逃亡テレメトリー の商品レビュー
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犯人は想像がつかなくて、捕まる場面は少し悲しかった。弊機の戦闘シーンは変わらずのスピード感でカッコイイ。メンサー視点が新鮮で、これまでの物語の周辺背景が深くなる感覚。
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あんまり長いお話よりもこのくらいが読みやすい。通勤電車のなかでニヤニヤしながら読んだけど、マスクしてるから大丈夫なはず。
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人型警備ユニットの”弊機”が活躍するアメリカ発のSF。 しかし弊機、先週はついに天下の日経さんにまで言及されてましたね。今後もーちょいメジャーになってもおかしくない気がします。 https://twitter.com/nikkei_kotoba/status/1572526052...
人型警備ユニットの”弊機”が活躍するアメリカ発のSF。 しかし弊機、先週はついに天下の日経さんにまで言及されてましたね。今後もーちょいメジャーになってもおかしくない気がします。 https://twitter.com/nikkei_kotoba/status/1572526052647264257 さて本著、表題作の中編+短編2編で構成されていますが、『逃亡テレメトリー』は流石に「遠隔測定法」なんて訳語を当てても意味不明だし、苦心の跡が伺えます。 どことなく鬱屈した弊機の語りは本巻でも健在。今回も楽しませていただきました。 さて、前の巻の『ネットワーク・エフェクト』では企業リムの生態について詳しく触れられていましたが、本巻はプリザベーション連合を舞台にしており、いよいよ?彼らの暮らしぶりが紐解かれたなぁと。 そしてなーんとなく、著者によるアメリカ発の福祉国家への憧れ?が書かれているような。「プリザベーション連合は奇妙なところで、食事、医療などの人間の生存に不可欠なものは無料で、場所を問わずに提供されています」とか、そう思うと少し味わいを感じるような。 他にもデモクラシーの理想像が描かれているようにも思え、例えば、いかに強力かつ有能な警備ユニットであって、いかに困った事態が発生していたとしても、システムへの無制限なアクセスを与えないこと(そして、警備ユニットもそれを尊重していること)であったり、今回の登場人物インダーの「しかし個人攻撃はしない。あくまで味方なのだからな」というセリフであったり。 弊機が、民主主義の理想郷たるプリザベーション連合が、今後どうなっていくのか、見守っていきたい限りです。 (しかし、前の巻の終わりではARTと旅するコトになったと思うので、しばらくは読めないかな…) あと、非常にどーでも良い話ですが、本著の分厚さ(と言うか薄さ)がひと昔のラノベを彷彿とさせて、とっても懐かしく感じました(笑 富士見の480円くらいの厚さのヤツだ…と。まぁ本著、880円ですが。
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タイトル作『逃亡テレメトリー』と、短編『義務』『ホーム』を収録。 時系列的にバラバラで、『逃亡テレメトリー』は『ネットワーク・エフェクト』の直前(読後に『ネットワーク・エフェクト』をまた最初から読むことになる)、『義務』はセルフハック後にそれを隠してそのまま働いていた時の話で一番...
タイトル作『逃亡テレメトリー』と、短編『義務』『ホーム』を収録。 時系列的にバラバラで、『逃亡テレメトリー』は『ネットワーク・エフェクト』の直前(読後に『ネットワーク・エフェクト』をまた最初から読むことになる)、『義務』はセルフハック後にそれを隠してそのまま働いていた時の話で一番古い。『ホーム』は『出口戦略の無謀』(マーダーボット・ダイアリー(下))の後で、主にメンサー博士の視点による三人称で書かれている。 「必要なら抱きついてもかまいませんよ」がまた出てきた。何回読んでも笑っちゃう。体温が高いのは意図的に上げているのか、それとも…。 そういう場面は他にもあるし、この作品は、知名度が上がると同人誌界隈に出てきそうなのが気になる。既にファンによる作品がYoutubeにアップされている(個人的には見て後悔)。著者のサイトや版元Tor.comなんかも見てみましたが、TVシリーズ向きという評価があるそうで、著者も前向きらしい。「弊機が『サンクチュアリムーンの盛衰』を見ているマーダーボットダイアリーズ」を見ている私、が実現したらいいなあ。 元のペーパーバック等、公式なものでマーダーボットの顔が見えるものは今のところありません。日本の翻訳版のカバーイラストはちょっとかわいい過ぎるのではないかと思います。挙動からするとそんな感じですけど。 次回先が待ち遠しいです。星一つ減は、分量的に物足りなかったということが理由。
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楽しみなだけに、12枚切り…18枚切りの食パンかな?と思ってしまった厚みでしたが、あるだけ有難いし、第一作の前と第一作と第二作の間になにがあったのかが少しわかるのはよかった。警備ユニットには人間的な顔があるけれど排出口は少ない…あまり老いない様子だけれど生体有機組織はかなりある…...
楽しみなだけに、12枚切り…18枚切りの食パンかな?と思ってしまった厚みでしたが、あるだけ有難いし、第一作の前と第一作と第二作の間になにがあったのかが少しわかるのはよかった。警備ユニットには人間的な顔があるけれど排出口は少ない…あまり老いない様子だけれど生体有機組織はかなりある…どのような構成なのか考え始めると謎ですね
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<マーダーボット>シリーズの3巻目で、長編と二つの短編からなっている。今作はステーション内で起きた殺人事件の犯人を追うミステリー仕立てになっている。人間とかかわりあうのが苦手な警備ユニット<弊機>が探偵役として、どう立ち回るのか。いかにして犯人を探し当てるのかがポイント。妙に人...
<マーダーボット>シリーズの3巻目で、長編と二つの短編からなっている。今作はステーション内で起きた殺人事件の犯人を追うミステリー仕立てになっている。人間とかかわりあうのが苦手な警備ユニット<弊機>が探偵役として、どう立ち回るのか。いかにして犯人を探し当てるのかがポイント。妙に人間臭いところがある<弊機>が活躍するこのシリーズは、ハズレなしだな。 短編2編は文字通り短くて、長編の隙間を埋めるエピソードといえるだろう。
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2022/06/28 読了。 感想は某所のブログで書いたものの再掲です! ・6月20日に読み始め、28日に読み終えました。これくらいの厚さならだいたい1週間くらいで読めるのか? ・マーダーボットシリーズ、ちょうど良いくらいの頃合いで章?が一区切りつくから、そこを1日の範囲として読んでいたんだけど、良かったな。あれ。 ・島崎藤村の『春』はめちゃめちゃ細切れで、細切れ過ぎるのではないか!!?と読んでてびっくりした記憶がある。でももともと新聞連載だったから、その体裁を保っているのかな。なんで? ・『ネットワーク・エフェクト』の前日譚と思って読み始めたけど、『マーダーボット・ダイアリー』下巻のすぐあとって感じかも。この弊機くんはARTとまだ再会してない弊機くんなんだな…… と…… 今作もまた毛色の違ったミステリっぽくて面白かった! ・警備局の人とおしごと弊機くん。最初ものすごいツンツ~ン…… ってしててメンサーにこらって言われてて(こらとは言ってない)良かった。あ、弊機くんだ…… って思った。ネットワーク・エフェクトの最後、なんかぐずぐずになっちゃってたもんな……(?) ・ハッキング禁止されたのをちゃんと守るのもえらい。地道に調査する弊機くんもいいね。 ・あと問題を抱えた船に突入しようとしてる現場に何をおいても駆けつけてくれそうな人間と何をおいても駆けつけてそんなことはやめろと反対しそうな人間としてラッティとグラシン呼ばれてるのよかったな~。ラッティとグラシン結構好きなのよ~。 ・グラシンにちょっとやなこと言われて怒りたいけど事実だし監視カメラの視野を遮るように立っててってお願いしたの聞いてくれてるしでがまんしたとこかわいかった。かわいいな、弊機くん。 ・ハッキング調査の交渉のとこでデモンストレーションするとこ、超好き。これ…… 映像で見たいよ~~~~!!!! それで大見得を切ったのにハッキングの痕跡見つからなくてえ~…… ってなってるのよかった。6分も調べたのにねえ。 ・”エアロックから身を投げたいほど落ち込んでいたのに” ←そんなに落ち込んでたの!? ・あと、難民を救出するところで、最初は敵性船に乗り込んで打たれまくり殺しまくりの制圧作戦だったのを、こっそり救出して気づかれずに移民船に運ぶ、という方法にしたの、わりとびっくりしたし、後者のほうが簡単なのは置いておいて「完璧な無血作戦」が「ずっといい」って判断したことにも結構驚いた。 ・ネットワーク・エフェクトではグレイクリス社の工作員?を「殺してしまうのが最善」って言ってたのに。 ・あれ?これは逃亡テレメトリーより後の話か? あ? わかんなくなってきた。 ・弊機くんを信用して役割を与えて(与えるというのは立場が上からになってしまうような言い方だな)くれるような人が増えていってうれしい。この後の短編の『義務』ですさんだ弊機くんを見てよりいっそう強く思ったわな。弊機くんがプリザベーションのひとたち、とりわけメンサー博士と出会ってよかったナ…… ・メンサー博士から見た弊機くんのこともよかった。今までずっと弊機くん視点だったから、ここにきてとても新鮮で良い。 ・「必要なら抱きついてもかまいませんよ」「大丈夫よ。そういうことをされたくないのはわかってるから」「それほど不快ではありません」「それでもだめ」の会話超よかった。弊機くんがメンサー博士に抱きつかれても、(不快ではあるかもしれないけど)ほんとうに「それほど」かもしれないじゃない。それでも弊機くんにとって嫌なことは絶対にしない、弊機くんが必要としている「比較的安全な場所にある部屋と時間」で「そこで自分で決めさせれば良い」としているの、めちゃめちゃ…… 人格者…… ・愛だわ(また言った!!)。 ・すっごく面白かったな♪ シリーズ読み終わっちゃったのが残念。また弊機くんに会いたいな~。 ・あんまり外国の作品を読まないから、本国で出ても翻訳待たないといけないの超じれったそう! ・次何読も!
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どうしても「暴走中のボット」というとらえかたをされて信頼されない弊機なのだけど、その能力と秘められたやさしさ(?)で初めは疑心暗鬼だった相手をつぎつぎと落としていつのまにか味方につけていくのがいいよね。今回はプリザべーション連合での事件が中心でした。もう少しゆっくり「サンクチュア...
どうしても「暴走中のボット」というとらえかたをされて信頼されない弊機なのだけど、その能力と秘められたやさしさ(?)で初めは疑心暗鬼だった相手をつぎつぎと落としていつのまにか味方につけていくのがいいよね。今回はプリザべーション連合での事件が中心でした。もう少しゆっくり「サンクチュアリムーンの盛衰」を見られるといいね(笑)
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相変わらずの「弊機」だけど、安定の3作めで安心して読めちゃうというか、アクションよりも謎解き要素が多めで、地味にのんびり読むスタイルというか。ドキドキは少なめだけど、弊機が弊機であることによかったよかったと親目線的な気分になれるシリーズになったなと。あと3作品は最低でも作られるそ...
相変わらずの「弊機」だけど、安定の3作めで安心して読めちゃうというか、アクションよりも謎解き要素が多めで、地味にのんびり読むスタイルというか。ドキドキは少なめだけど、弊機が弊機であることによかったよかったと親目線的な気分になれるシリーズになったなと。あと3作品は最低でも作られるそうなので、刊行を楽しみに待ちましょう。
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マーダーボット・ダイアリーの3冊目。今回は2冊目でも言及があったプリザベーション・ステーションの事件がメインです。ハッキングを禁じられているのもあって、これまでとは違う弊機の活躍が見られます。殺人事件の捜査ということもあって、ミステリー仕立てです。 原作はまだ続くみたいなので、翻...
マーダーボット・ダイアリーの3冊目。今回は2冊目でも言及があったプリザベーション・ステーションの事件がメインです。ハッキングを禁じられているのもあって、これまでとは違う弊機の活躍が見られます。殺人事件の捜査ということもあって、ミステリー仕立てです。 原作はまだ続くみたいなので、翻訳版も続いてほしいですね。
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