いきたくないのに出かけていく の商品レビュー
作家の対談で角田さんの本が出てきて、そういえばしばらく(学生以来?)読んでいなかったので軽い気持ちで手に取った。 どこで何を見た、食べたのいわゆる旅エッセイとは異なり、旅で湧き上がる感情について考察したエッセイ。 自分も旅好きなわりに計画は苦手で、疲れるのになんで行くんだろう…と...
作家の対談で角田さんの本が出てきて、そういえばしばらく(学生以来?)読んでいなかったので軽い気持ちで手に取った。 どこで何を見た、食べたのいわゆる旅エッセイとは異なり、旅で湧き上がる感情について考察したエッセイ。 自分も旅好きなわりに計画は苦手で、疲れるのになんで行くんだろう…というタイプなのだが、旅先での何気ない交流こそを求めているという箇所に、よくぞ言語化してくれました!という気持ち。 著者のように準備や旅先でのあれこれを億劫がりつつも、まずは出かけてゆく身軽さを持ちたいと強く思う。 海外のレストランで日時だけ決めて現地集合、現地解散というとっても楽しそうな大人の旅(飲み会?)もやってみたい。
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2024年17作目 角田光代さんの旅エッセイ タイトルに惹かれて買ってしまった 海外に憧れもなく、すぐに安全面のことを考えて日本から出る気のない私だが、角田さんの若い頃の経験を踏まえて生じた大人の余裕のようなものが文全体に滲み出ており、自分もこうなりたいと思った
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初めてのタイトル買い タイトルのようにどこか矛盾した気持ちになったり、なぜこの感情が生まれるのか不思議に感じている、そんな漠然としたモヤモヤを言葉に落とし、新たな気づきを与えてくれる 苦い思い出のひとり旅を、またしてみようかな
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旅行先で突然多幸感に 包まれるのわかるなぁ。 あの多幸感はあれこれ から放たれた解放感✕ 非日常のワクワク感✕ 何かで発動している? その係数たる何かとは なにか? あれもこれも食べたい、 旅専用食欲か。 知らない街の風景の中、 高揚と不安のない交ぜ になった気分か。 ...
旅行先で突然多幸感に 包まれるのわかるなぁ。 あの多幸感はあれこれ から放たれた解放感✕ 非日常のワクワク感✕ 何かで発動している? その係数たる何かとは なにか? あれもこれも食べたい、 旅専用食欲か。 知らない街の風景の中、 高揚と不安のない交ぜ になった気分か。 どんな条件で発動する のかわからないけれど、 多幸感がたしかにある。 あー、旅行に行きたく なってきましたよお。
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角田さんのこの手のエッセイが好きです。 心配性で憧れはあってもひとり旅をする事ができない、ましてや海外なんてなかなか…。とびびってる私にはすごい冒険ですが、読むと私もデビューしてみるか?と思わせられます(笑) 海外に行ったら日本食は食べないというのは何となくわかるー。
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角田光代さんの本はかなり読んでいましたが、エッセイ?は初でした。 マラソンしたり、アクティブな方だったんですね。 旅先も独自の目線で素敵。 旅行行きたくなりました。
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「いきたくないのに出かけていく」というタイトルだけでも 惹かれてしまい、どんな理由でそんな思いになってしまうのかと 読む前からワクワクしてしまいました。 旅好きで40か国以上の旅をしている角田さんの様々な旅についての エピソードが沢山掲載されていて、訪れたことのない国々の事が...
「いきたくないのに出かけていく」というタイトルだけでも 惹かれてしまい、どんな理由でそんな思いになってしまうのかと 読む前からワクワクしてしまいました。 旅好きで40か国以上の旅をしている角田さんの様々な旅についての エピソードが沢山掲載されていて、訪れたことのない国々の事が 事細かく描かれていたので楽しめました。 旅といっても私的の観光で行ったり、仕事のために旅に出たりと 様々なシーンで描かれているので、旅といっても私が想像しているような一般的な観光地を巡る旅ではなく、普通の人達があまり行かないような場所に出向いているのもまた興味深かったです。 そしてこれ程沢山の国々を旅をしていますが、 旅に出かけなくても運動の嫌いな角田さんが長年続けている ランニングをすることによって旅が身近に感じられるという感覚が、ランニングをしていない私も気持ちがよく分かりました。 もしかしたらこの気持ちを持ちながら私もランニングを したら始めたら良いのかと思ってしまうくらいでした。 この気付きがとても新鮮で勇気付けられました。 これと同時に旅をすることで、愛着のある町、帰りたいと思う場所は、 いくらでも作ることができるというのが発見できた というのも良いアイデアだと思いました。 何だか旅が出来ずに窮屈な毎日を送ってきましたが、 考え方一つ変えることによって狭い世界が広い世界にも 思えるようになりました。 旅好きにはそれぞれの目的がありますが、 やっぱり角田さんといえば食エッセイを出版されている こともあり旅先での食事に関しても詳細に書かれているのでこれでも興味深く読めました。 角田さんと近い世代のせいか、 「恒例化の謎」、「見たくなる自然」、「川といっしょ」は 普段私も思う所が多々あることが沢山書かれていたので、更に親近感が湧きました。 よくインドに旅を出かけるというのは、 自発的なものではなく、インドから呼ばれるようになる時に 行くと良いと聞いたことがあったので、 この作品の中でもインドのことが書かれていたので 興味深く読みました。 やっぱりこの地に着いたら、日本どころか他国と比べても 全然違う神の存在をまざまざと見るような神聖なる場所を見る感じなるのだろうと思いました。 仕事の取材であったとしても何度もインドに呼ばれるということは何かしら角田さんに影響があるのかなとも思えました。 ただ旅の事を書いているのではなく、 大人の旅をするような味わい深さが 沢山詰まった一冊で楽しめました。
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旅をしたくもなるし、走りたくなる本です。走るのは嫌だ嫌だと言いながら、旅先でも走っているのは素敵だなって。
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角田さんのことがもっと好きになった。 とても繊細な心の持ち主なのだろう。たとえば、幾度となく出てくるランニングの習慣について。「春先や秋は、気持ちがいいなあと思うこともあるが、たのしい、なんて思ったことがない」(「旅の恩恵」より)とある。はっとした。気持ちがいいということとたのし...
角田さんのことがもっと好きになった。 とても繊細な心の持ち主なのだろう。たとえば、幾度となく出てくるランニングの習慣について。「春先や秋は、気持ちがいいなあと思うこともあるが、たのしい、なんて思ったことがない」(「旅の恩恵」より)とある。はっとした。気持ちがいいということとたのしいということの境目ってかなり曖昧で、心が鈍い状態だと無意識的に同じものとして受け入れてしまいそうな気がするのだけど、角田さんはそこをきちんと見極められる人なのだ。 肩肘張らない文体はほんとうにそのまま、角田さんの魅力だと思う。「旅エッセイ」という括りに入れてしまうのがもったいないほど、唯一無二の、等身大の角田さんと対話している気持ちになれる一冊だった。
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角田光代さんの旅エッセイ「大好きな町に用がある」の続編、これも楽しく読みました。マラソンやランニングの話が多めで、私自身は走らないのですが、走っているかのように楽しみました。食事の話も、角田さんの意外なこだわりが!
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