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にごりの月に誘われ の商品レビュー

3.8

13件のお客様レビュー

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2023/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初はかなり矛盾した内容に、どう収拾をつけるのだろうかと不安にもなる。  最終的には、うまく収まったと納得できる。ほろ苦くはないラストは肯定したい。  「善人」とは何なのかということを考えさせる。

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2023/05/21

とても興味深い内容で、話も複雑に絡み合って面白かった。ただ、最後のあたりがややこしくて、頭に入らない所があった。

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2023/05/18

厚顔なカリスマ経営者と、売れないノンフィクション作家のテンション低いやり取りから、次第にギアを上げてきてどこを目指しているのか分からない話に夢中になっている自分が居ました。 誰にでも若いころが有り、紆余曲折有りながら、知らないうちに人生も終局に近づいてあら不思議、いったい自分は何...

厚顔なカリスマ経営者と、売れないノンフィクション作家のテンション低いやり取りから、次第にギアを上げてきてどこを目指しているのか分からない話に夢中になっている自分が居ました。 誰にでも若いころが有り、紆余曲折有りながら、知らないうちに人生も終局に近づいてあら不思議、いったい自分は何の為に色々なものを犠牲にしてここまで歩んできたのか。そう思う事もあると思います。 そして誰かに自分の育てたものを託して、そこから新たな芽を伸ばして続いて行って欲しい。そう思う事がきっと普通なんだと思います。 なるほどなるほどと読んで行って最後に梯子を外される感じ。何とも言えない読後感です。

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2022/10/31

余命僅かなカリスマIT経営者からの謎深い自叙伝の代筆依頼に係るミステリ小説。 二転三転の展開に引き込まれて、夜更かしをして一気に読みきった。 ミステリとしてとても面白かったけど、後味は悪いような良いような何ともいえない感じである。

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2022/10/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

過去、支払いでもめたIT企業の会長・釜田芳人から、フリーライターの上阪傑は、自叙伝の代筆を頼まれる。 余命半年と言われる釜田は、自分の会社を存続させるために、創業からの未公開エピソードを上阪に語る。 語りながら、別の話をパソコンで筆談する… 弁護士、自分の息子などに別室から盗聴されていた為。 最初に江古田で小さな会社を立ち上げたときの、病気で東工大を中退した親友。一番人間的にも、エンジニアとしても尊敬できる親友の息子に自分の会社を続けてほしい。 その願いの裏には… 帯にあるほど、驚愕のミステリー、というほどでもなかったけど、楽しめたかな。

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2022/09/29

他の人の評価はイマイチだけれど、あまりないタイプのミステリーで良かったと思う。本を読む楽しさを久々に感じたストーリーだった。どんな人に出会いどんな言葉を頂くか、そんなことも感じた。釜田氏のゴーストライター上阪傑を中心に進む物語

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2022/09/04

103企業の存続と親子のお話し。頭のいい人は色々考えてかえって墓穴を掘るんやなあ。この作者は心情や背景も丁寧に描いていて複雑な関係もスッキリと読めて嬉しい。次作にも期待です。

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2022/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文系ミステリ。なぜこの人物はこんな依頼をしたのか、を最後まで考えさせられることになる。トリックに凝った理系ミステリは文章力に難があることも多いが、本作は読みやすかった。 途中では各「〇〇の章」が文字通り、作中作に収録されている章で、後継の正当化のために読者まで騙されているのではなどと疑ったりもしたが大外れ。故人の評価も含めていい感じに落着したので読後感もよかった。

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2022/07/11

シナリオは悪くないですね。ゴーストライターを主人公として、余命わずかな経営者の隠された過去を掘り起こしながら書籍にする。経営者が多くを語らないので、自分で調査をしながら。 そして現れる隠された事実。 最後にこの経営者の息子が反乱を起こすのかと期待したらあっさりと合意してしまったあ...

シナリオは悪くないですね。ゴーストライターを主人公として、余命わずかな経営者の隠された過去を掘り起こしながら書籍にする。経営者が多くを語らないので、自分で調査をしながら。 そして現れる隠された事実。 最後にこの経営者の息子が反乱を起こすのかと期待したらあっさりと合意してしまったあたりはちょっと物足りなかったですね。

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2022/07/03

IT大企業の創業者・釜田芳人が、余命六か月という時に自叙伝のゴースト依頼を上坂傑にするというところから物語は、始まる。 以前にも三冊の著作を代筆した際に金銭でのトラブルがあり、断るつもりが… 結局、病床にある釜田を訪ね、1日1時間という約束で仕事を受ける。 取材を進めていくにつれ...

IT大企業の創業者・釜田芳人が、余命六か月という時に自叙伝のゴースト依頼を上坂傑にするというところから物語は、始まる。 以前にも三冊の著作を代筆した際に金銭でのトラブルがあり、断るつもりが… 結局、病床にある釜田を訪ね、1日1時間という約束で仕事を受ける。 取材を進めていくにつれ、驚きの真実が続々と出てくる。 前半は、少々ありがちなこと…(今ならではのITに力を入れて、起業家になるまでのいきさつ等) なんて思いながらも中盤以降にはぐいぐいと引き込まれてしまう。 ちょっと予想できなかった真実に驚愕する。 個人的には、上坂傑に好感がもてなかったのが残念だった。

Posted byブクログ