人類冬眠計画 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
マウスを冬眠させるための神経回路(Q神経)が見つかったという論文がNatureに掲載され、大々的なプレスリリースが行われたことはなんとなく覚えていたので一読。 冬眠って今まで考えたこともなかったが、全身がそのモードに入らないといけないわけで、全身に信号を伝える系が必須になる。脳神経系を介するものなのか、ホルモンによる液性のものか、いまだにはっきりしなかったり、かなり未知の領域らしい。と、いうのも通常の動物は一年に一回しか冬眠しないので研究のチャンスがないということが大きい。著者らはマウスでの神経回路を発見したわけだが、ヒトに同じものがあるのか、あったとしても末梢で冬眠反応を起こすような回路が残っているのか、まだまだ課題は多いようだ。
Posted by
SFの世界がまた近づいている。 人間の冬眠が実現化された後の様々な問題にも興味(そんな呑気な表現で良いのかどうか)が湧く。
Posted by
途中、やや専門的な内容も出てきますが、全体的にはボリュームもコンパクトで読み易くまとめられていました。人工冬眠というと、どうしても宇宙系の映画で銀河系の遥か彼方に向かう際に宇宙飛行士が入るカプセルをイメージしてしまい、著者の意図する医療への応用が想像しにくいのですが、それにしても...
途中、やや専門的な内容も出てきますが、全体的にはボリュームもコンパクトで読み易くまとめられていました。人工冬眠というと、どうしても宇宙系の映画で銀河系の遥か彼方に向かう際に宇宙飛行士が入るカプセルをイメージしてしまい、著者の意図する医療への応用が想像しにくいのですが、それにしても、マウスでの冬眠が実現できたことから、この技術が全くの夢物語ではないことが語られ、なにやらワクワクさせられます。 タイミング的に、ちょうど、ドラマ「パンドラの果実〜科学犯罪捜査ファイル」で冷凍保存がモチーフとして使われた時期だったので、読んでみた次第です(といっても、あちらは死体の冷凍保存で冬眠とは違いますが)
Posted by
面白い! 生化学的な説明会ではさすがに専門用語と言うか名称が連続する部分もあるが、全て理解・記憶する必要も無いので、要点を理解、筆者の熱量を読み取れれば楽しい。「ここまて出来ました!」的な内容では無いが、可能性と新たな問題、新たな地平が見えて来るような感覚。
Posted by
人工冬眠の実現に向けた研究について紹介。 冬眠の本質は細胞レベルの低代謝であることなど、冬眠とはどういうものかや人口冬眠に向けた課題などについて理解が深まった。 人工冬眠の実現は、医療等の面で画期的であり、タナトフォビアである自分にとっても夢のある話だと思ったが、冬眠についてはま...
人工冬眠の実現に向けた研究について紹介。 冬眠の本質は細胞レベルの低代謝であることなど、冬眠とはどういうものかや人口冬眠に向けた課題などについて理解が深まった。 人工冬眠の実現は、医療等の面で画期的であり、タナトフォビアである自分にとっても夢のある話だと思ったが、冬眠についてはまだわかっていないことだらけであるということも理解し、その道のりはまだまだ遠いなと感じた。 マウスを冬眠様状態に誘導するという著者らの研究についてその経緯等が詳述されていたが、とても興味深い研究だと思った。生物学をはじめとする科学的研究の一つのケーススタディとしても本書の内容は面白いと思った。
Posted by
コクーンの中で眠り続けて何万光年も先の宇宙のどこかについたときに、ゆっくりと蓋があがって目覚める…みたいなのを想像していたけれど、どうもそういう話しではなく…10分の速読では読み取れず ˘˘̥( ᵒ̴̶̷̥́ _ᵒ̴̶̷̣̥̀ )
Posted by
第1章 冬眠との出会い 人工冬眠とはなにか/小児科医として働く/子どもは元気/国立成育医療センター/麻酔との出会い/重症患者を搬送することはとても難しい/マダガスカル島のキツネザル/神戸理化学研究所 ◆コラム 夏なのに冬眠 第2章 睡眠研究から休眠研究へ 概日時計と睡眠/睡眠...
第1章 冬眠との出会い 人工冬眠とはなにか/小児科医として働く/子どもは元気/国立成育医療センター/麻酔との出会い/重症患者を搬送することはとても難しい/マダガスカル島のキツネザル/神戸理化学研究所 ◆コラム 夏なのに冬眠 第2章 睡眠研究から休眠研究へ 概日時計と睡眠/睡眠の謎/睡眠実験のジレンマ/マウスに悟られずに睡眠を測定する/マウスに触れずに呼吸パターンを測定する/呼吸波形から睡眠を判定する/ロールモデル ◆コラム 科学者とプログラミング 第3章 冷たいことにはわけがある 冬眠研究の歴史/冷たい哺乳類/冷たくても動き続ける心臓/冬眠中の体温は制御されている/体温よりも代謝が先に落ちる/休眠の研究にふさわしい動物/マウスを用いた休眠研究に必要な環境/冬眠と日内休眠の違い ◆コラム 冬眠とサーカディアンリズム 第4章 哺乳類を冷たくするには 視床下部は体温調節の司令塔/QRFPというペプチド/どこのQRFP神経が機能しているのか?/QIHの発見──視床下部のQRFP神経を興奮させると冬眠様状態に/Q神経の本当の役割/QIHが冬眠研究に与えるインパクト ◆コラム サイエンスと偶然 第5章 人工冬眠を目指し 人類冬眠計画/人工冬眠の実現性/発明と発見/人工冬眠によって変わる未来/人間を冷やすとなにが問題なのか/低代謝耐性/省エネモード/人工冬眠を実現するために人間に必要なこと ◆コラム 地球人から宇宙人へ
Posted by
5月25日新着図書:【人は冬眠できるのか? 人工冬眠の実現を目指して日々研究開発に挑む研究者が今後、冬眠研究はどのように進んでいくのか、わかりやすく解説します。】 タイトル:人類冬眠計画 : 生死のはざまに踏み込む 請求記号:492.5:Su URL:https://mylibr...
5月25日新着図書:【人は冬眠できるのか? 人工冬眠の実現を目指して日々研究開発に挑む研究者が今後、冬眠研究はどのように進んでいくのか、わかりやすく解説します。】 タイトル:人類冬眠計画 : 生死のはざまに踏み込む 請求記号:492.5:Su URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28199049
Posted by
- 1