アトリエに来たコトバ の商品レビュー
この詩画集は山中現さんが、谷川俊太郎さんの2002年に出された詩集『minimal』の30篇の詩、全部にそれぞれイメージし描いたというたくさんの絵を持って2021年3月に展覧会にいらっしゃり、後藤眞理子さんが詩画集として出版されたそうです。 『minimal』は三行一連の詩集で...
この詩画集は山中現さんが、谷川俊太郎さんの2002年に出された詩集『minimal』の30篇の詩、全部にそれぞれイメージし描いたというたくさんの絵を持って2021年3月に展覧会にいらっしゃり、後藤眞理子さんが詩画集として出版されたそうです。 『minimal』は三行一連の詩集で谷川俊太郎さんにとっては大変珍しく、2021年に出版された『虚空へ』の前編だそうです。 『虚空へ』は私も拝読しましたが、よく理解できず、レビューに至らなかった詩集です。『minimal』も抽象的表現でよくわからない詩ばかりだったのですが、山中現さんの抽象画の澄み切った色彩の絵が素晴らしく、逆に詩をイメージすることができました。 「じっと」 じっとしていると 音楽の額縁で 今が音楽とともに 世界は 遠ざかる 名画 時間が駆け 美に涙して 時は 醜に うずくまる 耐えよ 巻頭詩『虚空へ』より ご興味を持たれた方は絵と一緒に眺めると更に素敵なので是非。
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