シャギー・ベイン の商品レビュー
1980年代の英国グラスゴー。 アグネスは新しく生まれ変わるため 家族と共に炭鉱町へ移り住む。 しかし、元夫に見捨てられアルコールが手放せなくなる。 息子・シャギーには愛情を注ぐが生活は困窮していく。 (あー、アグネス、また失敗をしちゃうのかな? どうか、アルコールではなく子供た...
1980年代の英国グラスゴー。 アグネスは新しく生まれ変わるため 家族と共に炭鉱町へ移り住む。 しかし、元夫に見捨てられアルコールが手放せなくなる。 息子・シャギーには愛情を注ぐが生活は困窮していく。 (あー、アグネス、また失敗をしちゃうのかな? どうか、アルコールではなく子供たちに目を向けて) そう思わずにはいられない。 読んでいて辛いことばかりなのに なぜか、この親子を応援したくなる。 訳者・黒原敏行さんあとがきより P607 〈作者のスチュアートは、この作品は労働者階級の声、スコットランド人の声、女性と子供の声、同性愛者の声という、少数派の人々の”多様な声”を響かせることができているのではないかとの自負を語っている〉 なんだか、涙が出てくる。 すごい作品を読ませてもらい幸せな時間だった。
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図書館の本。 途中で読むの止めそうなので、感想を書いとく 出てくる人物がすごく魅力的な人ばっかり。 男たちの駄目ぶりが見事。 主人公の母はプライドが高い? 働けよと思うが、働かないのがプライドなの? まあ碌な仕事がないんだろうなあ。 この著者の別の本が読みたい。たぶん面白いと思う。
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いやー、つらくってつらくって。 『ケス』+『タクシー・ドライバー』?というような幕開け。 やっぱり子どもには、幸福な子ども時代を送ってほしい。いくらお母さんが好きでも、アグネスも子どもが好きでも、でもなあこの状況なんとかならないの、と思ってしまう。貧困、アルコール依存、DV夫、その他の暴力…いやちょっと私には救いが見えず、つらかった。 愛がなくちゃあだめなんだけど、愛だけでもだめなんだねえ、と
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