パラレル・フィクショナル の商品レビュー
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面白い! 前回読んだ7回死んだ男に続いての2冊目だったが、どっちも面白かった! 予知夢と言うのが今までに読んだ事ない設定で頭の中でぐるぐる混乱する感じが良かった。 もう一人、予知夢を見る人が居たなんて! 最初の方は人物の名前と設定を覚えるのが難しくて苦労した。 別荘見取り図は不要な気もした。
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この作家らしい特殊設定で、タックシリーズみたいな推論繰り返しながらよい感じに進んでいたのに、最後が強引
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予知夢を見る素央と刻子は殺人事件の皆殺しを阻止すべく、二人の夢を照会しながら事件を未然に防ごうと動く。だが、現実では殺人事件は起きてしまい… 話と登場人物が込み入ってて話に中々入りきれませんでしたが、ラストは何とも言えない後味でした。最後まで読んで、また最初に戻りようやく理解できました。犯人のしたかった事も理解できなくもなく、複雑な思いでした。
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語り手・久志本刻子(トキコ)とその亡姉・年枝の息子・有末素央(アリマツモトオ)は、同じ予知夢を見る体質。刻子の兄・時広とその息子・正広の婚約披露パーティを行う別荘で殺人事件が起こる夢を見て、相談する。 登場人物の人間関係が複雑で一読では頭に入らない。人物相関図を作ってから、巻頭についていることに気づく。まあ、あれだ、自分で作ったことでよく頭に入ったしね…… そして入れ子構造の予知夢も厄介。頭を使う。 でも、著者お得意のエログロ描写がなかったので読みやすかった。
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作品紹介の『予知夢を見る男と女。皆殺しの惨劇は回避できるのか? そして凶悪な殺意の主とは?』という煽り文句にノックアウトされました(笑)。 西澤保彦さんのお話は不思議設定が多くて好きなんだけど、私が大好きな「夢」が題材になっているときたらもう! …と、かなりハードル上げて読ん...
作品紹介の『予知夢を見る男と女。皆殺しの惨劇は回避できるのか? そして凶悪な殺意の主とは?』という煽り文句にノックアウトされました(笑)。 西澤保彦さんのお話は不思議設定が多くて好きなんだけど、私が大好きな「夢」が題材になっているときたらもう! …と、かなりハードル上げて読んじゃったせいか、前半はちょっと期待通りとはいかなかった。 しょっぱなから夢の答え合わせが始まってたまらなくワクワクしたのだけれど、登場人物たちの関係性がなかなか把握できず、しばらく物語に入り込めなかった。巻頭の家系図を何度も見返しながら進めたものの、それでもうまく理解できなくてもどかしかった。 それに加えて前半は、『この理由は後回し』『その説明も後回し』『これまた後回し』と詳細が知らされない部分も多く、蚊帳の外というか置いてきぼりみたいな感覚になってしまった。 それでも、PARACT2に入り殺人が起こってくる頃には、人物の相関にも慣れて楽しんで読めた。最初は『しゅくふんとかジューテツとか言われても余計わかりづらいよ』と思っていたけれど、話が進んでくると、こう呼んでくれてることで把握しやすい面もあるなあと思ったり。 予知夢の内容と構造は、ややこしいけど驚きもあって、種明かし的な部分を読むのがとても楽しかった。結末、判明する悪意も好き。なかなか没頭できなかったのが残念だけど、面白かった。 巻頭の《関係者相関図》 ありまつ→ありすえ 163ページ 金栗さんさん→金栗さん
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予知夢を見ることのできる二人の男女。親戚関係にある彼らが予知した、親戚の集まりで起こった惨劇。各々が見た予知夢の要素を繋ぎ合わせ、事件がなぜ起こるのかを推理し、惨劇を未然に防ぐことができるのか、という特殊設定ミステリ。 なるほど最近よくありそうな設定の物語、と思いきや。一筋縄では...
予知夢を見ることのできる二人の男女。親戚関係にある彼らが予知した、親戚の集まりで起こった惨劇。各々が見た予知夢の要素を繋ぎ合わせ、事件がなぜ起こるのかを推理し、惨劇を未然に防ぐことができるのか、という特殊設定ミステリ。 なるほど最近よくありそうな設定の物語、と思いきや。一筋縄ではいきません。入れ子構造になった予知夢に頭がぐるぐる。ちなみに予知夢を見ることによって犯人の正体を知ったはずのあの人があえてその「答え」を隠しつつ、事件の構図を再構築しようとしてくるのが……いや、わかってるんなら犯人誰か教えてよ! と思わないでもなかったり(苦笑)。ま、犯人が誰かということはさほど大きな問題ではないんですよね。なぜ事件が起こったか、そしてどの要素を変えれば事件を防げるのか。読み心地は軽くてすいすい読めそうだけれど、考察ポイントは山のようにあります。 しかし登場人物たちもみんな、一癖も二癖もありそうで。直接関わってはこなさそうな過去の事件までもがなんだか存在感強いし……と思っていたら、結末でこう来ますか! 「まともな人間」っていったい何なんだろう。ぞっとさせられるものがあります。
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