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正義の段階 の商品レビュー

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2023/11/28

「親殺し」事件と、懲戒請求事件を同期から依頼された、ヤメ検弁護士、一坊寺陽子。謎解明のヒントは過去に? ヤメ検弁護士、一坊寺陽子が主人公。 なかなか読み応えのある作品だった。 陽子は、司法研修所時代の同期の弁護士、桐生から 桐生に対する懲戒請求事件の代理人を依頼される。 ...

「親殺し」事件と、懲戒請求事件を同期から依頼された、ヤメ検弁護士、一坊寺陽子。謎解明のヒントは過去に? ヤメ検弁護士、一坊寺陽子が主人公。 なかなか読み応えのある作品だった。 陽子は、司法研修所時代の同期の弁護士、桐生から 桐生に対する懲戒請求事件の代理人を依頼される。 請求理由は、十数年前の事件で、桐生が初めて弁護した被告人、 「桐生が佐灯昇を殺した」というもの。 佐灯は、両親二人を殺害した罪で服役していた。 佐灯昇は、桐生の従弟だった。 この事件には、検事時代の陽子も関わっていた。 請求者は誰か、そして何のための請求か。 請求理由の真意は。 そして、桐生は同時に、虐待されていた少女の父親殺害事件の 弁護の依頼も。 十年以上にさかのぼって、関係者たちの人生を洗い出していく、 それは、重厚な刑事モノにも通ずる。 少女の父親殺害事件の真相が見えた時、 懲戒請求事件の謎もほぐれ始める。 陽子はもちろんだが、元刑事の新井など、周りを固める人物たちのキャラも、 捨てがたい。 陽子が、付き合っているクズ男、市川とは別れられたのだろうか。 思いがけない結末で、驚かされる、また、面白いのだが、 冷静に考えて、成り立つのか。

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2023/04/20

同期の弁護士桐生の懲戒請求と、17年前の殺人事件がどう関係しているのか、プロローグからの予想はあっているかなと思いながら読んだ。 ラストは登場人物がこんがらがって(私だけかも)、何回か名前を確認してしまった。

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2023/03/30

弁護士の桐生春仁が同期でヤメ検弁護士一坊寺陽子に自分の懲戒請求の代理人と少女の両親殺害の事件を依頼にくる。懲戒請求の代理人はともかく、なぜ事件の弁護を依頼するのか違和感があったが、その後の陽子の調査が進むに従い晴仁の過去や17年前の二人が関わった事件の真相が明かされその理由がわか...

弁護士の桐生春仁が同期でヤメ検弁護士一坊寺陽子に自分の懲戒請求の代理人と少女の両親殺害の事件を依頼にくる。懲戒請求の代理人はともかく、なぜ事件の弁護を依頼するのか違和感があったが、その後の陽子の調査が進むに従い晴仁の過去や17年前の二人が関わった事件の真相が明かされその理由がわかってくる。そして、その17年前の事件の被疑者として服役中の佐灯昇であったが、更には二度のどんでん返しが仕組まれていた。全体的に派手さはないがじっくり読ませ、驚愕の真相に迫る動機もしっかり語られ読み応えあった。

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2022/05/05

ヤメ検弁護士・一坊寺陽子のもとに同期の桐生から寄せられた依頼。かつて彼女が検事を務めた事件に関わる謎の懲戒請求書の調査、そして少女が父親を殺害した事件の弁護。奇しくもどちらにも「親殺し」の要素があるその事件を調べるうち、桐生の不審な行動も気になってくることに。過去の事件の真相は、...

ヤメ検弁護士・一坊寺陽子のもとに同期の桐生から寄せられた依頼。かつて彼女が検事を務めた事件に関わる謎の懲戒請求書の調査、そして少女が父親を殺害した事件の弁護。奇しくもどちらにも「親殺し」の要素があるその事件を調べるうち、桐生の不審な行動も気になってくることに。過去の事件の真相は、果たして正しかったのか。隠された謎がどんどん明らかになってくる、スリリングなミステリです。 スリリングで引っ張られる部分はあるけれど、まあオーソドックスな筋立てで新奇性はない感じ、と思って読んでいたのですが。この真相……想像もつかなかった。人にとって何が大事かはそれぞれだけれど、それを守るためにここまでするとは! だけどこれって、誰も責められませんよね。ここまでの覚悟をもってしたことならば、この真相は明かすものではないし、明かしたところで誰にとってもいいことはないだろうなあ。読後感も爽やかでした。 ……でも一坊寺はまだまだ苦労しそうな気が(苦笑)。

Posted byブクログ