おはぐろとんぼ の商品レビュー
藤沢周平の『橋ものがたり』を意識したかの、江戸の虚実含めた河岸を副題にした、市井小説6篇。 どの作品も江戸の情緒をたっぷりと味わわせてくれ、しみじみとした余韻がある。 異色なのは、「河岸の向こう」。輪廻転生を思わせ、SF的でもある。
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宇江佐真理「おはぐろとんぼ」、2011.4刊行、2022.4文庫。江戸人情堀物語、独立6話。第1話「ため息はつかない」と第3話「おはぐろとんぼ」が特にお気に入りです!
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宇江佐真理、まだ未読があってうれしい。 もう新作には出会えないから。 主人公の境遇があまりにひどいと、読むのもつらくなるが、泣いても最後は温かくなる。 江戸のじめじめした長屋の蚊柱とか想像したらこわいよね
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