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噤みの家 の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2022/12/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

相変わらず面白いなあのウォレン刑事部長4作目。今まで読み飛ばしていたのか、白人だったことには今作でようやく気付いた。 もう二度と読み返したくない(振り返りたくない)「棺の女」時代のエピソードが戻ってきたのにはデインならずも嫌な気分にさせられた。必要なことではあったのだが。 弁護士の独白にはまんまと同情してしまい、不幸にならずに終わってほしいなあと思っていたらあの有様。まんまとひっかけられた。そしてうわ毒母(?)つよい。 しかし現代が「NEVER TELL」だったのを知ると、訳題はちょっと凝りすぎではないだろうかとも思う。

Posted byブクログ

2022/06/02

イーヴィーは、夫コンラッドを射殺したのではなく、パソコンを撃っただけだと供述。フローラは自分を監禁していた男ジェイコブ・ネスが、コンラッドに会っていたことを思い出した。そして、イーヴィーは16年前に父親を射殺していた。 第3作「完璧な家族」は途中でギブアップしたのに、なぜか第4...

イーヴィーは、夫コンラッドを射殺したのではなく、パソコンを撃っただけだと供述。フローラは自分を監禁していた男ジェイコブ・ネスが、コンラッドに会っていたことを思い出した。そして、イーヴィーは16年前に父親を射殺していた。 第3作「完璧な家族」は途中でギブアップしたのに、なぜか第4作はすらすらと読めた。被害者の内面が延々と続くのは苦手なのかも。 なぜパソコンを撃ったのか、夫は本当はどういう人なのか、段々と分かる真相は、すごく頷けるものだった。

Posted byブクログ

2022/04/21

いきなり新刊の出るペースが上がって、非常に嬉しい。 ペースは上がったが、読むのはじっくりいった。 さっさと読み終えてしまってはもったいないだろう。 こんなに面白いのに! その大事な最新作の読み方は、 『つぐみのいえ』 という。 『つぐみのいえ』 さて、読みはじめて、落ち込ん...

いきなり新刊の出るペースが上がって、非常に嬉しい。 ペースは上がったが、読むのはじっくりいった。 さっさと読み終えてしまってはもったいないだろう。 こんなに面白いのに! その大事な最新作の読み方は、 『つぐみのいえ』 という。 『つぐみのいえ』 さて、読みはじめて、落ち込んだ。 この話の主人公イーヴィが帰宅するのだが、 夫婦仲がうまくいっていないのだ。 夫婦仲は大事だ。 これがよければ、たいていのことはなんとかなる。 イーヴィと夫は、かつては素晴らしく仲のよい夫婦だった。 だからいっそう痛ましい。 これからイーヴィには、数々の不幸と災難と謎が降りかかる、沸いてくる。 いっぽう、シリーズの主人公、我らがD・D・ウォレンは、幸せそうである。 前巻から家族となった犬キコが、D・Dお気に入りのブーツを確保して、楽しげにかじってはいるけれども。 しかし、夫アレックス、息子ジャックがいっしょならば、きっと解決することができる。 「だから靴はクローゼットに入れるように言ったじゃないか」 (19頁) 息切れする夫から、もっともな叱責をうけはしても、ブーツは取り戻せたし、おおむね無事だった。 夫婦仲と家族仲がよければ、たいていのことはうまくいく。 シリーズの重要な人物フローラは、動揺していた。 自分が誘拐されていた時、今回の事件の被害者に会ったことがあるのを思い出したのだ。 誘拐犯と親しげに話していた・・・・・・。 つまり、今回の事件はイーヴィの事件であり、フローラの事件である。 じゃあ、その『棺の女』とやらを読んでいなきゃだめ? いや、だめというほどでもない。 フローラが生き残った事件については、この『噤みの家』にも詳しく書いてある。 だが、しかし――これを読み終えた後、きっと読みたくなるだろうから、用意しておくのはとてもよいと思う。 さて、幸せで有能なワーカーホリッカーD・Dは、今回楽しんでいる。 事件が混乱していればいるほど、嬉しくてたまらない。 今の事件がひとつ、過去の事件が二つ、 「クリスマスがひと足早く来たみたい」(413頁) 実はこの物語は、クリスマス・ストーリーでもある。 クリスチャンが大好きな、”よいことがある”ストーリーだ。 今回、フローラの人生に重要なことがある。 まずは、テッド・バンディに似た男性との出会い。 そして、母親との関係の変化。 読み終える時、「よかったねえ!」と、思いがけず涙ぐんでしまった。 読み始めからしたら信じられないが、途中からしても嘘のようだが、たいへんによい話だった。 次巻にイーヴィは出てくるだろうか? 過去の事件に新たな見方が加わって、さらなることが明らかにされるだろうか? このままのペースで次以降がでてくれると、たいへんに嬉しい。 心待ちにしている。

Posted byブクログ