エドワード・ホッパー作品集 の商品レビュー
価格が高いので興味を持ってからもしばらく買わなかったが、買ってよかったと思える一冊。 ホッパーの作品を網羅しているのはもちろん、彼の作品の特徴や描かれた絵の時代背景、どのような影響を受けて描かれたかのか等が、丁寧な解説でよくわかり、鑑賞の大きな手助けになった。
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表紙のナイトホークスを見開きで細部まで見ることができて嬉しい。光と影の表現、夜の闇、静寂。『線路脇の家』がヒッチコックの「サイコ」の館!好きな映画なので思わぬ繋がりに感動しました。『ガソリンスタジオ』も好き。
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大判の画集。ヘタウマか?と思ってしまうような筆なのだが、なにかひかれる。歪んだ体が物語をかもしだすのか。 表紙は「夜更かしの人々(NIGHT HAWKS)」1942年。広いカウンターに離れて座る人。何を語っているのか。「短編画廊」というホッパーの絵を元にした短編集ではこの絵でマ...
大判の画集。ヘタウマか?と思ってしまうような筆なのだが、なにかひかれる。歪んだ体が物語をかもしだすのか。 表紙は「夜更かしの人々(NIGHT HAWKS)」1942年。広いカウンターに離れて座る人。何を語っているのか。「短編画廊」というホッパーの絵を元にした短編集ではこの絵でマイクル・コナリーがボッシュを登場させて作品を書いている。コーネル・ウールリッチの小説世界を絵にするとこんなかなあ、なんて気もする。 エドワード・ホッパー 1882-1967 2022.4.15初版第1刷 図書館
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いいね。非常に好み。 特に、 ・夜更かしの人々(1942年) ・オートマット(1927年) ・ニューヨークのオフィス(1962年) ・ガソリンスタンド(1940年) ・海辺の部屋(1951年) のような、明暗のコントラストが明確で、非現実的なほどに小物が排除され、奇妙な静寂感のあ...
いいね。非常に好み。 特に、 ・夜更かしの人々(1942年) ・オートマット(1927年) ・ニューヨークのオフィス(1962年) ・ガソリンスタンド(1940年) ・海辺の部屋(1951年) のような、明暗のコントラストが明確で、非現実的なほどに小物が排除され、奇妙な静寂感のある絵が良かった。同時代の他の作家と比べても明らかに静まり返っていて、同じ時代を描いているようには思えないほど。グレート・ギャツビー的なテンションの高い絵を描いている画家がいる中で対照的である。 江崎聡子氏の解説も分かりやすく興味深かった。
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トルーマン・カポーティの本の表紙に「夜更かしの人々」があり、気になっていた画家。アメリカの光景を感情を入れず、切り取ったかのような絵が集まっている。孤独や寂しさを描いているように見えつつ、絵の登場人物や情景に深入りしていない、そんな絵が魅力的に感じた。
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決して不幸ではないが、幸せとは言えない人々が街角や室内に佇む。 読み取りにくい表情や不穏な仕草、間延びした余白に、そこはかとない違和感と不安を覚える。
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98点の作品と解説、アメリカ美術史、ホッパーの作品への姿勢が紹介されている。 20世紀前半のアメリカらしい光景、見事な構図に惹き込まれる。 揺るぎないアメリカの巨匠だが、ホッパーはフランス文化愛好者で苦悩を抱えていたとは知らなかった。
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Nighthawks がなんとなく気になっていたエドワードホッパーの画集。なんとない覗き見感、寂しさが不思議だけどしっくりくる。
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大好きなエドワード・ホッパー。この本が出ていることを知らず、新聞で知った。 Amazonにもなく、楽天にもなく、紀伊國屋でようやく見つけて、読んで見た。 彼が生きた、時代をここに感じる。
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