アリたちの美しい建築 の商品レビュー

ウォルター・R.チンケル(著者),西尾義人(訳者)

2022/03/06

アリたちの美しい建築 ウオルターチンケル 青土社

確かにオブジェとしても美しい
子供の頃に庭で見つけたアリの行列に
何時間も魅入り
雨の日にどうしているのかと思い
一度だけ後ろめたさの中で
好奇心が先に立ち
水を注ぎ込んだこともある
その後は水槽に土とアリを放り込んで
ガラス越しに見るアリの巣造りを
観察して遊んだことを思い出す

同じように今も
この写真を美しいと思う反面で
なんと傲慢で愚かなことだろうとも感じている
まだしもガラス箱の実験の方が許せるとも思うし
高みの見物を楽しむよりも
心で創造する方がどれだけ心満たされるかと
研究とか実験という勝手な解釈で
正当化して逃げているけれど
本心は無駄にイジメていることに
疲れていないのだろうか

最後は相対という矛盾が有るからこそ
食物連鎖をはじめとするこの世で調和を学び
気づきを得られるという事実にたどり着く
この先どんな理解が待っているのかと
ワクワクするのだから不思議なんだよね