違国日記(9) の商品レビュー
「あのとき槙生ちゃんが言ったこととかー もっとずっと後で意味が分かるのかなって最近思った」 いやそれが、それこそが成長なんだろうなというコミュ障叔母&孤児姪ふたり暮らし漫画の9冊目。 槙生ちゃんの作家仲間おしゃべりとか、イラスト担当者との交流とか、ただの謎の小説家だったとこ...
「あのとき槙生ちゃんが言ったこととかー もっとずっと後で意味が分かるのかなって最近思った」 いやそれが、それこそが成長なんだろうなというコミュ障叔母&孤児姪ふたり暮らし漫画の9冊目。 槙生ちゃんの作家仲間おしゃべりとか、イラスト担当者との交流とか、ただの謎の小説家だったところからずいぶん人間らしいところが描かれるようになってきました。 これは 朝 の世界の解像度が増してきたことに比例しているんだろうなと思いながら読んでいます。 「作家が自意識過剰じゃないことなんてあるか?(なめとんか?我作家ぞ?)」
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この本が理解できるまで読み続けます。何歳になっても。 もしもからのインスピレーション、ほんとうのことを書く必要もない
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『「ねー、なんかさ、あたしたち仲良くなったよね」「夏休みにどこにも行かない程度にね」「あは!!」』 ずっと自分探しを続けていた朝がようやく落ち着く。自分は槙生さん目線なのでもっとゆっくりでいいのにと思ってしまうけれど、朝が大人になったことで少し変わった二人の関係性は好き。 砂漠の...
『「ねー、なんかさ、あたしたち仲良くなったよね」「夏休みにどこにも行かない程度にね」「あは!!」』 ずっと自分探しを続けていた朝がようやく落ち着く。自分は槙生さん目線なのでもっとゆっくりでいいのにと思ってしまうけれど、朝が大人になったことで少し変わった二人の関係性は好き。 砂漠の描写が好き。
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今一番新刊を心待ちにしている本の一つ。 page42と43の流れが好きだ。 横にどーんと広いコマ三つの展開。 ヤマシタトモコさんのシンプルな線で描かれる世界の切り取り方が好きだ。 同じフォーマットの中で繰り返される日常、その中で朝とその周りの人たちと話して1日が過ぎていく、それを切り取る・・・みたいな。シンプルな線と深く切れ味の良い科白と、表現の広さと。 そのあとのpage43の朝の独白。 船のくだり、ぐうっと胸の真ん中を掴まれたよう。 健やかに育つ若いのちを見守るのは、なんで嬉しくてそして寂しいのだろうか 裏表紙の槙生ちゃんの科白そのものだ。
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どこへでも行ける、どこへも行けない、 単純な二択に頭を抱えた後に、きっとみんな自分の城を建て始める。 自分ごとと考えたくても、考えられない人も多くいて、そのすべてが悪人ではもちろんなくて、 そういう愚かさを掬い上げられるものが物語だと思う。 みんながみんな、同じ主語を持ってい...
どこへでも行ける、どこへも行けない、 単純な二択に頭を抱えた後に、きっとみんな自分の城を建て始める。 自分ごとと考えたくても、考えられない人も多くいて、そのすべてが悪人ではもちろんなくて、 そういう愚かさを掬い上げられるものが物語だと思う。 みんながみんな、同じ主語を持っているわけじゃない。たとえweを掲げても、一つしかないなんてあり得ない。 漠然と不思議だった他人のこと、物語の力、愚かさを許すこと、断罪すること、不思議だなと思う気持ちをどうしたらずっと留めていられるだろう、、
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しばらくしてまた読んだら違う感じを受けるだろうな~とか、朝が言ったみたいにもっとずっとあとで意味がわかるのかなとか、思った。
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みずみずしい。 マンガのような小説。あっちへいったりこっちへいったり、心地よい。ずっと読んでいたくなります。
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自分よりできるっぽい人を見て、自分は立ち止まりそうになる。どうせどこにも行けないし、と言い訳するのは、どこに行けるかわからないから。でもどこかに行きたいし、その背を押してほしいし、行く先を照らしてほしい。朝が成長しているなぁと思うと同時に立ち止まりそうだなぁとも。槙生さんが薦めてくる本が『ふたりはともだち』なのが最初は意外に思ったけどちょうどしっくりきた。相手を否定しないし自分と同一視しないようにするけど隣にいるがまくんとかえるくんの話と思えば。それにしても木星さんかわいいですね。
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2人が会話する時そばにコップがあるのが好き。 "聞いてるけど聞いてない"を特技としていた朝が槙生ちゃんの返答を待っていることに毎回嬉しくなってしまう。
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読了。5年前に1巻出たとき長女は小学生だった。今、高一である。どんなことを感じてるかだんだんわからなくなってきた。この漫画も難しい。
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