浮世絵が語る 江戸の女たちの暮らし の商品レビュー

藤田誠(著者),髙木まどか(監修)

2024/08/29

B5判で図版が大きく解説文も豊富。
とても楽しめる浮世絵解説本に仕上がっている。

著者は会社経営者の美術愛好家とのことで、文章が専門的すぎないのも堅苦しくなくて、初心者には入りやすい。描かれた人物の背景を想像してセリフを当てこんだりと遊び心がある。通常の美術書だと、通史やテーマに沿ってその時代の代表的な作品を取り上げるため、一枚一枚の絵についてがっつり文量を割いて説明されることは少ないが、この本では基本的に見開き2ページに1作品を取り上げるため、時代背景や描かれた場面説明、ときには著者の感想なども述べられており、より作品を身近に引き寄せて鑑賞することができる。

一点、タイトルは『江戸の「女」たちの暮らし』ということだが、内容は女性の風俗に限ったものではなかった。珍しい広重の美人画を取り上げているのかと期待したが、取り上げていたのはいずれも風景画だったので、若干タイトル詐欺感があった。

2024/05/21

１章　賑―話題の物事
２章　季―時節の催し
３章　個―私的な時間
４章　味―食のこだわり
５章　華―刺激的な街
６章　愉―遊興、冒険、熱狂

2023/02/12

面白い本が出ました。
浮世絵の解説本です。
こういうのが欲しかった。
だって、この絵の頭に指してるのの、名前、言える？
３つとも名前、違うんだよ
浮世絵使って江戸の女の人の生活を説明してくれるんです。
戦後、和ものはすべてバッサリ、教えられなくなったから、浮世絵みてもさっぱりわからなくなってしまった。
高校は入れたい。
こういうのがもっと欲しいです。

2023/02/15　更新

2022/05/14

一枚の浮世絵の中に様々な情報が織り込まれていて、一つずつ紐解いていくととても面白いものだなぁと思います。
解説だけでなく、著者の感想や語りなんかも面白かったです。