厨房で見る夢 の商品レビュー
興味深く、かつしんみりと読んだ。物事の裏側には必ず理由がある。料理を作って、はい終わりではない。母国以外で生きるには、資格を得るには相応の対価がいる。整っていない福祉。←この彼らに必要な福祉って、日本人の私たちには必要ないものばかり。苦難は想像するしかない。 またコック本人だけ...
興味深く、かつしんみりと読んだ。物事の裏側には必ず理由がある。料理を作って、はい終わりではない。母国以外で生きるには、資格を得るには相応の対価がいる。整っていない福祉。←この彼らに必要な福祉って、日本人の私たちには必要ないものばかり。苦難は想像するしかない。 またコック本人だけではなく、そのご家族にも生活がある。パートナーの労働状況。多感な時期の子どもに強いられる負担。など。 読み終わった後、いつも通る商店街が違った様相に映る。わかりやすく素晴らしい本だった… 「メキシコ料理屋だけど、インド人・ネパール人のコックを起用するためにちまっとインド料理を出しているお店がある」の記載、…と思って引っかかる。
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研究書ではないけれど、日本でコックとして働く在日ネパール人の現状や社会背景についてまとめられており参考になった。以前、教えた留学生がレポートのテーマに筆者の書いたジャパンタイムスの記事を参考資料にしていたのを思い出した。すごい偶然。
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