十字軍全史 の商品レビュー
シンポジウム「戦争・コロナの先 文学で世界をよむ」 佐藤賢一氏のおすすめ本 2022/10/28日経新聞
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図書館の新着コーナーで手に取った。赤い表紙に十字にかさなる「CRUSADERS」の文字があった。 著者は、1099年にイェルサレムを陥落した第一次十字軍から1492年にクリストファー・コロンブスが新大陸の発見までを十字軍全史と位置付けている。聖地を我が物にしたい西方キリスト教圏のフランク人は、セルジューク朝、ファーティマ朝、アッバース朝、アイユーブ朝のスルタンやカリフと闘っていたが、新大陸の発見でそのフランク人の意識に変化があったとしている。なるほど、聖地奪還から新天地への勢力拡大へそのと世界に眼が向いたということだ。 たいへん分厚いが、十字軍に関わる人物の描写を中心に話が進行され、単なる歴史の解説ではない面白さもあり読み切ることができた。
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