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千代田区一番一号のラビリンス の商品レビュー

3.3

10件のお客様レビュー

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2023/07/04

実在の人物がたくさん出てくるのでまるでノンフィクションのようなんだけど、未確認生物的なものが現れるのでこれは完全にフィクション。 物語だとは分かってても、上皇ご夫妻をはじめとする実在の人物を念頭に置いて読むからこそのおもしろさだと思う。 小説に描かれていることについて実際はどうな...

実在の人物がたくさん出てくるのでまるでノンフィクションのようなんだけど、未確認生物的なものが現れるのでこれは完全にフィクション。 物語だとは分かってても、上皇ご夫妻をはじめとする実在の人物を念頭に置いて読むからこそのおもしろさだと思う。 小説に描かれていることについて実際はどうなんだろう、という興味はあるけど、ほんとのところは永遠に誰にも分からないのかな。

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2023/05/06

今の言論界では言うまでもなく、不敬といえる作品。でも、そうした不敬というステッカーを貼りがちな日本社会に対する疑問符としてなら、全然ありだと思った。でも「私はピュリファイされました」は笑う。

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2023/02/20

実在する人物を多数登場させてるが、天皇家とマスコミを代表する社会を題材にした、ファンタジーである、と解釈している。平成の天皇と皇后に取材を試みるドキュメント番組を企画して、取材に至るまでの道のりをテレビ放送しようとする、作者自身かと思われる主人公。皇居奥深くでの二人の会話や生活ぶ...

実在する人物を多数登場させてるが、天皇家とマスコミを代表する社会を題材にした、ファンタジーである、と解釈している。平成の天皇と皇后に取材を試みるドキュメント番組を企画して、取材に至るまでの道のりをテレビ放送しようとする、作者自身かと思われる主人公。皇居奥深くでの二人の会話や生活ぶりが、想像力を刺激する。穢れとして忌み嫌われるカタシロなるものと、菊のタブーに挑む物語は、どこへ辿り着くのか?正直、最後まで読むのは結構しんどかった。この題材を書く勇気は認めるが、私は最後まで興味をつなげず、残念。

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2022/12/03

ラビリンスはファンタジーでした。 天皇、皇后両陛下を扱った本作は、出版自体が難航した問題作なのだとか。 この内容でどうしてそうなるのかなと、それ自体が信じられないですが、日本の現実に、暗澹たる気持ちにもなりました。 「カタシロ」という架空の鳥がモチーフになっています。

Posted byブクログ

2022/10/29

皇室案件だし話題作だし…と、睡魔と戦いながら読了したが、なんだか設定に無理がありすぎで?しか感想出てこず。 娯楽作品というにはテーマが危険すぎる。 でも娯楽作品としかおもえない。 なんか軽すぎ。 そして文章構成ヘタすぎ。 推敲しろ。

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2022/10/20

著者のノンフィクション『FAKEの平成史』の中では「幻の…」と題された天皇ドキュメンタリーがフィクションに。とは言え、どこまでが現実でどこからが創作なのか、読み進むほどにその境目はあやふやになり…え?ちょっと待って?いやいやいや…ここまではさすがにと思う自分と、目を上げたら窓の外...

著者のノンフィクション『FAKEの平成史』の中では「幻の…」と題された天皇ドキュメンタリーがフィクションに。とは言え、どこまでが現実でどこからが創作なのか、読み進むほどにその境目はあやふやになり…え?ちょっと待って?いやいやいや…ここまではさすがにと思う自分と、目を上げたら窓の外のカタシロを当然のように受け入れる自分がせめぎ合い読み始めたら本を閉じることができないまま、ぐいぐい物語の世界に引き込まれてしまう。現実社会では「記録された映像」がきっかけとなって大きな事件に発展した2022年。これからの社会がどんな風に変わっていくにしても、そこに可能性はあると信じたい。昨日88歳を迎えた「妻」と揃って散歩するおふたりのニュースを見た偶然の巡り合わせもおもしろかった。

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2022/09/14

「皇室を巡るタブーに一石を投じる問題小説」という自画自賛は、兎も角、ちょっとあざとさ感じる。最後に「風流夢譚」の夢拝借したと思えば、生の御言葉でリスペクト。全体的にはお二人への好感度アップだけど、「生の御言葉」引き出すドキュメンタリーは何だったの?それでも、この本が評判になって皆...

「皇室を巡るタブーに一石を投じる問題小説」という自画自賛は、兎も角、ちょっとあざとさ感じる。最後に「風流夢譚」の夢拝借したと思えば、生の御言葉でリスペクト。全体的にはお二人への好感度アップだけど、「生の御言葉」引き出すドキュメンタリーは何だったの?それでも、この本が評判になって皆が考えることは大事。最長在位のエリザベス女王が亡くなった日に、「象徴」を取り巻くあれこれについて。

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2022/07/08

『#千代田区一番一号なラビリンス』 ほぼ日書評 Day616 #天皇もの #ファンタジー #サスペンス 著者はかつてオウム物のドキュメンタリー映画で、ベルリン映画祭でも賞を取ったという人。 書評等では、「天皇モノの問題作」的な紹介のされ方が多いようだが、その観点だけから見...

『#千代田区一番一号なラビリンス』 ほぼ日書評 Day616 #天皇もの #ファンタジー #サスペンス 著者はかつてオウム物のドキュメンタリー映画で、ベルリン映画祭でも賞を取ったという人。 書評等では、「天皇モノの問題作」的な紹介のされ方が多いようだが、その観点だけから見ると見誤る気がする。 オススメは、冒頭に示した3つの要素をバランスよく持ちながら、フィクションを楽しむ読み方だろう。 とはいえ、自身が作中主人公となり、ひょんなことから天皇・皇后(現在の上皇・上皇后)とちょっとした冒険をするというプロットを通じて、新たな「天皇制(≠天皇)観」の創出を試みようとしていることは間違いない。 https://amzn.to/3Rj3GeX

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2022/06/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昭仁と美智子の日常に現れるカタシロ(世の中におけるけがれ)を通して、その存在を見ることができる森克也と桜子からの取材 当然、美智子と桜子がいなくなるが、昭仁と克也が協力して地下から二人を救いだす 過去のけがれを払拭できたのだろうか?今後、取材された映像は放送される機会はくるのだろうか? ほとんど書籍、映像化されない天皇家の私生活の一面を描いた小

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2022/06/13

とても期待して本を開いたが、まずプロローグの美智子に引っかかってしまった。アンリ・シャルパンティエのクッキーを持って「神戸の老舗が焼いたのよ。高級クッキーなんだから」とは言わないだろうとか、それはともかく、立ったままクッキーを食べないだろう、手についた粉を適当に払うことはないだろ...

とても期待して本を開いたが、まずプロローグの美智子に引っかかってしまった。アンリ・シャルパンティエのクッキーを持って「神戸の老舗が焼いたのよ。高級クッキーなんだから」とは言わないだろうとか、それはともかく、立ったままクッキーを食べないだろう、手についた粉を適当に払うことはないだろうと思うと、もうここでやめておいた方がいいかと思った。いくら「普通の人」と描くにしても、これはあんまりだと思った。でも短気を起こさず、小説なのだから、まぁとにかく読もうと思い、読み始めた。 一章。大学の映画サークル仲間とのラインのくだりがよくわからない。何年の話?LINEあった?ラインはLINEではないんだ。今ラインと言えばLINEと思ってしまうよ。メールのグループみたいなのもラインって言ったの?私が知らないで一人引っかかってるのか。はずかしい。 小説なのだから桜子がマンションを何年振りかに訪ねてきて、何をしてくれてもいいのだが、なんかもう無理。 最後まで読んでいない本は、この本棚に残さず、感想も書かないのだけれど(今までで例外が1冊だけある)、ここで読むのをやめてしまうのはおそらくもったいない。問題作なんだ。期待していたんだ。 読み進められない今の私に問題があると思い、このまま置いておく。また時を置いて読みたい。

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