私にぴったりの世界 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分を含めると4世帯にわたる家族の記録。 ポーランドからベルギーへと移住した仕立て屋の様子店舗を大きくしていくエネルギーをパリの街の服飾界と一緒に描いている。ユダヤ人であること、ホロコーストの影、そしてシュマテスと言われる服屋の商売から逃れようとする作者の心情が胸を打つ。 服飾界の流れが大まかにわかって良かったです。 できれば系図がほしかったです。
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期せずして、佐藤亜紀からベルギー繋がりとなった。 仕立て屋さんから始まった商売が、次第に既製服のの大量生産に飲み込まれていく。流行の服を売るユダヤ人家族の歴史と、その家族の中にいて自分の世界を模索する少女。限りなく自伝に近いと思われる小説。 ラナ・プラザ崩壊事故も出てくる。 ...
期せずして、佐藤亜紀からベルギー繋がりとなった。 仕立て屋さんから始まった商売が、次第に既製服のの大量生産に飲み込まれていく。流行の服を売るユダヤ人家族の歴史と、その家族の中にいて自分の世界を模索する少女。限りなく自伝に近いと思われる小説。 ラナ・プラザ崩壊事故も出てくる。 ユダヤ系アパレル業界の内実としても、ヨーロッパにおけるユダヤ人史としても、家族史としても読め、少女の成長ものの側面も持つ。
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