編集の提案 の商品レビュー
編集の仕事を(無理矢理)演劇で例えるなら、テーマの発見から始まって脚本作り、キャスティングや劇場選び、リハーサルを経てようやく幕が上がる…編集者とはそのすべてにかかわる人と人の間を繋ぐ、究極の裏方、スペシャリストなのではないだろうか。 もともと小説家による「担当編集者」への謝辞(...
編集の仕事を(無理矢理)演劇で例えるなら、テーマの発見から始まって脚本作り、キャスティングや劇場選び、リハーサルを経てようやく幕が上がる…編集者とはそのすべてにかかわる人と人の間を繋ぐ、究極の裏方、スペシャリストなのではないだろうか。 もともと小説家による「担当編集者」への謝辞(時には罵り)の類が好きだったのも舞台に立った俳優に舞台裏をチラ見させてもらえた特別感だったのかもしれない。舞台裏を特等席で案内してもらえるアフタートークも含めて全編ご褒美のような一冊だった。
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良い本だ。「本は作るより読むほうが面白い、雑誌は読むより作るほうが面白い」とか、植草甚一さんの重過ぎるトランクとか、『ハッカーズ』や『マッキントッシユ物語』は愛読した。アランケイが近くの大学で講演したとき何故か抽選会がありサイン本もらつた。懐かしい。 全く関係ない様な本でも愉...
良い本だ。「本は作るより読むほうが面白い、雑誌は読むより作るほうが面白い」とか、植草甚一さんの重過ぎるトランクとか、『ハッカーズ』や『マッキントッシユ物語』は愛読した。アランケイが近くの大学で講演したとき何故か抽選会がありサイン本もらつた。懐かしい。 全く関係ない様な本でも愉しめる、懐かしさを感じられるてことか。
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今の自分にジャストミートな本でした。非常に学びの多かった岩波新書「日本人と読書」の作者!ってことだけで手に取っただけなのですが、すっかり「編集の提案」されてしまいました。只今ちょうど興味を持っているテーマがあって、先日先達にzoomでインタビューしたのですが、この本読んで、よしテ...
今の自分にジャストミートな本でした。非常に学びの多かった岩波新書「日本人と読書」の作者!ってことだけで手に取っただけなのですが、すっかり「編集の提案」されてしまいました。只今ちょうど興味を持っているテーマがあって、先日先達にzoomでインタビューしたのですが、この本読んで、よしテープ起こししてみようと慣れないこと、始めています。そんなレベルなのですが…。話し言葉と書く言葉のギャップ、楽しんでいます。インプットする、でもなくアウトプットするでもなく、編集する、という行為の面白さが響いてしまいました。著者はそれを「書き手におせっかいを焼く」と言っています。それはテーマへの興味というより、人への興味ということなのでしょう。児童文学者・今江祥智の中の編集者的特質を評して「おそらく今江さんは、どうせならじぶんで納得のゆく環境のうちで仕事をしたい、じぶんが気持ちがいいと感じられる星座のかたち、星々の配置をつくって、じぶんもそれらの星々の一つとして生きてみたいと考えてきたのだと思う。…略…以来、今江さんにとって編集は星座をつくる技術になった。」と指摘します。さて、ネットの中でネットワークされている今、その中に星座はみえているか?今こそ「編集の提案」が必要なのかもしれません。そして、その昔、晶文社の本が発してた光の光源を知った気になりました。「雑誌はつくるほうがいい」…まさに。
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実用本位の夢 編者によるまえがき 第1章 取材して、演出する テープおこしの宇宙/座談会は笑う/初歩のインタビュー術/雑誌はつくるほうがいい 第2章 人とかかわる、固定観念を脱する 太い指とからっぽの部屋/植草甚一さんの革トランク/編集者としての植草甚一/雑誌のロンサム・カウボー...
実用本位の夢 編者によるまえがき 第1章 取材して、演出する テープおこしの宇宙/座談会は笑う/初歩のインタビュー術/雑誌はつくるほうがいい 第2章 人とかかわる、固定観念を脱する 太い指とからっぽの部屋/植草甚一さんの革トランク/編集者としての植草甚一/雑誌のロンサム・カウボーイ 第3章 テクノロジーと歩む シロウトがつくったマニュアル/フランケンシュタインの相対性原理/パソコン通信で対話できるか 第4章 変化を編集する、編集することで変わる 本の野蛮状態のさきへ/森の印刷所/「世界の書」――アジアの髄からマラルメをのぞく 第5章 複製技術は時を超える 印刷は編集の敵にあらず/子ども百科のつくりかた/晩年の運動/編集者というくせのゆくえ
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