ガーナに消えた男 の商品レビュー
2023.3 小説としては悪くないけれど、いかんせん文章や表現力が雑。原作の問題なのか訳の問題なのか。
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ガーナに滞在してた身からすると、とてもよく取材されていてガーナの土地や文化を懐かしく思うことができる良作品だった。
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料理の名前や生活習慣が興味深かった。名前だけでは肌の色や性別がわからないので、こんな感じかな、と想像しながら読むのも面白い。そして主人公とこの人がカップルになるのでは、という予想は外れ、そこは日本人あるあるの未婚の男女は本の中では最後はカップルにならなきゃだめ、という呪縛に囚われ...
料理の名前や生活習慣が興味深かった。名前だけでは肌の色や性別がわからないので、こんな感じかな、と想像しながら読むのも面白い。そして主人公とこの人がカップルになるのでは、という予想は外れ、そこは日本人あるあるの未婚の男女は本の中では最後はカップルにならなきゃだめ、という呪縛に囚われていた自分を発見した。 85
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エキゾチックな雰囲気はしっかりある。さらに呪術師が事件と絡んでくると尚更アフリカ感は増す。探偵エマも好感が持てる。
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著者はガーナ系アメリカ人、原本は英語。 先日の『アンチ』みたく翻訳者が現地の言葉や事情に明るい訳ではないので、ほぼガーナ初心者の渡辺氏(翻訳者)と手を携え踏み込んでいく感覚だった。 エマ(主人公)自らが私立探偵の職を見つけた訳ではなく前職の任を解かれた理由も大変悔しいものだった...
著者はガーナ系アメリカ人、原本は英語。 先日の『アンチ』みたく翻訳者が現地の言葉や事情に明るい訳ではないので、ほぼガーナ初心者の渡辺氏(翻訳者)と手を携え踏み込んでいく感覚だった。 エマ(主人公)自らが私立探偵の職を見つけた訳ではなく前職の任を解かれた理由も大変悔しいものだったから、このまま話を進めて良いのかと難色を示していた。探偵業に就いて以降はまるで天職と思わせる仕事ぶり。新人探偵が事件の最奥部にまで迫るのは度が過ぎるのでは?って気もしたが、最後は逆転まで決めてまさに怪我の功名。(持って行き方はいささか唐突だったが汗) 「消えた男」と言うのはエマ達に捜索依頼をしてきたアメリカ人デレクの父、ゴードンの事。(オフィシャルに出ているあらすじを読んでしまえば分かる事なので、ここは暴露しとく笑) 恋愛詐欺の被害に遭い真相を探るべく思い切ってガーナに乗り込むゴードンを、読者もさぞ全力で止めたくなっただろう。 自分はゴードンをクリント・イーストウッド氏と重ねていた。(勝手なイメージになるのをご容赦願いたいが)正義感の強い、昔ながらのアメリカ人男性だと思う。 少しでも往時のガーナを取り戻したい。 ガーナまで行ったのは、家族のルーツや過去の訪問で思い入れが強かったのが一番だろうけど、悪事を働いた者を白日の下に晒さねば、という使命感を消せなかったのも大きかったはず… 本作で一番興味深かったのは、土着信仰の呪術だ。「サカワ」と呼ばれるIT詐欺集団が詐欺を働く際、上手く運ぶよう呪術師の力を借りる。ノンフィクション、つまり現実にもサカワや彼らの仕事に欠かせない呪術は存在するらしい。 本だから当然その姿を文章から想像するしかないのだが、にわかには信じられずにいた。(かと言って、そのおぞましい儀式について調べる勇気もなかったけど汗) "自称"純度100%の文系人間でも呪術(わが国で言えば藁人形とか?)を信じ、その力を借りようとする発想には至らない…汗 「サカワ・ボーイズ」が巻き上げた大金を賄賂として請求する見返りに彼らを擁護する警察。素顔を隠し独自の調査を進めるジャーナリスト。凄い世界。知識がインプットされたと言うより深く刻まれた。まるっきり著者の作り話じゃないところがまた恐い。 更に続編も出るという。果たしてゴードンの悲願は成就されるのか。 カカオの国のビターなミステリー …うーん、まだまだガーナ初心者なまとめ方…笑
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最後までページを捲る手が止まらなかった。西アフリカのミステリは初めてだが、ハラハラドキドキの繰り返しで本当に思わぬ掘り出し物で、それも二重に嬉しい。訳者あとがきも興味深かった。華文ミステリもだが、これから益々色んな国のミステリが楽しめると思うとワクワクが止まらない。
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