競争闘争理論 の商品レビュー
サッカーとはなにか 大変示唆に富んだ本であった。 1. スポーツには相手から妨害されない 『競争』と相手から妨害され、相手を妨害する『競争』がある。集団闘争であるサッカーでよく言われる戦っていないとは相手に影響を与えていない(妨害していない)ということである。 2. 日本人...
サッカーとはなにか 大変示唆に富んだ本であった。 1. スポーツには相手から妨害されない 『競争』と相手から妨害され、相手を妨害する『競争』がある。集団闘争であるサッカーでよく言われる戦っていないとは相手に影響を与えていない(妨害していない)ということである。 2. 日本人はスキル練習が多く、相手への 影響への強さがない。正解を選択するこ とにたけ、選択を正解にすることは苦 手。内的集中は得意だが外的集中は苦手である。近年柔道のこれはjudoで柔道ではないといった発言がわかりやすい。 3. サッカーにおけるターゲットは攻撃時は相手ゴール、守備時は相手ボールである。自陣ゴールはターゲットではない。 読み込み指導に活かしたいと思います。
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サッカーを団体闘争と捉えた視点はとても面白かった。 11人対11人、合計22人が同一の空間と時間で互いに影響を与え合うことがサッカーの特徴的なところだ。 日本は野球が強いが、野球はピッチャー対バッターという一対一の個人闘争的な色合いが強い。 バレーボールに関してはネットを挟...
サッカーを団体闘争と捉えた視点はとても面白かった。 11人対11人、合計22人が同一の空間と時間で互いに影響を与え合うことがサッカーの特徴的なところだ。 日本は野球が強いが、野球はピッチャー対バッターという一対一の個人闘争的な色合いが強い。 バレーボールに関してはネットを挟んで陣地の区分けがなされ、3タッチ以内に相手陣内に返すという制約があるため、サッカーほど、各人の動きに自由度はない。また、ゲームが中断される回数も多い。 一方サッカーは、一試合あたりの得点数が少なく、ゲームが中断する回数が少ない。 フィールド内での配置に関する自由度も高く、 選手個々人の判断が多くの場面で求められるサッカーでは、 流動的なゲームの流れを把握し、個々人が的確な行動を取ることが求められる。 そう考えると、 ドリブルなどオンザボールのスキルの他に、 互いに情報をシェアし合うスキルや、それをもとに適切な配置を取るスキルなどが重要になるのは必然だろう。 しかし、肌感覚で見ると、 日本のサッカーは、少年サッカーなら、 ドリブルなど個人技術が高い選手が賞賛され、 指導者の意見に黙って従う従順な生徒という上下関係が未だに続いていると感じる。 一方、サッカーの強豪国スペインなどは、小学生の子どもが監督に対して積極的に意見するという。 これは、コミュニケーションが勝敗を左右するサッカーの性質上、理にかなっていると思うし、 逆に日本のサッカーに対する捉え方がかなりズレていることを示唆していると思う。 野球や柔道など、個人闘争的な色合いが強く、ゲームの中断が頻繁に行われる性質のゲームであれば、監督は介入しやすいし、選手は個人のパフォーマンスに集中すれば成果が上がりやすいのだろうが、 サッカーの性質とは相容れない。 確かにサッカーに対する捉え方、賞賛されるべきスキルを見直す必要があるのかもしれない。
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競争と闘争。 スポーツというジャンルの中でも分けて考えるとより深く見えてくるものがある。 競争するスポーツと闘争するスポーツで心理的な面で全く違いが出るのが心に刺さったし、そういう考えを持ったことはなかったから、なるほどなと感心した。 とても参考になる本だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
マトリックスの作り方がはまっている。 また、個々の事象の掘り下げ方が巧みである。 「アンストラクチャー」というラグビーの概念への言及があればというのが少し惜しまれる。
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競争、闘争 個人、団体 サッカーは、団体闘争であり、日本人が苦手とする 競争は、自らの技術を発揮するため練習 闘争は、相手に影響を与えて妨害する 闘争的向上周期は、まず試合、練習、試合 競争における集中は、自らが持つ技術を最大限に発揮するために求められるもの 闘争における集中は、...
競争、闘争 個人、団体 サッカーは、団体闘争であり、日本人が苦手とする 競争は、自らの技術を発揮するため練習 闘争は、相手に影響を与えて妨害する 闘争的向上周期は、まず試合、練習、試合 競争における集中は、自らが持つ技術を最大限に発揮するために求められるもの 闘争における集中は、自らに影響を与える可能性のある要素を最大限に把握するために求められるもの 競争は、正解を選択していくゲーム 闘争は、選択を正解にしていくゲーム サッカーにおけるターゲットは、相手ゴールと相手ボール 意思✖️ターゲット、はやく相手ゴールに向かう、ゆっくり相手ゴールに向かう、はやく相手ボールに向かう、ゆっくり相手ボールに向かう
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以前から「自分たちのサッカー」という言葉に違和感を覚えていた自分にとっては、いろいろと腑に落ちる内容だった。著者も最後に触れているが、この理論は他のジャンルにも応用が効くように思う。
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