せつなの嫁入り(二) の商品レビュー
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藤十郎の実家のお話ということで、京の皆の出番は冒頭のみ。 ただ穏やかな里帰りという訳にはいかなかった。 藤十郎が難しい立場ということもあり、せつなはまた色々と苦労する羽目に。 それでも藤十郎のために精一杯頑張るのだけれど、義妹には恨まれ、義父から理不尽な言葉をかけられることも。 ここでも苦労してしまうのか、せつな。 それでも相手を恨むことなく、性格も捻くれない。 本当にいい子だ。 しかも、封じられていたあやかしも絡んできて、ややこしいことに。 藤十郎は説得できたらと思っていたし、実際言葉も通じたのだが、結局は哀しい結末に。 なかなか全てが丸く治まる展開というのは難しい。 前作でも思ったけれども。 哀しい展開を迎えたけれども、実家での問題は何とか片付き、縁も繋げた。 何より、表紙にあるように、二人は改めて祝言も迎えられた。 実家の皆さんに祝福されてのやり直し祝言は本当によかった。 不安なのは、今回の騒動を引き起こした黒幕がいる点。 藤十郎には心当たりがあるような感じだが、これが伏線として残されたまま。 今後、この不安が芽吹くときがくるのだろうか。
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