陰謀論とニセ科学 あなたもだまされている の商品レビュー
同じ著者の同じような本をすでに読んだのに、また買ってしまった。 ニセ科学については、以前読んだ本とだいたい同じ内容。本書ではとくにEMについての批判が多かった。巷に溢れるニセ科学の中でも、わりかし信じている人が多く、なんと公立学校でも取り扱われる例もあり、著者が危機感を感じている...
同じ著者の同じような本をすでに読んだのに、また買ってしまった。 ニセ科学については、以前読んだ本とだいたい同じ内容。本書ではとくにEMについての批判が多かった。巷に溢れるニセ科学の中でも、わりかし信じている人が多く、なんと公立学校でも取り扱われる例もあり、著者が危機感を感じているからだろうか?著者が講演会か何かでEMはニセ科学だと批判し、それが新聞で報じられた後、裁判にもなったらしい。裁判のことは以前読んだ本には書かれてなかった気がする。ともかく裁判ではちゃんと決着がつき、裁判所もEMには科学的根拠がないとはっきり言っている。 最初に、どんな人が騙されやすいか、という記述があって、騙されにくいグループは人口の10%の「抵抗者」とあり、私はニセ科学には絶対騙されない! この10%の層だ!と思ったのだけど(笑)、内容豊富な本書の中で私が信じていて著者が疑問を呈している項目があり、マジで!?と思った。それは、無農薬野菜や有機農法の野菜が本当に体に良いのか、ということ。 私は日頃、出来るだけ無農薬の米や野菜を買うようにしている。著者によると、農薬を使わなければ害虫などが発生するわけで、野菜によってはその害虫を駆除するために天然農薬を作り出し、それが化学合成物質よりよほど体に悪く、発癌性も高い場合があるとか。まぁ、それは極端だとしても、現状、無農薬農法や有機農法では慣行農法の6割ほどしか収穫できず、効率的に世界の人々の食糧を賄おうとすれば農薬は必要であり、農薬を使ったからといって実際に口にする野菜に農薬が残留しているわけでわけではない。また、有機農法で栽培された野菜が栄養面で優れているという科学的データはない、と。 我が家では無農薬や遺伝子組み換えでない食品、できるだけ国産のもの、という食生活を意識するためにけっこう食費が高めなんだけど、もう少し勉強しなきゃいけないなと思いました!
Posted by
タイトル通り、陰謀論とニセ科学に騙されないための方法と、怪しげな情報を科学的に分析した一冊。取り上げられているテーマはUFO、反ワクチン、Qアノン、水素水、UFO、怪しい水類、スプーン曲げなどなどすごく多彩。陰謀論の典型的なパターンや認知バイアス周りの話など、怪しいことを用意に信...
タイトル通り、陰謀論とニセ科学に騙されないための方法と、怪しげな情報を科学的に分析した一冊。取り上げられているテーマはUFO、反ワクチン、Qアノン、水素水、UFO、怪しい水類、スプーン曲げなどなどすごく多彩。陰謀論の典型的なパターンや認知バイアス周りの話など、怪しいことを用意に信じてしまう脳のしくみが深く解説されていて面白い。有象無象の情報まみれの現代社会を生き抜くには、正しいと思っても、基本100%疑ってかかることが真理。ネット社会に蔓延る情報の真偽を、うまく見分けたい人にオススメ。
Posted by
- 1
- 2