人類対自然 の商品レビュー
すごく不思議で残酷。特に説明もなく不条理な世界に放り込まれる。 短編集なので読みやすいはずなのに、とっつきにくく最後まで何もつかめずに読み終えた物語もあった。 それでも一貫して感じたのは「人は独り」ということ。人生を通して何かを得たつもりでも、その実するすると零れ落ちていく。それ...
すごく不思議で残酷。特に説明もなく不条理な世界に放り込まれる。 短編集なので読みやすいはずなのに、とっつきにくく最後まで何もつかめずに読み終えた物語もあった。 それでも一貫して感じたのは「人は独り」ということ。人生を通して何かを得たつもりでも、その実するすると零れ落ちていく。それが生々しく、時に目をそむけたくなるほど惨く、暴かれていく。 そうしてむき出しにされた「寂しさ」はとても気持ち悪くて、だからこそ癒された。自分だけじゃない、独りじゃない、と。 真夜中に少しずつ読み進めたけど、それが私には大正解だった。“効く”一冊。
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SFは久しぶりに読んだけど、私にはあまりハマらなかった。ちょっと性的な描写が過剰にありすぎだったかな。 キノの旅にありそうな感じだった。 表題作は現実世界でもこういう人間関係ってあるよな。結局人間が一番怖い。
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デビュー作!?! 激面白すぎた。1遍も面白くない話がない…。 私は寄生獣が好きなので「やつが来る」が好み。 どの短編も"ないない"ではなくて、この地球のどこかで、もしかしたらこんな世界があるのかも?と思わせるリアリティがある。 長い年月を閉鎖的な場所で過...
デビュー作!?! 激面白すぎた。1遍も面白くない話がない…。 私は寄生獣が好きなので「やつが来る」が好み。 どの短編も"ないない"ではなくて、この地球のどこかで、もしかしたらこんな世界があるのかも?と思わせるリアリティがある。 長い年月を閉鎖的な場所で過ごさなければならないシーンの描写がだんちでうまい。だんだんさ、精神がこう… 狂っていく様が…
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すべて人の話として書かれていますが このディストピアは 実は今の自然界に起きていること なのかもしれないなぁ と ディストピア足らしめている 不可思議な力が人類なんだとしたら これが 自分たちの押し付けの結果 だとしたら と考えると 嫌な汗が流れつつも 楽しめる作品でした
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超超超超面白かった。SFなんだが、訳わからない宇宙とか未来の話じゃなくて、今生きてる世の中で、秩序、モラル、生態、そういう普段人間がすがって生きてる物が狂ったり壊れるという世界で、どれも個性的(短編)で良かった。SFだけに限らなけど、正直、「我々はなんのために時間を割いて、作書の...
超超超超面白かった。SFなんだが、訳わからない宇宙とか未来の話じゃなくて、今生きてる世の中で、秩序、モラル、生態、そういう普段人間がすがって生きてる物が狂ったり壊れるという世界で、どれも個性的(短編)で良かった。SFだけに限らなけど、正直、「我々はなんのために時間を割いて、作書のひとりよがりに付き合わねばならないのかね。それはいったいいつまで続くんだね。。。」と思いながら読書している。そういうストレスを一切感じることなく、読み終わるのが本当に勿体無かった。推し。
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短編12作 「人類対自然」 タイトルから勝手に壮大なストーリーを想像したのが悪いのだけど、なんだこれ、が正直な感想 ただ、妙な感覚に引きずられて読んでしまった シュールな作品というひと言では表せないひねくれ加減が、妙にリアル どんな世界でも人間の本質は変わらないから?
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なんと愛想のないタイトル!と思いながら読んだけれど、なかなかどうして。ミランダ・ジュライが推すだけのことはある。ディストピアというより奇妙系かな。 くどくど設定を説明することなく、いきなりその世界に入らされ付き合わされ、ついクスッと笑ってしまったり。 『前に進む』『最後の日々の...
なんと愛想のないタイトル!と思いながら読んだけれど、なかなかどうして。ミランダ・ジュライが推すだけのことはある。ディストピアというより奇妙系かな。 くどくど設定を説明することなく、いきなりその世界に入らされ付き合わされ、ついクスッと笑ってしまったり。 『前に進む』『最後の日々の過ごし方』『人類対自然』◎
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