ウイルスの進化史を考える の商品レビュー
武村先生はリン・マーグリス等と並ぶ私の生物学の「推し」の一人で、基本的に著書を見つけたらなるべく買って読むことにしている。 本作はその著書群のなかでも先生のウィルス研究の根幹となるような考えが表現されたものだと受けとめている。 その語り口は科学的であることから逸脱しないようにしな...
武村先生はリン・マーグリス等と並ぶ私の生物学の「推し」の一人で、基本的に著書を見つけたらなるべく買って読むことにしている。 本作はその著書群のなかでも先生のウィルス研究の根幹となるような考えが表現されたものだと受けとめている。 その語り口は科学的であることから逸脱しないようにしながら、まだ確定的ではない生物やウィルスの起源について伸び伸びとした筆致で描かれており、専門性を保ちつつとてもおもしろい。 先生の著書のおかげで私の「生物」というものに対する見方がかなり柔軟になったと思う。特に本作はその思いが強い。
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