝きながら暗黒空間に散っていくイメージ。幻想的で神々しい風景。しかし、その正体は船外に出された宇宙飛行士たちのおしっこ。

ー　6等星より暗い星は無数にあって、例えば21等星までの星の数は一気に増えて、30億個ほどにもなる。あなたや私が満天の星を見たとしても、それは宇宙の一部分でしかない。見ている星の奥の世界を想像できたとき、人は言葉にならない心の動きを感じたり、立ち止まったりするものなのでしょう。

宇宙サイズで俯瞰すれば、時間も空間もとてつもない広さで、自らの存在や悩みはちっぽけなものに感じる。時々、空想を巡らすのも良いかも知れない。

2024/03/19

壮大で深遠な宇宙の話｡宇宙空間は暗くて寒くて不気味過ぎ｡それなのに､読めばその都度目を閉じて、宇宙空間で寝落ちする。何だろう？行き詰まったとき「心だけ宇宙に飛び出してみる」って､染みるお言葉｡

2024/03/12

素晴らしい本でした。空間と時間、こんな大きなことを考えたのは何十年ぶりだったでしょう。もしかすると小さな子供のころ以来かもしれません。本を読んでいる間、頭と心が大きく大きく広がりました。星空は綺麗ですが宇宙は死の世界、いままでは恐怖の対象でしたがこの本が一変させてくれました。これからの人生は大きな大きな宇宙を考えて過ごしたいと思いました。

2024/03/06

・感想
ちょこちょこ寝る前に読んでた本。

宇宙の不思議、地球の不思議が沢山で今ここにいることの奇跡を改めて実感する。
何億年もかけて何度も滅びて消えながら奇跡的な確率でいまここにいる。

特に好きなのが
P112.「あなたが生まれてきたことそれ自体が、過去の消えていった生物たちがこの大地で確かに命を燃やした証しです」

とてつもなく大きなものの中で、いつか必ずくる終わりのときまで生きる。
そして星が死んだら人になり、人が死んだら星になる。

2024/01/29

本屋で目に入り、タイトルと表紙に惹かれて購入。2〜3時間ほどで読了。

特に印象に残ったフレーズは以下。
・自分は広いあの宇宙の中にいて、ほんのわずかの時間をもらっていて、たった今その場所をこうして眺めているんだ。
・宇宙を舞台に、その登場人物としてどのように自分を演じるのかはあなた次第、人生はあなたが主人公の物語です。

最近目の前の出来事で頭がいっぱいになって、視野が狭くなっていると感じていたから、この本を手に取ったのかも知れない。
目の前のことで行き詰まったとき、想像の中で自分を宇宙まで飛ばしてみる、時間軸を宇宙で考える、存在を、影響を、宇宙規模で考えてみる。と言うことは、最大の俯瞰なのかも知れない。

そうやって考えた時、私たちが織りなすことは、当然にとってもちっぽけなことだけど、だからこそ全く同じはあり得ない、唯一無二のかけがえのないものでもある。

考えすぎる必要はないけれど、せっかくある自分の人生を背負いすぎずに楽しみたいと思えたりする。そう感じられた、素敵な本でした。
科学的な話がただ書かれるだけでなく、筆者の人生観も丁寧に綴られていてよかったです。

2023/08/07

◆肩の力を抜いて宇宙や人生を考える◆
宇宙は遠い世界のように感じますが、そうではありません。地球に生まれたということは、永く続く宇宙の時間の中を生きているということであり、宇宙は人生の舞台ともいえます。そこから地球や人間を見ることで、改めて地球や命の美しさやこの世の不思議に気づくことができます。
本書を読みながら、宇宙や人生についてゆっくり考えてみませんか？難しい話はなく、例えがわかりやすいため、科学が苦手でも最後まで読めてしまいます。

2023/07/09

最初はいいかなぁ、譬えが巧いなぁ・・と思ったんだけど～～まあ、宇宙に思いを馳せるなら夜が良い・・寝る前の夢現で読んでいると洗脳されそう・って昼読んで思いました。人生訓！なの？