吸血鬼ドラキュラ の商品レビュー
ブラム・ストーカー原作1897年を三田村信行が児童向けに抄訳。かなり読みやすかった。また、地名が理解できるように地図解説あったのも◎。付録の新聞には、ドラキュラのモデルになったワラキア公国のブラド二世のこと、ドラキュラ城のこと、バイロン卿のもとでかかれたポリドリの吸血鬼1819年...
ブラム・ストーカー原作1897年を三田村信行が児童向けに抄訳。かなり読みやすかった。また、地名が理解できるように地図解説あったのも◎。付録の新聞には、ドラキュラのモデルになったワラキア公国のブラド二世のこと、ドラキュラ城のこと、バイロン卿のもとでかかれたポリドリの吸血鬼1819年(同時にメアリー・シェリーのフランケンシュタインもうまれた)、シェリダン・レ・ファニュの吸血鬼1872年にブラム・ストーカーが衝撃をうけたこと、オールバックの髪型にマントのドラキュラ像の元になった映画のことなど述べられていて、ああ、付録新聞だとなくなったり破れたりするから、せめて折り込みにしてくれれば良いのに!と思いました。理想はカラー解説ページです。 ホラー・クリッパーシリーズ読了二冊目ですが、ポプラ社が児童文学の良い書き手に依頼してるだけあって、今のところ満足度高め。学校図書館に配架して、読めそうな児童には勧めて行きたい本でした。
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ヴィクトリア朝文学を勉強していると、ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』というのが出てきました。当時のイギリスでは迷信や睡眠術が流行り、著名人や王家ですら信じていたほどです。つまり、こういった類の物語は非常に好まれた主題だったのです。また、コダック・カメラが登場したり、鉄道の時刻表...
ヴィクトリア朝文学を勉強していると、ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』というのが出てきました。当時のイギリスでは迷信や睡眠術が流行り、著名人や王家ですら信じていたほどです。つまり、こういった類の物語は非常に好まれた主題だったのです。また、コダック・カメラが登場したり、鉄道の時刻表の描写があるなど、この時代にちょうどはやり始めたものがわかるという意味でも重要な作品であるといえるでしょう。
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