なぜ、いま思考力が必要なのか? の商品レビュー
戦争時の日本や、コロナ禍のことなど、知らないことばかりだった。初めて池上彰さんの本を読んだがとても面白かった。池上さんに公共を教わりたかった。
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シリーズ前作の読解力も読んだが、今作も良かった。無知の知を自覚して、不安な時に他者を叩いたり引きずり降ろすことによって安心を得るのではなく、自分の頭で論理的に考える力を持つのが大事。特にコロナ禍で思考力の重要性が浮き彫りになったと述べておられるが正にその通り。 また、真実は神...
シリーズ前作の読解力も読んだが、今作も良かった。無知の知を自覚して、不安な時に他者を叩いたり引きずり降ろすことによって安心を得るのではなく、自分の頭で論理的に考える力を持つのが大事。特にコロナ禍で思考力の重要性が浮き彫りになったと述べておられるが正にその通り。 また、真実は神のみぞ知るもので人間は真実を知り得ない。自分なりに事実を集め、「真実の近似値」を描き出す、という記述が特に印象に残った。問題そのものや前提条件を疑い、試行錯誤しながら考える力を身につけられるよう努力し、子どもにもその重要性を教えていきたい。
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※audiobookによる耳読にて。 思考力とは、自分で考える力。 思考停止の様々な例を通じて、何を考えてどう生きるかを考えさせられる内容でした。 特に戦時中の話で、米国は空中戦の時に戦闘範囲の海に潜水艦を忍ばせて撃墜されたパイロットを助けた。日本はそういった事をしなかった。 ...
※audiobookによる耳読にて。 思考力とは、自分で考える力。 思考停止の様々な例を通じて、何を考えてどう生きるかを考えさせられる内容でした。 特に戦時中の話で、米国は空中戦の時に戦闘範囲の海に潜水艦を忍ばせて撃墜されたパイロットを助けた。日本はそういった事をしなかった。 その理由は人道的なものも当然あったが、一番は「パイロットを育成するのには時間もコストもかかっているから」というもの。 こういった事の積み重ねで、日本はどんどん疲弊していった。 また、日本は休まずに働くというのが美徳とされていたが、米国は兵士の休息のためにハワイにワイキキビーチを作った、など、今聞くと負けて当然の戦いだったんだと感じる。 当時の日本が、いかに考えなしに突き進んだのかがわかるエピソードだ。 終章で述べられている、人間の目と動物の目に映る色は違うし、人間によっても違うかもしれない。真実の色を知るのはもし神様がいたら神様しか知らないだろう、というのが最後の最後にハッとさせられた。 「この世に真実なんか無い」、そう思って生きる事の大切さを知りました。
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考えることをやめて、言われた通りにやることが増えているというケース、特に、クレームが入ってから問題に気づいて政策を転換する自治体や政府の例は本当に恐ろしいと思った。 自分も、高校生まではいわゆる“いい子”であり、テストや受験の場面で、問題の制作者に忖度する癖は非常についていると...
考えることをやめて、言われた通りにやることが増えているというケース、特に、クレームが入ってから問題に気づいて政策を転換する自治体や政府の例は本当に恐ろしいと思った。 自分も、高校生まではいわゆる“いい子”であり、テストや受験の場面で、問題の制作者に忖度する癖は非常についていると思ってしまう。 自発的に問題意識をもって、何が問題なのか、他に考えるべきことはないか、など、多くのことを考えられるようにしたいと思う。
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最悪のシナリオ、プランBを考えないのは、プランAの立案者に対して失敗を予想しているかのようでもあり失礼。もしくは、関係者の士気を下げてしまうというような配慮があるのだろう。口に出すだけでも許されないという文化は少なからず日本にはある。日本だけでは無く、他国にもある。蓮舫が二位じゃ...
最悪のシナリオ、プランBを考えないのは、プランAの立案者に対して失敗を予想しているかのようでもあり失礼。もしくは、関係者の士気を下げてしまうというような配慮があるのだろう。口に出すだけでも許されないという文化は少なからず日本にはある。日本だけでは無く、他国にもある。蓮舫が二位じゃ駄目なのかと言った時の世間の叩きようは、そんな発言も許す寛容さが無いのか、と私は正直、逆にそのムードに引いてしまった。言葉と足並みを、文脈や論理よりも重視し過ぎている。文脈や論理を読解し、自らの論理を紡ぐ事こそ思考するという事だろう。誤字、誤認への脊髄反射は、思考ではなく、文字通り、正誤チェック機能を作動した反射だ。 知識を正誤チェックに用いるか、文脈、論理に用いるか。正しい歴史認識も陰謀論を看破する力も、公平な視点も、知識に内在する文脈や論理性により養われるものだろう。より本を読み、読解力を磨く事が重要だと思った。
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考えることを放棄しても生活はしていけるこの世の中で思考することをやめてしまうとなにが起きるのか分かりやすく説明されていました。 特に日本政治のコロナ対策が後手後手に回ってしまう要因として日本人がプランBを考えることが苦手というお話が印象に残っております。 例えば週末にバーベキューを外でやろうという話を友人と約束した時に誰かが「雨が降ったらどうしよう?」と発言すると言霊信仰の強い現代では「そんなこと言うと本当に雨が降るよ?」や「楽しみにしてるのでそんなこといわないで」なと言葉に出したことが現実に起こるつまり言葉に霊力がこもることを恐れて雨が降った場合の対策を考えることを放棄します。 実際に雨が降ってしまうケースもあるわけでその際は「君が雨が降ると言ったから雨が降ったんだ」なとなんの因果関係もない理不尽な攻め方をされる場合もあります。 このような文化が残ってると起こりうる問題にあらかじめ対処する機会が失われていきその結果問題が起こってから対策を始める後手後手の対応になることを本書では指摘していました。
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不安から陰謀論に囚われず、エビデンスから論理的に。 出る杭は打たれるが日本人の特徴、自分がされたら騒ぐのにしても平然な顔。 答えのない問いは社会には沢山ある。 質問にストレートに答えるのではなく、質問されて質問で返しながら会話すると考えが膨らむ。
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社会科や歴史を学ぶことがものすごく大事だと感じている。 他責になってしまうが学生の頃この分野をもっと面白いと思わせてもらえる先生や教授に出会えていたら私の人生も変わったのではないかと思う位大事に思っている。 本書の中で出てきた問いに関して重要になるのは知識だと思う。 特に私が衝...
社会科や歴史を学ぶことがものすごく大事だと感じている。 他責になってしまうが学生の頃この分野をもっと面白いと思わせてもらえる先生や教授に出会えていたら私の人生も変わったのではないかと思う位大事に思っている。 本書の中で出てきた問いに関して重要になるのは知識だと思う。 特に私が衝撃を受けた学問としては「地政学」だ。 成功や失敗の要因は誰かの努力や発明ではなく「ただ地形ととしてそこにあった」と語れることが非常に多かったのはものすごく驚いた。 今まで成功や失敗は関係する物事や人々に起因すると思っていたため地理的な要因が大きく占めていることなど全く想像もしていなかった。 自分の頭で考える事は学生の頃はあまり言われてこなかった。一生懸命、唯一の正解を探してテストで高得点円を取る事に安心感を得ていた。 社会に出てからは正解のない問いに関して自分の意見を求められることに驚いた。そして自分に全く思考力がないことに気づかされ、そこからいろいろ自分でインプットし考えながらアウトプットするようになった。 これは自分1人ではなかなか難しく、私が非常にラッキーだったのは今の会社に入って思考力を鍛えられるマネジメントやトレーニングを受けられたことだ。 そのため自分の意見がないがない場合のコミュニケーションは非常にモヤモヤするし、「あなたはどうしたいの?」と聞きたくなってしまう。 だからこそちきりんさんがよく言う、正解のない問いを考え続けることをも非常に大事だと思っている。 その前提となる問いを見つけること非常に大事だし、正解が見えない問いをずっと持ち続けておくネガティブケイパビリティを自分を作っていくことが大事だと改めて感じた。 ==== ジャンル:スキルアップ・キャリア 自己啓発・マインド 出版社:講談社 定価:990円(税込) 出版日:2022年02月16日 ==== 池上彰(いけがみ あきら) ジャーナリスト、1950年、長野県松本市生まれ 慶應義塾大学卒業後、1973年にNHK入局 報道記者としてさまざまな事件、災害、消費者問題、教育問題などを担当する 1989年、ニュース番組のキャスターに起用され、1994年からは11年にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍 2005年よりフリーランスのジャーナリストとして、執筆活動を続けながら、テレビ番組などでニュースをわかりやすく解説し、幅広い人気を得ている。また、9つの大学で教鞭をとる 『社会に出るあなたに伝えたい なぜ、読解力が必要なのか?』(講談社+α新書)、『なんのために学ぶのか』(SB新書)、『知らないと恥をかく世界の大問題12 世界のリーダー、決断の行方 』(角川新書)など著書多数 ==== flier要約 https://www.flierinc.com/summary/3068
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日本の無策の理由「思考停止」 「何も考えていないばかりか行き当たりばったり」がコロナ禍での政府対応策が目立った。しかるに現代、「考えない方が楽」と言う意識も多く、「長いものには巻かれろ」意識が多くなり、自然と「任せっきり」で自分自身で考えない「思考力停止」状態になっている気もする...
日本の無策の理由「思考停止」 「何も考えていないばかりか行き当たりばったり」がコロナ禍での政府対応策が目立った。しかるに現代、「考えない方が楽」と言う意識も多く、「長いものには巻かれろ」意識が多くなり、自然と「任せっきり」で自分自身で考えない「思考力停止」状態になっている気もする。ここにある「対話」こそその思考力を高める方法かも知れない。
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