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画聖 雪舟の素顔 天橋立図に隠された謎 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2024/06/06

 美術展「雪舟伝説」鑑賞後、興味を持ち読みだした。  狩野派や若冲など後世の文化人にも影響を与えた雪舟。この本では画聖のイメージとは異なる、人間的でバイタリティーあふれる師の姿をあぶり出す。  禅僧でありながら自己プロデュースにたけ、名を売り出し、大名大内氏のスタッフに入り、文雅...

 美術展「雪舟伝説」鑑賞後、興味を持ち読みだした。  狩野派や若冲など後世の文化人にも影響を与えた雪舟。この本では画聖のイメージとは異なる、人間的でバイタリティーあふれる師の姿をあぶり出す。  禅僧でありながら自己プロデュースにたけ、名を売り出し、大名大内氏のスタッフに入り、文雅の世界のみならず、政治・戦略的な世界に迄、実績とネットワークを作っていく。そこには報われなかった京都修業時代を克服し、「雪舟」の名をしっかりと時代の中に刻んでいく生き様を感じる。  マスターした中国の各技巧・表現を駆使し、旅先で得た土地の物語や注文者の思いを込めて作り上げる作品。その中の一つ国宝「天橋立図」の謎に本書はせまる。  美術品にとどまらず情報戦略の中で武器としても用いられた雪舟の絵。そこに師の独自性と魅力がある。

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2023/02/16

雪舟は大内氏(政弘・義興)の目であり耳であった そして大名間を交渉し回る禅僧として口でもあった 応仁の乱により京都から各国に大名が散り、動向や 情勢により敵味方を見極める情報収集には、連歌師 や画僧が都合がよかった 大内氏は美濃や豊後に雪舟を走らせる(´・ω・`) 雪舟はこん...

雪舟は大内氏(政弘・義興)の目であり耳であった そして大名間を交渉し回る禅僧として口でもあった 応仁の乱により京都から各国に大名が散り、動向や 情勢により敵味方を見極める情報収集には、連歌師 や画僧が都合がよかった 大内氏は美濃や豊後に雪舟を走らせる(´・ω・`) 雪舟はこんな人 ①都の栄達に行詰まるが山口で中国の絵に多く接す ②遣明船で記録カメラマン、禅僧として重宝される ③大陸の画風と合い、絵画が一皮むる ④セルフプロデュースに長ひとり用など著名人利用 ⑤年譜(1467年48才) 48~50才、中国 55~58才、豊後 62才~、美濃・石川 82才、丹後(天橋立図)

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2022/10/06

雪舟の名作 天橋立図の成立を細かく分析した本だが、難しい.日本各地で起こっていた闘いの挟間を潜り抜けた雪舟の行動を追っており、さらに中国での活動も追跡している.素晴らしい探求心が発揮されており、称賛に値するものだ.ただ、あまりにも多くの事項が次々と現れて把握するのが大変だった.

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2022/11/09

雪舟について知りたいなら、別の本を勧めます。天橋立図がどのような時代にどういった意図で描かれたのかを知りたいならこの本を勧めたいです。時代背景やこの時代の武将と雪舟の関係性とか諸々知ることが出来て自分は楽しく読みました。しかし、この時代の人たちの名が読みづらくて大変でした。(それ...

雪舟について知りたいなら、別の本を勧めます。天橋立図がどのような時代にどういった意図で描かれたのかを知りたいならこの本を勧めたいです。時代背景やこの時代の武将と雪舟の関係性とか諸々知ることが出来て自分は楽しく読みました。しかし、この時代の人たちの名が読みづらくて大変でした。(それもあって★3…)

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2022/07/14

雪舟は、室町末期の大内氏のつてで明に渡り、今で言えばオフィシャルフォトグラファーとして活躍していたこと。そして、画僧という立場で各地の情報の収集の役目を担っていたこと。中国の画家「◯◯」風に描いてくれ、という発注が普通の、「絵画」がいわゆる「芸術」としての絵画ではない時代の絵画の...

雪舟は、室町末期の大内氏のつてで明に渡り、今で言えばオフィシャルフォトグラファーとして活躍していたこと。そして、画僧という立場で各地の情報の収集の役目を担っていたこと。中国の画家「◯◯」風に描いてくれ、という発注が普通の、「絵画」がいわゆる「芸術」としての絵画ではない時代の絵画の見方をおしえてくれる。

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2022/05/16

<目次> 序章   なみだでねずみ 第1章  天橋立図の謎 第2章  雪舟あらわる 第3章  雪舟のイメージ戦略 第4章  雪舟入明 第5章  豊後と美濃への旅 第6章  再び天橋立図 <内容> 雪舟の一生を「天橋立図」を基に推理したもの。美術史はこうした観点からも追えることを...

<目次> 序章   なみだでねずみ 第1章  天橋立図の謎 第2章  雪舟あらわる 第3章  雪舟のイメージ戦略 第4章  雪舟入明 第5章  豊後と美濃への旅 第6章  再び天橋立図 <内容> 雪舟の一生を「天橋立図」を基に推理したもの。美術史はこうした観点からも追えることを感じた。もちろん、歴史学的には杜撰な所もあるのだろうが、第3~5章はミステリーのような書きっぷりだった。第6章はやや専門的で、もう少し図版を見ながら聞かないと理解できない部分もあった。

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