光が死んだ夏(1) の商品レビュー
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再読。 物語の舞台程の田舎に住んだことはないけど、どことなく懐かしく感じる夏の風景が青春を感じさせる。 その中に潜む圧倒的な異物による恐怖がゾクっとさせる。 読み返しの感想になるが、ヒカルの「好き」とよしきの赤面は、きっと方向性が違うんだろうなと思うと、切なくなる。
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『大切な親友を想っての行動から起こる葛藤が、これほどまでに美しくみえてしまうのは何故だろう』 物語の冒頭には、雷に撃たれたかのような衝撃を受けた。 何故なら、主人公の目の前にいる親友が“偽物”にすり替わっていたからだ。 幼い頃からよく知る仲であるからこそ、壊したくない日常や親友...
『大切な親友を想っての行動から起こる葛藤が、これほどまでに美しくみえてしまうのは何故だろう』 物語の冒頭には、雷に撃たれたかのような衝撃を受けた。 何故なら、主人公の目の前にいる親友が“偽物”にすり替わっていたからだ。 幼い頃からよく知る仲であるからこそ、壊したくない日常や親友の正体に揺れ動く主人公の葛藤は、読者が想う以上に苦しいものなのだろうということが、表情や絵から流れ出ている張り詰めた空気から感じられる。 本作は、ある田舎の集落で暮らす2人の高校生よしきと光の身に起こる、数々の怪奇現象が描かれた物語。 ある山で行方不明になった光は、その1週間後、何事もなかったかのようによしきの元へ現れる。 それまでの平穏な日常を取り戻したかのように思われたが、よしきは目の前にいる光が“人間ではない何か”にすり替わっていることに気付く。 本作を読んで思い出したのは、『ぼぎわんが、来る』(著:澤村伊智)という作品だ。 得体の知れないものが日常に潜んでいること、帰ってきた光の正体に関わる情報など、物語における重要な要素で類似しているものが多いように感じる。 (『ぼぎわんが、来る』については、物語の核心をついてしまうのを避ける為にも、ここでは書かないこととする) 本作の魅力は、「田舎の集落」という閉鎖的な空間だからこそ起こる人間関係の濃密さや“古くから伝わる風習”がもたらす恐怖が生々しく絵で描かれていることだと思っている。 (というか、これは私自身がこういった田舎の集落を舞台にしたミステリーやホラー作品を気に入っているからでは?とも感じているが…) 一巻からじわじわと滲み出している“日常の中に潜む違和感”や“恐怖へ導くきっかけ”は、絵で描かれているからこそ見つけられることが多い。 特に、本作のような漫画のホラー作品は、絵の中でありとあらゆるヒントが描かれており、これを見つけて考察することも、漫画だからこそ楽しめる醍醐味の一つと思う。 ドロっとしたホラー作品をチャレンジしたいなら、ぜひ読んで欲しい一作である。
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物語の枠組み自体は在り来りな和製ホラー。因習渦巻く村の中で様々な怪奇現象が主人公達を翻弄していくような話 しかし、この漫画は怪異の描き方、オノマトペをホラー演出に昇華させる表現、キャラクターの感情の動き方など兎に角秀逸。内臓がまろび出ているやら目が黒塗りされてるなどのただ絵がグロ...
物語の枠組み自体は在り来りな和製ホラー。因習渦巻く村の中で様々な怪奇現象が主人公達を翻弄していくような話 しかし、この漫画は怪異の描き方、オノマトペをホラー演出に昇華させる表現、キャラクターの感情の動き方など兎に角秀逸。内臓がまろび出ているやら目が黒塗りされてるなどのただ絵がグロいだけのホラー系などとは違って、至ってシンプル。であるが故にその演出にはゾッとする恐ろしさを感じられる。グロやホラーが苦手な人でも手に取りやすいのに明確に恐怖と狂気を感じられるのは名作に違いない 和製ホラーなだけあって、いきなりドン!と驚かせてくるような描写はなく、じっとりとした湿ったような不快感がただひたすら肌を付きまとうような感覚を味わえる 絵柄もデフォルメされすぎないリアル寄りの造形をしているので、没入感がとんでもない。ほんのりBL要素はあるが、現状はほぼブロマンスとして読んで差し支えないと思う
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これはなんなんだ、ブロマンスなのかそれともblなのか。疑問を持ちながら読み進めていったため、モヤモヤが残った。ストーリー性は実に興味深く、今後も読みたいと思った。
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ほんの少しのBLを感じつつじわじわ来る気持ちの悪い確かなホラー。どこか小野不由美の屍鬼を読んだ時を思い出します。
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※このレビューにはネタバレを含みます
※ネタバレあり(未読の方はご注意ください) よしきが光に放った言葉とその意味、価値観を理解しようと光は同級生達に正体を気づかれぬよう 肉生として儚き夢を追います。 が光は光では無いためによしきに好きという執着心が出てしまい、その心がよしきを飲み込もうとする描写は少しBL要素があるかと思いますが 私はブロマンス程度に読みとどめました モクモクれんさんからもそうする予定だったそうですが、 訳あり作品的にはBLの方向性は無くなったそうです また呪術廻戦のように魑魅魍魎が出る作品です。 擬音もバンバン出てきます。
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田舎の集落で暮らす少年・よしきの親友、光がある日、川で溺れて死んだ、はずだった。しかし数日後、光はまるで何もなかったかのように戻ってくる。どこかおかしい。光は本当に光なのか? 日常の中に忍び寄る違和感と恐怖。じわじわと侵食される夏の終わり、よしきは“それ”の正体と向き合うことにな...
田舎の集落で暮らす少年・よしきの親友、光がある日、川で溺れて死んだ、はずだった。しかし数日後、光はまるで何もなかったかのように戻ってくる。どこかおかしい。光は本当に光なのか? 日常の中に忍び寄る違和感と恐怖。じわじわと侵食される夏の終わり、よしきは“それ”の正体と向き合うことになる。 そのタイトルと冒頭から強烈なインパクトを放つ作品だ。何気ない田舎の風景から始まる物語は、親友・光の死、そして戻ってきた光によって一気に不穏な空気に包まれる。その「何かが違う」感覚が読者の胸にじわじわと広がり、冒頭からがっつり心をつかまれる。 ホラーというよりも、気味の悪さがずっと肌にまとわりついてくるような不安感。見えない何かがすぐ隣にいるような描写の積み重ねが秀逸で、恐怖は決して大仰ではないが、確実に精神を侵してくる。田舎という閉ざされた舞台設定が、孤立感と逃げ場のなさを強調し、逃げ道を与えない。 また、少年たちの揺れる感情や、光への複雑な想いも丁寧に描かれており、ホラーでありながら純文学のような読後感もある。セリフの少なさや間の使い方が非常に巧みで、言葉にできない怖さがここにある。何が起きているのか明確に説明されないまま進む展開に、読者は想像力を掻き立てられるだろう。 静かに、しかし確実に心を蝕んでいく本作は、ただのホラーでは終わらない、忘れられない夏の物語だ。
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前々から衝撃度の高そうな宣伝文句が気になっていたところ、アニメ版も放送開始と聞き、気になり、レンタルで読んだ。 山に行ったきり、行方不明になったものの、1週間後に帰ってきた青年・光。 同級生で親友のよしきは、彼にどことない違和感を抱き、質問をしたところ、思いがけない秘密を知って...
前々から衝撃度の高そうな宣伝文句が気になっていたところ、アニメ版も放送開始と聞き、気になり、レンタルで読んだ。 山に行ったきり、行方不明になったものの、1週間後に帰ってきた青年・光。 同級生で親友のよしきは、彼にどことない違和感を抱き、質問をしたところ、思いがけない秘密を知ってしまう……。 うるさいセミの鳴き声が、よしきの不安・焦燥感・心のザワザワに重なるような「シャワシャワシャワ……」という"描き文字" 第1話のこの演出だけで、読んで良かったと思った。 ひとまず、最後まで読むと、ホラー・ミステリー・BL要素が強い内容だと分かり、『さんかく窓の外側は夜』や『青野くんに触りたいから死にたい』に通ずる系統だなと。 特に近年はホラーやBLというジャンルが盛り上がっている兆しがあるので、人気が出るのも納得ではある。 ホラーに関して言えば、『変な家』や『近畿地方のある場所について』といった小説、大森時生氏によるフェイクドキュメンタリー作品、作家・梨と株式会社・闇が手掛ける考察型展覧会。 BLに関しては、MBSの深夜ドラマは言わずもがな、BLまで至らずとも、ブロマンス要素が強い作品がヒットしている傾向がある。 例えば、マンガ原作の邦画(『THE FIRST SLUMDUNK』『カラオケ行こ!』など)や洋画(『TENNET』『RRR』『トワイライト・ウォリアーズ』など)で、SNSを中心にブロマンス要素の強いファンアートが賑わい、ヒットへ繋がるなど、腐女子と称されていた世代が20代に上がったことで、より社会的に「BLブーム」が受け入れられているようにも思う。 そんな土壌で本作が発表されたことが、アニメ化されるまでの支持を集めた理由なのではないだろうか? と話は逸れたが、正直、BL要素は自分が好きなジャンルとは程遠いのだが、本作には不思議と惹き付けられてしまう魅力がある。 それは"得体の知れないもの"に対する興味と、その謎に迫るミステリアスな展開ゆえなのかもしれない。 ちなみに、ここまで感想を書いてみて気づいたが、この作品、なんというか『遊星からの物体X』とか「寄生獣」みたいな話を「近畿地方のある場所について」の世界観で描いているような……。 そういう意味で、映画好き、特にオカルト、心霊、SFホラー好きにこそ、薦めたくなる作品だった。
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学生のリクエスト本 ーーーーーーーーーーー 宮代キャンパス 配架場所コード:2F:漫画 分類記号:726.1 著者記号:Mo ーーーーーーーーーーー
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以前読んだのだけど、2巻までであとが続かなかった。この度アニメ化と聞き、再度手に取ってみました。 山で行方不明になり、何者かにたちかわられている光。主人公であり光の親友であるよしき。 村に数名いる、何かが見える人々。 光を威嚇する猫。 などなど。 まだ光の中にいるのが何者なのか...
以前読んだのだけど、2巻までであとが続かなかった。この度アニメ化と聞き、再度手に取ってみました。 山で行方不明になり、何者かにたちかわられている光。主人公であり光の親友であるよしき。 村に数名いる、何かが見える人々。 光を威嚇する猫。 などなど。 まだ光の中にいるのが何者なのかは見えないし、村の抱えている『いわれ』なんかも分からない、この第1巻。 夏の音の描き方に特徴あり。 人物の絵も背景も、この作者は上手いですね。
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