北里柴三郎 の商品レビュー
まだ、新千円札は手にしていない。 弟子の野口英世のほうが先にお札になったと知った。 海堂尊さんの著書ということで、読み始めた。 年代に沿って、エピソードを交えながらの展開に、 人柄がよく分かった。 破傷風菌は、昔見た映画で患者が痙攣を起こしているシーンがあって、恐ろしいと思...
まだ、新千円札は手にしていない。 弟子の野口英世のほうが先にお札になったと知った。 海堂尊さんの著書ということで、読み始めた。 年代に沿って、エピソードを交えながらの展開に、 人柄がよく分かった。 破傷風菌は、昔見た映画で患者が痙攣を起こしているシーンがあって、恐ろしいと思った。 ペスト菌を防ぐには猫を飼いなさい、といった柴里先生だったが、 今、北里大学獣医学部と共同開発したキャットフードを愛猫たちに与えている。
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【おすすめポイント】北里柴三郎は北里大学の学祖で明治期の細菌学者です。破傷風菌の純粋培養や血清療法の発見で知られていますが、最近だと新千円札の顔として有名ではないでしょうか。北里柴三郎の生涯が時代を追って綴られていて、明治期の学問や研究者の様子や、細菌研究の黎明期の状況が見えてき...
【おすすめポイント】北里柴三郎は北里大学の学祖で明治期の細菌学者です。破傷風菌の純粋培養や血清療法の発見で知られていますが、最近だと新千円札の顔として有名ではないでしょうか。北里柴三郎の生涯が時代を追って綴られていて、明治期の学問や研究者の様子や、細菌研究の黎明期の状況が見えてきます。「チーム・バチスタの栄光」の海堂尊の著書です。 【請求記号】490.28:Ka 【配置場所】2階 【URL】https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28201222
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細菌学者としての側面,医政者としての側面,そしてその原動力を,網羅的な事実に基づき,まるで小説であるかのような滑らかな筆致で描ききる.ペスト菌の発見者としてしか知らなかったが,徹頭徹尾貫かれている研究者としての骨子である,人のための医学,それを駆動した人として敬意が湧き上がる.
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北里柴三郎についてはまったく詳しくなくて、細菌学者ということと慶應医学部の創設者ってことしか知らなかった。この海堂先生による史伝は、鴎外のものから類推するとかなりの変化球に思えるので、この一冊で「こういう人だったんだ」とは判断できそうもない。ここで海堂先生が注目しているのは研究者...
北里柴三郎についてはまったく詳しくなくて、細菌学者ということと慶應医学部の創設者ってことしか知らなかった。この海堂先生による史伝は、鴎外のものから類推するとかなりの変化球に思えるので、この一冊で「こういう人だったんだ」とは判断できそうもない。ここで海堂先生が注目しているのは研究者としてよりも医政を確立した点になっている。 それを際立たせるためもあってか、晩年の研究活動に対する評価は厳しい。ことごとく間違っていたのだそうな。北里先生でも過去の成功に囚われると、どうにもならないんだね。
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