龍神池の小さな死体 の商品レビュー
すごい、これは傑作だ! 過去の出来事から最近の主人公の身の回りまでとにかくたくさん提示された情報や次々起こる事件が、ひとつの真相に収束していく解決パートがほんと気持ちよくて拍手したい気分です。 パズルのピースが全部パチッと綺麗に嵌まったような読後感。これ長らく絶版だったのもったい...
すごい、これは傑作だ! 過去の出来事から最近の主人公の身の回りまでとにかくたくさん提示された情報や次々起こる事件が、ひとつの真相に収束していく解決パートがほんと気持ちよくて拍手したい気分です。 パズルのピースが全部パチッと綺麗に嵌まったような読後感。これ長らく絶版だったのもったいなすぎる! さすがに文章が時代がかってるのと調査パートが結構長いのでぶっちゃけ序盤は少しだけダレたけど、終盤にむけて加速度的に面白くなっていったのでそこは全然個人的にマイナスポイントじゃないです!
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トクマの特選!にて購入。名作と呼ばれているのでかなりハードルが上がった状態で読んだが、軽々と超えて華麗なポーズで着地してくれたまさに傑作ミステリ。44年前に刊行、作中では戦中から昭和40年代の日本社会が味わえるのも魅力。え、そこが繋がるの!?その要素重ねてくるの!?バレない自信よ...
トクマの特選!にて購入。名作と呼ばれているのでかなりハードルが上がった状態で読んだが、軽々と超えて華麗なポーズで着地してくれたまさに傑作ミステリ。44年前に刊行、作中では戦中から昭和40年代の日本社会が味わえるのも魅力。え、そこが繋がるの!?その要素重ねてくるの!?バレない自信よっぽどあるんだなぁ、と読んでる最中も楽しくて仕方なかった。きょうだい好きとしてはきょうだいの話なのも高ポイント。これしかないタイトルなんだけどこのタイトルの時点でどこか騙されている気もする、はじまりからおわりまで最高のミステリでした。文章もうつくしい。
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20年以上前に疎開先で事故死した弟の真相を探るため、現地を訪れた主人公。何者かに襲撃され、新たな殺人も発生する。物語は予想もつかない方向へ大胆に飛躍するが、全ての謎が解決していく怒涛の最終章に圧倒される。おもしろかった!
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この医者めちゃくちゃ怪しいな…というあからさまなところには気付いても、この人とあの人が繋がっていたことは予測できなかったので大分驚いた。その上、結局二人は相入れないまま終わり、肝心の母の想いもはっきり解き明かされなかったので、随分と無情な話と思わずにいられなかった。トリックは割と...
この医者めちゃくちゃ怪しいな…というあからさまなところには気付いても、この人とあの人が繋がっていたことは予測できなかったので大分驚いた。その上、結局二人は相入れないまま終わり、肝心の母の想いもはっきり解き明かされなかったので、随分と無情な話と思わずにいられなかった。トリックは割とシンプルだからこそ動機の複雑さが際立って、なんとも言えない読後感だった。
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ひぇ〜ฅ(๑⊙д⊙๑)ฅ 久々に鳥肌たった⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝ すげぇな伏線回収だぁー( ੭ ˙ω˙ )੭ あらすじ 「お前の弟は殺されたんだよ!」と言い残し 息を引き取ったお母さん……どえらい遺言やwww それを聞いた主人公の智一くん 気が気じゃあなく...
ひぇ〜ฅ(๑⊙д⊙๑)ฅ 久々に鳥肌たった⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝ すげぇな伏線回収だぁー( ੭ ˙ω˙ )੭ あらすじ 「お前の弟は殺されたんだよ!」と言い残し 息を引き取ったお母さん……どえらい遺言やwww それを聞いた主人公の智一くん 気が気じゃあなくなり 弟くん秀二の死の真相を調べる事に そしてある事件に巻き込まれ絶体絶命のピンチ 果たして事件を解決し弟くんの死の真相にたどり着けるのか!? 今回で2作目になるカジタツ本 「清里高原殺人別荘」も凄いおもしろかったが! 今作もすげぇ〜面白かった〜 弟くんの死の真相を調べている最中に あれよあれよと殺人事件に遭遇 罠に嵌められ殺人の容疑者に……(´・_・`) 主人公智一くん!大ピンチ!脇が甘いぞ!(〃`・н・´〃) しかし!今作のヒロインである! ミニスカ探偵☆佐川美緒!参上♪♪ 大ピンチのポンコツ智一くんを助ける為に獅子奮迅の活躍……♡(⑉• •⑉) 途中まで主人公美緒ちゃんでよくね〜?と本気で思いました。www しかーーし!今作の本筋はこの事件に在らず!! 弟くんの死の真相こそが!本筋である! 無数に散らばった伏線を怒涛の回収劇が始まり! その真相を知ってしまった瞬間!! 鳥肌!!2回、いや!3回!ฅ(๑⊙д⊙๑)ฅ いや〜びっくりしたなぁ〜 今回もとても面白かった〜カジタツ本 隠れ名作と言われているが なぜ隠れなのか、分からない そのぐらい良かったです!
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戦時中、疎開先で事故死したと思っていた弟。しかし母が死に際に、弟は殺されたのだと告げる。その真相を知るために山蔵を訪れた智一に降りかかる新たな事件。ばりばりの本格ミステリです。 一見したところ地味かなあ、という気がしました。こういうのっていかにも因習漂う村、とかを期待しますが、そ...
戦時中、疎開先で事故死したと思っていた弟。しかし母が死に際に、弟は殺されたのだと告げる。その真相を知るために山蔵を訪れた智一に降りかかる新たな事件。ばりばりの本格ミステリです。 一見したところ地味かなあ、という気がしました。こういうのっていかにも因習漂う村、とかを期待しますが、それほどでもないような。もっとどろどろしたのを期待してたんだけど、案外と読み口もライトだし、コンクリートの欠陥とかそういう要素はちょっと苦手だし、前評判の期待が大きすぎたかな、ってのでなかなか遅々として読み進まなかったのですが。 ……いや、さすがの解決編でした。やられた! 伏線たっぷり、物理トリックはあるしそれ意外にもトリックいろいろ。そしてこの物語の終わり方も個人的に好きだなあ。
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数え切れない伏線と想像を超えた結末。 横溝ばりかと思いきや、もっと超えてきた。 時代を感じるものの、今でも充分通用する。 トクマの特選は、懐かしいだけでは無かった!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いや、これは凄い。傑作だ。 現在の事件のからくりに驚愕した後、過去とのつながりが明かされ、物語はさらなるカタストロフへ。戦時中の気配が残る寒村の雰囲気や、伏線回収、そして読者への挑戦状を思わせる一文まで飛び出し、これはもう徳間書店に感謝せざるをえない。 ↓以下、トリックの記録含む感想 まず、美緒が明かす赤髪連盟的真相。これがその後の智一の推理の土台になっていく。伏線は車を使うはずの花島先生が駅にいたこと、聞こえてきた電話での言葉など。ひき逃げの犯人が花島先生で、とすれば目撃者となっていてもおかしくはない都会風の男に脅されていたというのが巧い。 そして、現在の事件での一番の驚きは、やはり死体の身元だ。だが、最初は花島先生の智一を騙すための言葉もあり、見抜く手がかりはやや少ないように感じた。が、あの二又の道、何者かの尾行、「電線しか通ってない」と電話の矛盾、吉爺さんに会う日だけ薬を飲ませなかったこと、などを考えればフェアと言えなくもない。 そしてさらに驚くのが秀二は生きており、黒島先生と同一人物であるということだ。 まず、マキ子の”秀二さん”という呼び名の伏線が巧い。マキ子が知るはずのない智一の母の病気を知っていたことなども補強となっている。 そして犯人の黒島が、殺しても構わない(結局爺さんを一人殺しているのでむしろその方が楽)智一を殺さなかったこと、土地の者でないと知らない事実を知っていたことなどと組み合わせて秀二の現在の姿までも暴いている。 そして、秀二の二度の入れ替わりの真相を知ることで、一気に秀二に対する印象は変わっていき、それは智一にまで及ぶ。これが壮大なカタストロフを生み出し、読後の余韻を生み出す。 梶龍雄の今後の復刊も楽しみで仕方ない。
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母は今際に、昔事故死した弟は「殺された」と言い残す。主人公智一は、大戦時の疎開先での事件の謎を追う。 シンプルではないが、絶妙な濃さのミステリであり、最終章で二点三点する展開に(よい意味で)唖然愕然と振り回され、久々に頭を殴られたような読後感になりました。 読了後、すぐに誰かに「...
母は今際に、昔事故死した弟は「殺された」と言い残す。主人公智一は、大戦時の疎開先での事件の謎を追う。 シンプルではないが、絶妙な濃さのミステリであり、最終章で二点三点する展開に(よい意味で)唖然愕然と振り回され、久々に頭を殴られたような読後感になりました。 読了後、すぐに誰かに「これすごいよ」と伝えたくなりました。 まさかここで、自分の「オールタイムベストミステリ」級の作品に出会えるとは思っていませんでした。 カジタツ(梶龍雄)恐るべし。 トクマの特選恐るべし。
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