夏の体温 の商品レビュー
3編収録された全てにおいて「友達」が題材となった短編。 学生時代は友達との付き合い方に苦労した思い出があるけど、今大人になってもっと苦労するなって実感している。 あの頃の友達はもうほとんど連絡取れないし、大人になると関わる人が限定的になるから。 逆に、気楽に付き合える関係を大切に...
3編収録された全てにおいて「友達」が題材となった短編。 学生時代は友達との付き合い方に苦労した思い出があるけど、今大人になってもっと苦労するなって実感している。 あの頃の友達はもうほとんど連絡取れないし、大人になると関わる人が限定的になるから。 逆に、気楽に付き合える関係を大切にできるし全ての人と八方美人に付き合おうとしなくて良くなる。 身近な友達を大切にしようって思い直せた暖かいお話でした。
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瑛介が思ったほど重病じゃなさそうでよかった。これだったら低身長の検査入院を繰り返している壮太の方がシビアかも。入院で子供が妙に達観してしまうのは悲しい。でもその中で子供同士が互いを知って心を通わせるのが爽やか。 その流れで2話めも小学生の話だと思って読み始めてしまった。思考が幼い...
瑛介が思ったほど重病じゃなさそうでよかった。これだったら低身長の検査入院を繰り返している壮太の方がシビアかも。入院で子供が妙に達観してしまうのは悲しい。でもその中で子供同士が互いを知って心を通わせるのが爽やか。 その流れで2話めも小学生の話だと思って読み始めてしまった。思考が幼い。これでは作家は務まらないのでは‥ 3話目は教科書に掲載とのこと。書き下ろしってことなのかな?
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「夏の体温」は入院生活での夏の男子二人の出会いと友情の物語。 「魅惑の極悪人ファイル」が面白かった。腹黒、ストブラと大学の皆から言われている倉橋と、その倉橋さんを取材して新たな小説を書こうとする大原さんとの掛け合いが面白い。ひどい人と思いきやだんだんといい人であることがわかって...
「夏の体温」は入院生活での夏の男子二人の出会いと友情の物語。 「魅惑の極悪人ファイル」が面白かった。腹黒、ストブラと大学の皆から言われている倉橋と、その倉橋さんを取材して新たな小説を書こうとする大原さんとの掛け合いが面白い。ひどい人と思いきやだんだんといい人であることがわかってきて、友達のいなかった大橋さんが奮闘する。倉橋さんの高校時代の後輩の言葉に真実が明るみとなり、グッときた。これをドラマ化したら、倉橋役は宮沢氷魚さんだなと思いながら読んだ。瀬尾さんの作品は心が温かくなる。久しぶりに読めて嬉しく思った。
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瀬尾まいこさんの本はいつもちょっぴり切なくて、でも読み終わると心がホカホカ温かくなって大好きです。 「魅惑の極悪人ファイル」のストブラ(倉橋さん)と大原さん、ふたりともとても良かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「病院の中では自分の気持ちをどう動かすのが正解なのか、どんな感情を持つのが正しいのかよくわからなくなってしまう」 病気は子供を不相応に大人にさせる。 不本意な時間は永遠にも思えて 楽しい時間は、でも、あっという間で。 瀬尾さんの描く子供は、せつなくて、やるせない。 たった3日間の友情は、焦燥感と高揚感がないまぜの、濃密でキラキラした夏そのもののよう。干乾びたバッタの死骸は標本のようで、きっと二人で共有した一瞬一瞬を、その時々の感情もそのままに、色褪せない思い出として留めてくれる。
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連日の暑さの中で見る、本のタイトル、 チョッと暑っ苦しい感じだけど、 中身はとってもさわやかだった! 「夏の体温」 長期入院している瑛介にとっての初めての親友ができたみたいで、親のようにうれしくて感激した。 病気を抱えて生活しなければならない子供達やその家族にとっては、大変だと...
連日の暑さの中で見る、本のタイトル、 チョッと暑っ苦しい感じだけど、 中身はとってもさわやかだった! 「夏の体温」 長期入院している瑛介にとっての初めての親友ができたみたいで、親のようにうれしくて感激した。 病気を抱えて生活しなければならない子供達やその家族にとっては、大変だと思う。 表紙の絵もほっこりとする。 「魅惑の極悪人ファイル」 大学生で小説家の大原と、ストラブとの出会い、 コントのような掛け合いが楽しかった。 「花曇りの向こう」 転校生の微妙な心理描写、おばあちゃんとの会話、 瀬尾さんらしさが出てた。教科書にピッタリ。
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夏の体温...読了後は、娘が大きくなって、読書をするようになったら、瀬尾まいこさんをすすめたいなぁと思った。 二編目の「魅惑の極悪人ファイル」は、最近読書にハマって本ばかり読んでいる私に優しく語りかけてくれたような気がした。 本や妄想で感情が動くこと、豊かになることはもちろんあ...
夏の体温...読了後は、娘が大きくなって、読書をするようになったら、瀬尾まいこさんをすすめたいなぁと思った。 二編目の「魅惑の極悪人ファイル」は、最近読書にハマって本ばかり読んでいる私に優しく語りかけてくれたような気がした。 本や妄想で感情が動くこと、豊かになることはもちろんあるけれども、やっぱり人と人との関わりで心を動かすことも必要よねって。 大人になると、そんなにがっつり人と向き合うことって少ないからなかなか難しいけど、まずは自分の手の届くところって何かなぁなんて考えるなどした。 心に爽やかな風を感じるような短編集でした。
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早く読まなきゃ夏休み終わっちゃう!って借りてる本の中から優先的に読んでみた。 この夏は足を骨折しているせいで仕事以外はほぼ引きこもりみたいな生活をしているけども、病院の中はもっと窮屈だよなぁ。 しかも私のギプスのように終わりが見えている訳じゃないもんなぁ。 上の子を産んだ時、私は...
早く読まなきゃ夏休み終わっちゃう!って借りてる本の中から優先的に読んでみた。 この夏は足を骨折しているせいで仕事以外はほぼ引きこもりみたいな生活をしているけども、病院の中はもっと窮屈だよなぁ。 しかも私のギプスのように終わりが見えている訳じゃないもんなぁ。 上の子を産んだ時、私は予定通りに退院できなかったの。 帝王切開の術後の傷の問題でね。 周りがどんどん退院していく中で、終わりの見えない入院期間に突入した時は気分が滅入ったもんなぁ。 でもどの話も最後に希望が見えるのがいいよね。 裏表紙に隠された意味に気付いた時にもよくできた本だなって思った。
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瀬尾まいこさんの未読作品。短編集。他の作品よりややラノベ感があり意外に思いましたが、面白かったです。
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爽やかな小説だった。絶望するほどでは無いけれど、どこか虚しさや劣等感を感じている主人公達が少しずつ変わっていくお話。共感できるところが沢山あり、こちらに優しくこちらに寄り添ってくれるような感じがした。
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