死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(2) の商品レビュー
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限定ss『雷の日に』雷でも無邪気に遊ぶオリアナを見て、ヴィンセントは前回の彼女を想う。 劣等生なオリアナの楽しい学園生活と、二人のすれ違いな恋模様。 肝心の死亡原因の究明は進まず。次巻へかな? 苦しい恋の話は読むのにもエネルギーが必要です。 なぜすれ違うの?両片想い?想いが通じ合うまでどのくらい? 素晴らしいストーリーとは思いますが、そんな苦行気分での読書です。
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心に残るフレーズの多い巻でした。 2巡目とは立場が入れ替わった2人を見ると、オリアナが捧げたかけがえのない時間と気持ち、ヴィンセントの変わらない人柄と恋慕がよく伝わってきます。 変わったものと変わらないもの、記憶や順番を違えてもお互いを強く想う優しさに胸を打たれました。 オリアナに向けた3人の言葉が、印象に残っています。 まずはミゲル。「やりたいことを探すっていうのはつまり、楽しめるってことを探すってことだろ?」 オリアナを励まし、1歩進ませる良い台詞だなと思いました。 ミゲル自身も、7度の人生で楽しいこと探しをして、その全てでヴィンセントとオリアナの隣にいるのが楽しいと思ったのかな、と考えると、ミゲルのことが愛おしくて切なくて、頭をむちゃくちゃに撫でてやりたくなりました。 恋を自覚したオリアナに寄り添うヤナもすごく良かった。「オリアナの心は、オリアナのためのものよ」。 めちゃくちゃ良い。ありのままのオリアナを認めてあげる良いシーンだと思いました。何度やり直してもこの2人は親友になるんだろうとわかります。 人の助言を素直に聞いて甘えるオリアナのかわいさたるや、ヤナやヴィンセントの顔がゆるむのも仕方ありませんね。 最後にヴィンセントが(君がいないと、息もできない)って言ってるのが、ヴィンセントのクソデカ感情が全部詰まってる気がして、好きです。 初デートを台無しにされて、シャロンを袖にするのはちょっとひどいんじゃないかと思っていたのですが、息ができないんじゃしょうがない。 1巻の、2巡目のオリアナ視点だけではわからなかった、色んなキャラの感情に説得力が出る1冊でした。
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※Web版は敢えて読まずに挑んでおります。 取り敢えず「アズラクおまえ、そうだったんか!?」と驚愕した2巻。 いや、ヤナ様の勘違いもあるかもしれないけれども。 1巻の顛末を知っているだけに、何だかこう裏切られた気持ちになったというか。 閑話休題。 3巡目スタートの2巻。 今度はヴィンセントは覚えていてもオリアナは忘れてしまったパターン。 ヴィンセントのためだけに突き進んでいた2巡目のオリアナに比べて、今回のオリアナは沢山の仲間たちに囲まれてのびのびとしている。 これが本来あるべき姿の彼女で、2巡目の彼女がどれだけヴィンセントのために頑張って無理をしてきたが分かるというもの。 その頑張りのバトンも無理のバトンをも受け取って一人努力を続けるヴィンセント。 例えオリアナに恋心を向けてもらえなくても、彼女を救うために「友達」として関係を築きていく。 ……自重はしていたように思うが、時々我慢できなくなっていたのが愛しい。 膝枕はご褒美です。 そんな「友達」のヴィンセントに、やっぱり惹かれてしまうオリアナ。 運命の恋人たちは、やはり3巡目でも惹かれ合うもの。 現状は「友達」という枷に互いに捕らわれてしまっているので、その先の一歩を踏み出せずにいるのがもどかしい。 両片思いですれ違っているので辛い。 早く色々な意味で心安らかに読める展開が来てほしいと思ってしまうほど。 2巡目はオリアナはほぼ一人で頑張っていたし、3巡目はヴィンセントが一人で頑張っている状況。 でも、今のオリアナの周りにはたくさんの仲間がいる。 賑やかで馬鹿やって、でもきっと頼りになる仲間たちが。 その仲間たちにヴィンセントも受け入れられつつある。 この状況は、きっと今後の展開で身を結ぶのではないかと予想。 今度は一人じゃない。 だからきっと大丈夫。 ……というか、今回のターンで救われてくれないと読み手のメンタルが持たない。 見事助かって、大団円を見せてくれ! という訳で、このまま3巻へなだれ込みます。
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