楽園ノイズ(4) の商品レビュー
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オーケストラ編って言うのだろうか 表紙を 横に眺める良さ 今までの バンド編とは違う物語のようで 根底にある 音楽が流れている 小説だから 音楽が流れているわけではないのに 音楽が流れているように感じる物語 言葉だけなのにね 言葉だけだから 久しぶりに オーケストラ聴きに行きたくなりました
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今回はPNOのバンド活動からは少し離れてのエピソードで、ビジュアル系ユニットとアマオケのお話。 相変わらず真琴の才能が恐ろしい、そして合奏とオーケストラに至るまでその魅力を存分に描き切ってくれる杉井先生の力に舌を巻く。 華園先生の存在がどんどん大きくなっていくし、今後の展開も楽しみです。 そういえば、今回は恒例のQRコードはなかった。なにか意味があるのかどうか。
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プロではないとはいえ、オーケストラを音楽祭に呼ぶことを決めたり、自分の曲を音楽祭の演奏に使ったり、真琴の周りを動かす力は凄い。バンドメンバーや伽耶のアプローチに気づいていないのも凄いが 笑 ちなみに、読み終わってから、表紙の真琴の後ろに花園先生がいることに気づいた。花園先生の影...
プロではないとはいえ、オーケストラを音楽祭に呼ぶことを決めたり、自分の曲を音楽祭の演奏に使ったり、真琴の周りを動かす力は凄い。バンドメンバーや伽耶のアプローチに気づいていないのも凄いが 笑 ちなみに、読み終わってから、表紙の真琴の後ろに花園先生がいることに気づいた。花園先生の影響力の大きさが、巻を進むごとにじわじわとくる。
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一人称の独白でずっと進むスタイルといい、大仰な比喩の使い方といい、ずっと読んでると胸焼けするけどたまに読むととっても胸にしみる。
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いやあ、あいかわらず楽しいなあ。 そしてやっぱりグッと来てしまった。 今回は大きく二つのエピソード。 でも両方とも結局音楽を続けるのに何が必要かと言う話だった気がする。 黒川さんはそれをあっち側とこっち側の人間の差だと言うし、マコトは結局は本人次第だと言うけれど、オケのためにその熱を焚き付けようとする様は、実にマコトらしい。 でも、目的を途中で忘れ去ってしまうのも音楽バカの面目躍如、ほんと彼らしいなあ。 あと曲の真相を知った後に読み返すと、彼の言葉のひとつひとつが納得できて、なんとも味わいがある。 クライマックスはもちろんラストのマコトの指揮のオケの演奏のところなのだけど、個人的にはその後の凛子父との会話場面でグッと来てしまった。 華園先生に対する彼の信頼の大きさに。 いやあ、あのね、巻を重ねごとに居ないはずの華園先生の存在感が大きくなる気がする。 今回の話も結局は彼女の残したオケと楽譜を人々の前に蘇らせたいと言うお話なのだし。 やっぱり真のヒロインは華園先生だよなあ。 先生といえば、一巻から登場してるのに、これまでほとんど空気だった小森先生には、今回ちゃんとしたエピソードがあって良かったねと言ってあげたい笑 あの人、指揮科だったのか。 気が弱そうだけど大丈夫だったのだろうか笑 それにしてもマコトの突っ込みスキルは初対面の相手に「なんでも拾ってくれて良いな」と言わしめるとは^^笑った 次巻が既に予定されているのもすごく嬉しい。 彼らの青春をまだまだ見られる事に感謝。 個人的には華園先生が帰ってくるまでは終われないんじゃないかと思う。 きっと。いつか。必ず。 そう思う。
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今回は音楽家の性に深く踏み込んだ話になっていたような これまでも真琴の音楽バカな側面は描かれてきたけど、今回はそれがより顕著な形に。拓人による真琴評は最も的を射ているように感じられたよ。「人間やめるか音楽やめるか選ばせたらおまえは一秒も迷わず人間やめるだろうな」 音楽バカな真琴に近しいタイプとして音楽に生きる者達を様々な形で描かれていたし、そういった人々に真琴が関わることで起きる反響音はとても素晴らしいものに仕上がっていたね 前半部のエピソードは音楽家で有り続けられる者とそうでない者の物語 蝶野と黒川に拠るユニット再結成。今も音楽をやっている蝶野と同じように、黒川もステージに上がれば素晴らしいプレイングを披露できる。二人は同じ音楽を共有できているように見えてしまう。 でも、黒川は音楽を辞めたわけで。黒川のエピソードでは何故素晴らしい音楽を演れる人間が音楽から離れたかが描かれているね その中でキョウコの言葉は印象的且つ本作における真理を突いているね。「音楽をやめた人というのは、ただやらなくなっただけだよ」 結局、音楽の世界に生きられる者にとって夢があるからとか、素晴らしい音楽を披露できるとかそういう理由だけで音楽をやっているわけではないのだろうね。逆に言えば、音楽の世界に生きられない者はどれだけのプレイングを持っていたって音楽を続けられない 黒川が音楽から離れてしまったのもそういう理由か……。住んでいる世界が違うからこそ、音楽の世界に生きる事を当たり前に感じる真琴には素晴らしい歌声を持つ黒川の姿はあまりに寂しいものに映ったのかもしれない 後半部のエピソードであり、今巻のメインとなる「けものみち交響楽団」との関わり アマチュアの楽団であり団員も年齢の高い人物ばかり。前半部で語られた『そっちの国』とはまるで違うような世界に生きている人々。けれど真琴と同じように音楽の世界に深く生きる美沙緒が指導していたのだから、そう単純な存在ではないわけで 若輩者ながら自分の音を持つ真琴達を驚愕させる音楽を披露できる「けものみち交響楽団」はいわば本物。立場とか年齢とか関係なく音楽の世界に生きている そこまで精緻に組み上げられた楽団であるなら、それを一つの楽器であると形容するのは納得の内容 これまで指揮経験のない高校生が選曲をした上で交響楽団の指揮を執る。普通は尻込みして当たり前の展開。けれど、自分が聴きたい音楽光景の為に突き進んでしまうのは真琴の音楽バカな側面を強調しているね 最初のバレンタインコンサートの段階では選曲だけで客席で聴いていた。真琴を打ちのめすような素晴らしいプレイングを「なんでこんな客席の片隅でシートにへばりついて聴いているばかりなんだ」と思ってしまうのが真琴の真髄。このシーンにこそ黒川が住んでいる国が違うと形容した真理が詰まっているね だからこそ、真琴は許せないわけだ。自分が指揮台に立つのを待たずに楽団が解散してしまうのを そこには凛子父の一件が絡んではいる。けれど、最後に明かしたようにそれは建前のようなもの。音楽に生きて音楽に死ぬ真琴にとっては「けものみち交響楽団」という最高の楽器を使って最高の曲を披露したい。その中で冴島俊臣をぶっ飛ばせればそれでいい いや、それにしたってとんでもない曲で冴島俊臣をぶっ飛ばそうとしたものだけれど まさかの自作曲をクラシックと偽って交響楽団に演らせるなんて。そのような曲を音楽家にぶつけるだなんて でも、あれこそが音楽家の武器であり、自分を表す魂であり、真琴の音楽バカとしての全身全霊なのだろうね。だからこそ冴島俊臣に楽団の価値を理解させられた それはそれとして、続々と真琴とヒロインたちの関係がご両親公認みたいな感じになっていく様子にはちょっと笑ってしまう。これ、そろそろ後戻りできないトコまで来てしまっているんじゃなかろうか(笑) 再びの春。伽耶は無事に高校に合格し、「けものみち交響楽団」も続くことになった。春の芽吹きと共に喜ばしいニュースが幾つも舞い込んだラスト。こうなると彼女の復帰も近いのではないかと期待してしまうけれど……
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コロナワクチン3回目でうだうだするなか読了。おもしろかった。主人公の音楽バカ鈍感ぶりがますます輝きを増してきました。華園先生のラスボス感が半端ない。本巻で1年生が終わり、次回から2年生になるのかな。夏発売予定だそうです。
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