少女ABCDEFGHIJKLMN の商品レビュー

最果タヒ(著者)

2024/01/06

愛が薬品によって生成される世界で、恋をしてしまった女の子のお話。
「自殺は、自然発生してしまった愛を、証明する手段なの」

2023/11/16

多分、とても好き嫌いがわかれる文章だと思う。私は大好き。とても難しいし理解しにくいけれど、どこか理解してる自分がいて、心の傷を抉られるけどそれと一緒にサイズの合わない小さい絆創膏を貼られた感覚。刺さる文章が所々あって、線を引かずにはいられなかった。初めて本に線を引いた。この本は何回も何回も読み返すと思う、それくらい自分には刺さった4つの物語だった。

2023/06/24

世界観は独特で面白いんだけど、文章があまりに稚拙で、うーーーん…となった。詩人さん？だから？長い文章書くのに慣れてないのかな。
語彙力ないのに気取った文章は読んでいて恥ずかしくなる。
世界観は良かったと思う。

2023/03/31

最初は理解しえない感情と言動についていくので必死なんだけど、そのうちするりと入ってくるこの感覚が、前に同著者の本を読んだ時も感じてた。
詩的な言葉づかいでどこか浮世離れした感覚を最初は抱くのに、次第に出てくる人々の言動の理由が、実はすごく身近なのがわかってくるのがちょっと楽しい。
世間でよく見聞きする「恋愛」とは次元的な何かが違うここでの愛が、どれも愛おしくってたまらなかった。何かそういうもんだと思うんだよな、「なんで！？なにこれ！？信じられない！理解できない！でも感じるこれはいったいなんだよ！？」の答えが愛だよっていうお話、だな～と。めっちゃすき。現代とは遠いファンタジーの話のように思えて、ふとものすごく身近な話なのがわかっちゃう。親の愛、兄弟愛、友愛、恋愛を当たり前だと説くその他人。
『きみ、孤独は孤独は孤独』の最後が、私はすっごく怖い。単純な無感情さの感じる言葉に、不気味さにっていうより、その孤独を芯から感じた気がしてとても怖かった。

2022/09/01

ずっと物語に入り込むのを拒絶されているような気がして、いつ読むのやめようか…と思いながら読みました。たまにこういう本に出会うと心が折れそうになる。
でもそんな中にもちょっとした希望みたいな、自分に寄り添う結末みたいなものがあって、結局最後まで読みました。
文章の拙さ？相性？他の作品は読まない方がいい気もする。