広告ビジネスは、変われるか? の商品レビュー
評価としては「(企業本によくある)自社の宣伝の域を出なかったが、マーケティング入門者・初級者向けには広告領域を浅くキャッチアップできる入門者」という判断。 現状起こりつつあるデジタルを起点としたマーケティングのパラダイムを広告領域を中心に据え、代理店と広告主企業の関係性を見つめ...
評価としては「(企業本によくある)自社の宣伝の域を出なかったが、マーケティング入門者・初級者向けには広告領域を浅くキャッチアップできる入門者」という判断。 現状起こりつつあるデジタルを起点としたマーケティングのパラダイムを広告領域を中心に据え、代理店と広告主企業の関係性を見つめ直している。 特段に新しいサジェストはなく、トレンドを言語化したことに価値があるか。 現状を最低限可視化してはいるが、そこから未来の広告事業を予測するには考察が浅く、願望の域を出ず。タイトル回収には至っていない印象を受ける。 ・デジタルが趨勢を極めても広告代理店にはクリエイティビティの独自価値があり、それこそが重要 ・博報堂はいち早くデリバリー可能な価値をアップデートしている 上記2点を発信したいための書籍と理解した。
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広告業界の歴史や今後について語っている本。広告業界志望の方には良いかもしれない。 個人的には日本のテレビ広告の影響度が海外よりも強いことは新たな発見だった。 DXが進む世の中で、広告業界がモノからサービスへの転換を図っている。今後更なる総合産業になっていく。
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本書では『マーケティング活動の一環である広告コミュニケーションの目的とは、企業と生活者の創発による「価値創造」にある』と主張されている。アルフレッド・マーシャルは「闘争的な広告は一般に社会的浪費をともなう」と述べたが、一方でハイエクは消費行動を含む市場で起こっている物事は広告など...
本書では『マーケティング活動の一環である広告コミュニケーションの目的とは、企業と生活者の創発による「価値創造」にある』と主張されている。アルフレッド・マーシャルは「闘争的な広告は一般に社会的浪費をともなう」と述べたが、一方でハイエクは消費行動を含む市場で起こっている物事は広告などの諸活動の結果であるとも述べている。 「広告は無用」である、それによって促される消費は「浪費的」だという見方が多いかもしれないが、価値は商品それ自体に初めから内在しているものではなく、送り手と受け手が共創するものであるという点には同意する。だとすれば、広告それ自体が無用なのではなく、つまるところ倫理観の問題なのではないか。見田宗介は『情報化により主導される消費社会こそは、この通過点を経て、他者収奪的でない形で「需要の無限空間」を見出すことができる』と言うが、「他者収奪的でない形」をどうすれば実現できるのか、考え続けていきたい。
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広告の枠の取引 アドブロックアプリ AssS 急速に新しい動き→カオス サービスとしての広告 広告市場6兆円 情報の非対称性の崩壊 2019年インターネット広告>TV広告 デジタル世界≠静的・固定 一業種一社制 フィー:専門作業報酬 コミッション:手数料 スペース・ブローカー 枠...
広告の枠の取引 アドブロックアプリ AssS 急速に新しい動き→カオス サービスとしての広告 広告市場6兆円 情報の非対称性の崩壊 2019年インターネット広告>TV広告 デジタル世界≠静的・固定 一業種一社制 フィー:専門作業報酬 コミッション:手数料 スペース・ブローカー 枠→効果 WPP WPP・ワイヤー&プラスティック社 ウォールド・ガーデン インハウスエージェンシー データインテグレーション 生活者インターフェーステクノロジー 生活者との価値創造 マーケティングの天動説と地動説 生活者主導経済 プランニング バイイング モニタリング MMM マーケティング・ミックス・モデリング 見えない答え・不確かさ
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2022.04.16 同時代を広告会社の人間として生きてきたものとして、著者の考えにはとても共感できる。広告業界を変える張本人になるであろう次の世代にうまく引き継いでいかないといけないと切に思う。記念すべき500冊目がこの本であったことに何か良い意味で因縁を感じる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
AaaS(Advertising as a Service)というネーミングはうまいことやったな、というのが第一印象。ネーミングもさることながら、その考え方もこれからの社会においていいと思った。後半、博報堂の宣伝みたいになっているが、まあ、仕方のないこと。総合広告代理店のベネフィットには納得。著者が一番力が入っていて、書きたかったのは、最後の章ではないかと思った。同時代を過ごした人間として、一度、直接話してみたい。
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