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藤田新策作品集STORIES の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2024/08/16

本屋にあるキングや宮部みゆきの文庫は、表紙が印象的だったなぁと思い出す。 本屋にも古本屋にも行くこともほぼ無くなってしまったけれど、いつからかよく見かける(宮部みゆきさんが好きだから持っているものもある)ようになって、もうキングと宮部みゆきの本の表紙はこの絵という印象になった。 ...

本屋にあるキングや宮部みゆきの文庫は、表紙が印象的だったなぁと思い出す。 本屋にも古本屋にも行くこともほぼ無くなってしまったけれど、いつからかよく見かける(宮部みゆきさんが好きだから持っているものもある)ようになって、もうキングと宮部みゆきの本の表紙はこの絵という印象になった。 回りくどい言い方になったけど、定番?になるくらいいい絵だと思う。 特に宮部みゆき『本所深川ふしぎ草紙』『火車』はこの表紙絵に引っ張られたか、この絵の雰囲気で情景を想像するように。 キングは持っていないけど、新刊が出た時この絵だと安心してホッとする。 児童向けのルパンや江戸川乱歩の新装版もこの方の絵でシリーズが出たと知って、子どもの頃ルパンも乱歩も次々借りて読んだけど、表紙の絵って心に刻まれるのかなんとなくでもあの暗い・不思議な・わくわくするような謎らしさを覚えているし、世界観を伝える重要な仕事だと思った。

Posted byブクログ

2022/03/23

子どもの頃、眠い目をこすりながら読んだ『ザ・スタンド』と『ドリームキャッチャー』の装画も掲載されており感無量。 1ページにぎっしり絵が収録されているのでなく、白の余白をうまく用いているので、額縁のように見えなくもない。太く暗く禍々しい、そしてどこか目が離せない、不思議な魅力を放...

子どもの頃、眠い目をこすりながら読んだ『ザ・スタンド』と『ドリームキャッチャー』の装画も掲載されており感無量。 1ページにぎっしり絵が収録されているのでなく、白の余白をうまく用いているので、額縁のように見えなくもない。太く暗く禍々しい、そしてどこか目が離せない、不思議な魅力を放っています。 初期は油彩が多く、中期以降はPhotoshopで彩色とのこと。後ろ姿や陰のある横顔、遠巻きに眺めているような角度から人物が切り取られがちですが、スタンドや少年探偵、ルパンなどは登場人物を正面から捉えているものが多く見られます。作品を補完するというより、より強固なものにさせる装置的な役割もあるように感じています。 絵を見ていたら、読んでいない作品も多かったので、そのうち読んでみたいと思いました。そのときに想起されるのは、ひとつのシーンや登場人物の不穏な表情、トーン、色彩、世界観そのもの。装画の世界に引っ張られるように読む心地良さを思い出しました。

Posted byブクログ