嫌がってるキミが好き(8) の商品レビュー
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世界一好きだったかもしれない漫画。 当方、普段O嬢とかサドとかを読んでいるもので、レディコミ的なノリの「強引にされたい❤︎」みたいな生優しいSMには物足りなさを感じていた。 本当のSは気遣いができる?Mが望んでいることをしてくれる?SはサービスのS?? 否。そんなのサドに言わせたらSMではありません(サドはそんなこと言ってない)。 もっと歪んでてほしい。相手が喜ぶなんてもってのほか。もっと過激であってほしい。 それをやっと満たしてくれたのがこの漫画だった。私の求めていた正しいSMの世界。 不思議なもので、話が進む毎にだんだんとこの二人を好きになっていって、結ばれてほしいと思っている自分がいた。 だからこそオチに対しては嘘でしょ…と思ってしまった。震えが止まらなかった。 あまりにも冷酷すぎて、この物語のオチとしてはむしろ至高なのかもしれない。読者はみことの一番の絶望の顔が見られたからね。 生半可になんとな〜くで終わらせないでくれたところに、この漫画の本気が見られました。みことを殺してくれて、ありがとう。 最終話のタイトル、そして裏表紙にもあるリンドウの花言葉が「悲しんでいるあなたを愛する」で不覚にもわたしは泣いてしまった。 (でも本当のことを言うと、わたしは二人に結ばれてほしかったです…。みことを殺すのは、まことであってほしかった) それにしても作者さんのあとがき、あまりにも冷徹〜〜。せめてまことは一生みことの影を追って生きていてほしかった…その余韻だけはほしかったし、夢を見させてほしかった泣。 けど鬼山瑞樹さんの絵が好きすぎるので、これからも追いかけるだろうな。
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