渚の螢火 の商品レビュー
沖縄が本土復帰する直前に起きた現金強奪事件を追う琉球警察の話……ではあるのだが、なんとも散漫な印象だった。話が盛り上がったところですぐに横道に逸れてしまい興味を削がれる。四苦八苦しながらなんとか読了したが、あれもこれもと盛り込み過ぎなんでは。 本筋の捜査は、日米関係の悪化を危惧す...
沖縄が本土復帰する直前に起きた現金強奪事件を追う琉球警察の話……ではあるのだが、なんとも散漫な印象だった。話が盛り上がったところですぐに横道に逸れてしまい興味を削がれる。四苦八苦しながらなんとか読了したが、あれもこれもと盛り込み過ぎなんでは。 本筋の捜査は、日米関係の悪化を危惧する上層部の意向でたった数人しか当たらないのにも関わらず、たちまち犯行グループの素性が割れ居場所も突き止められるなどご都合主義が目立つ。 真藤順丈さんの『宝島』 と似たような設定だが、残念ながら読後感はまったく違った。まあ、どちらも読みにくかったというのは共通するが。
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沖縄の本土復帰を直前に、100万ドルの強奪事件が起こる。警視庁に出向していた琉球警察の真栄田警部補を班長に極秘任務で事件解決を命じられる。終戦から本土復帰までの沖縄の現状を知ることができました。基地問題、本土との経済格差、沖縄の犯罪傾向・・・。今年で本土復帰50年になり、このタイミングで読めてよかったと思います。真栄田の抱える「自分とは何者か?」という葛藤から、沖縄(琉球)、本土、米国の間で振り回され生きてきたからこその想いなのかもしれません。
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沖縄返還50年の年です。 その特集コーナーにあった本です。 当時の沖縄には、こういう悲しいことが ある程度あったのだろうとおもってしまいます。 読んでいた時に、ファンである野球のホークスが 沖縄で試合をしていて、沖縄出身の選手が活躍 しているのを見ました。 全く関係はないですが...
沖縄返還50年の年です。 その特集コーナーにあった本です。 当時の沖縄には、こういう悲しいことが ある程度あったのだろうとおもってしまいます。 読んでいた時に、ファンである野球のホークスが 沖縄で試合をしていて、沖縄出身の選手が活躍 しているのを見ました。 全く関係はないですが。
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本土復帰を前に100万ドル強奪事件が起きる。 ラストでたたみかけるように明らかになる真相に驚愕。 沖縄本土復帰50周年を迎える今この時期に読めて良かった。
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