病いの会話 の商品レビュー
ネパールにおける糖尿病患者を取り巻く状況を文化人類学的に追った調査の記録。 ネパールの医療の状況は、地方ほど深刻な人材不足や医者の不正などにより、決して良いといえる状況ではないようで、 とはいえ、この本はその状況への解決策を提案するというものでなく、 そんな状況の中で生きている...
ネパールにおける糖尿病患者を取り巻く状況を文化人類学的に追った調査の記録。 ネパールの医療の状況は、地方ほど深刻な人材不足や医者の不正などにより、決して良いといえる状況ではないようで、 とはいえ、この本はその状況への解決策を提案するというものでなく、 そんな状況の中で生きている患者とその周りの人達のあり方に焦点を当てている。 病いを個人だけの問題とせず、周りの人達で共有している。良いとはいえない、むしろひどい状況を「ただそうなるもの」と受け入れている。そんな人たちのあり方。 医者と患者のすれ違いの感じやそれぞれの立場からは上手く解決策を見出していくことも難しそうな状況など、遠い国なのに、身近にもありそうなことだと感じることもあった。 また、ネパールの言葉や考え方、アーユルヴェーダや食へのこだわりなど、もう少しネパール文化について詳しく書いてほしいなというところもあった。 ニッチなテーマに見えて、面白く読めた。
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非常に読みづらい本です。論文を一般の本として売るとこんな感じなのかもなぁ…となりました。それとネパールの人たちの話も時系列にならずわかりづらいです。ここまで纏めるのも一苦労だったろうと思います。
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