墓から蘇った男(下) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最高… 館シリーズを順番に追った時、京極堂シリーズを数冊読み終えた時と同じカタルシス、といったらいいのかなー こう、ある程度作者の世界に身を投じたからこそ初めて得られる、計算し尽くされたパズルを解き終えた感とでもいいましょうか… 最初からフルスロットルでぶち込まれる殺人に、わずかな救いさえ砕く、あまりに無情なエンディング。 夫婦でどちらかが、いや、ここはこの子は助けようとは主張しなかったんですかね…3人娘さんがいて、この結論出しましたかへええ…と。 ただ、この最悪な犯人像を生み出す頭脳の持ち主が作者な訳で、決して無駄を作らない以上おそらくは、その死の理由もあるんだろうと思う。死を必然とする続きの自作がシリーズ最終作だそう。 やばいもう、次で終わりって思うだけでロスが始まってるかも。 ディーヴァー よりも好きな作家が出るとは自分でも思わなかったけどもう完全に、はまりました…!
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壮絶。爽快感は ...ないですね。訳者あとがきにもありましたが、ヘトヘトになりました。残りページ数から話の展開が全く分からず祈りながら(?)読みました。
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なかなかしんどかった。ほぼ内容が「危険人物が数年前に死んだけどやっぱり生きてる」に怯える複数の人たちの描写で、果たして上下巻でやる必要があるのか?全く感情移入できる登場人物がいなく、凶悪犯もいつ出てきたのか、いつ死んだのか(いまいちはっきりしない)、自分には展開が理解できず、「こ...
なかなかしんどかった。ほぼ内容が「危険人物が数年前に死んだけどやっぱり生きてる」に怯える複数の人たちの描写で、果たして上下巻でやる必要があるのか?全く感情移入できる登場人物がいなく、凶悪犯もいつ出てきたのか、いつ死んだのか(いまいちはっきりしない)、自分には展開が理解できず、「これだよ!さずがスエーデン!」と思いました。最後の一行で「まだこのシリーズはつづきます」という匂わせ。年齢とか関係なく、センスが平成、昭和で終わっている。もう絶対この作者は読まない。その無駄足を踏まないようにこのアプリを利用している。
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上巻のあの展開だから、下巻は当然にこの展開。何処レヴューを見ても、絶賛に継ぐ絶賛?・ワーワーキャーキャー 頭の悪い私には解せない。何故、この悪魔は世界中にいる数多の人々の中で自国の彼彼女をねめつけ回すのか・・これ保dまでに酸鼻極める手法で。 理屈に合わないから面白いのか、悪魔の...
上巻のあの展開だから、下巻は当然にこの展開。何処レヴューを見ても、絶賛に継ぐ絶賛?・ワーワーキャーキャー 頭の悪い私には解せない。何故、この悪魔は世界中にいる数多の人々の中で自国の彼彼女をねめつけ回すのか・・これ保dまでに酸鼻極める手法で。 理屈に合わないから面白いのか、悪魔の仕業だから既に人間性を凌駕して理解を超えるのか。 ハンニバル博士の場合は何となく「悍ましきこじつけ」が感じられたが、人間の皮を被った彼は手足のある幽鬼としか思えない。 情は既に1頁目から無い。 極めるしかない・・あと2作読んでみよう。
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ヨーナのシリーズもの。沢山の人が殺されて事件は解決されるが、ここまで色んなキャラを構築してきたのに、あっさり殺すかなぁ?と逆に心配。閉所恐怖症にはおすすめしない。
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あまりに多くの方がなくなっていくので、シリアルキラーのモンスター感が返って薄れ、薄味になったのでは。こんなにすぐに辿りつけるもんですかね。そして老人のよう、って表現なのにあまりに万能すぎて、引くレベルです。それなのにちょっとあっけない。冗長な描写もあり、かなり満腹気味。
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相変わらず凄惨な描写が多く全体を通して暗いのだが、それでもどんどん読み進めてしまうのはストーリー展開の面白さと登場人物の魅力だろう。北欧ミステリーに残虐な事件が多いのは、ヴァイキングに由来するものだろうか… ラストがあまりに悲しかった。続編で救いのある展開に期待したい。
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このシリーズを最後まで読みたい気持ちと、犯罪の残忍さが安易に増幅する物語への嫌悪感とが擦れ合うような読書体験を本書はぼくにもたらし、素直に人に勧められるかどうか自信を失いつつある複雑な心境の作品であります。 以上の段落は、ラーシュ・ケプレルの前作ヨーナ・リンナ・シリーズ第6...
このシリーズを最後まで読みたい気持ちと、犯罪の残忍さが安易に増幅する物語への嫌悪感とが擦れ合うような読書体験を本書はぼくにもたらし、素直に人に勧められるかどうか自信を失いつつある複雑な心境の作品であります。 以上の段落は、ラーシュ・ケプレルの前作ヨーナ・リンナ・シリーズ第6作『ウサギ狩り人』に関するぼくのレビューのエンディング。上の段落が、今回の新作に対するものにそのまま当て嵌まってしまい、それ以上でもそれ以下でもないところが、何とも残念。 例によって例により、過去作品のあの日あの時、死んだのか生き延びたのかわからないエリック・マリア・バルクの影が作品全体に投じられる。そうあのハンニバル・レクター博士を彷彿とさせる万能的な悪のコンダクターだ。なので本作はサーガとかシリーズであるというよりも、連続した大きな長編作品の一章というイメージが加速度的に強まってきたように見えてきた。従って本書を最初に手に取った読者には、物語の展開や過去事情を含め、人間関係やシチュエイションが全くわからないだろう。そんな方たちにこの手の作品は一体どう受け取られるのだろうか? また、それで良いのだろうか? かく言うぼく自身、前作までの人間関係図の過去の経緯のすべてを完全記憶しているわけでもないので、過去作に叙述が及ぶシーンの頻繁さは、かなりストレスを感じた。本来、シリーズぶっ通しで読んで初めて完全な面白さが得られるような造りなので、間を空けたり、途中を抜いたり、途中から読み始めたりでは、どの作品においても多くの部分がわかりにくい、あるいはまったく理解不能に陥るだろう。 以上の事情もあっての、訳者を変えてでもトライしてみせた、5か月目という異例の早さでの続編出版であったか? とは、深読みに過ぎるだろうか。 それでもスピーディかつショッキングな展開の多いバイオレンスの連鎖と、捜査側・犯罪者側間の駆け引きのスリリングさで、ページターナーぶりを失わないでいる筆力は流石と言わざるを得ない。 個人的には過去作や次作に引き継がれる点が多いことで、本書単独での評価がし難いという、生殺しに近い状況を押し付けられるタイプのこの手のシリーズはあまり好みではない。最近富みにスウェーデンを中心とした北欧ノベルに於いて、単独作品としての価値を失ってしまっているシリーズ作品が多いことに、少なからぬ抵抗を覚えつつ、何ともたじろいでいる次第。 とは言え、あと一作。本作で決着のついたあの人のことを背後に置いて、本作前篇をその個性で主に牛耳っていたもう一人のあの未決着な人物との最終ラウンドを何とか早めに見せてもらわないことには寝覚めが悪い。じりじり、ひりひりとするエンディングに、眠れなくなりました。
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その怪物は、ひとの人生を破壊し、犠牲者からすべてを奪った。その魔の手はヨーナに及んだ。ヨーナは、妻スンミと娘のルーミを守るため彼らが亡くなったと見せかけ、高い代償を払った。一方、怪物の捜査に覆面捜査官として携わった公安警察の警部サーガは、父と和解し、腹違いでダウン症の妹ペレリーナ...
その怪物は、ひとの人生を破壊し、犠牲者からすべてを奪った。その魔の手はヨーナに及んだ。ヨーナは、妻スンミと娘のルーミを守るため彼らが亡くなったと見せかけ、高い代償を払った。一方、怪物の捜査に覆面捜査官として携わった公安警察の警部サーガは、父と和解し、腹違いでダウン症の妹ペレリーナに愛情を注いでいた。そんな矢先、パトロール中のヨーナに、国家警察長官カルロスから、ドイツ連邦刑事庁の警部が連続レイプ魔の死亡事件について大至急連絡を取りたがっていると電話が入る――二人の軛は断ち切れるのか? 読後、叫びたくなります。間違いなく。
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