人間が生きているってこういうことかしら? の商品レビュー
お二人の会話がとてもリズミカルで。いのちについて話すのが大好きなのでしょうね。と感じました。一緒にその場にいるような感じがします。 たくさん付箋をつけてしまうほど、思考回路を刺激されます。
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虫は何万種と存在することに対して、人間は一種しか存在しない。 生き物としての生き方を考えて、考えて、考えなければ。人間だけが特別なわけがない。 自然の中にいることを忘れて進んでいる人間に対して優しく諭してくれる。
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蝶は偏食でナミアゲハの幼虫だとミカン科の葉しか食べない。お母さんは前肢で葉を叩きミカンと確認して、その葉に卵を産む。すごいなと思います。地球の生き物で多いのは昆虫、次に植物。これで7~8割。5千万種以上の生態系の基本。人間は種でいえば1種。プーチンにこの本を読ませたい。中村桂子&内藤いづみ 対談集「人間が生きているってこういうことかしら?」、2022.2発行。①赤ちゃんは周囲を笑顔にする。亡くなる時も周囲を笑顔にしていくことが大事 ②ホスピスが向き合うのは人間の苦しみ。よく話を聞くこと。人間的つながり
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ゲノム研究から三八億年の生命のつながりを見つめてきた生命誌研究者の中村桂子さんと、四千人以上の患者さんと向き合ってきた看取りのホスピス医の内藤いづみさんの対談。 中村さんのご自宅のお庭でゆったりと行われた。 終始穏やかで温かな雰囲気に満ちた語らいでした。 特に印象に残ったのは内藤さんの患者さんのエピソード。 旦那さんにおんぶされて内藤さんの元にやってきた、まだ育ち盛りのお子さんのいる年若い女性。 彼女に体の痛みが抑えられたら何がしたいか尋ねると、彼女は「家族の洗濯物が畳みたい」とおっしゃられたそうです。 そのエピソードにジーンと涙しました。 その言葉だけで、彼女が、どれだけ家族を大事に思っていたか、日々を大切に生きたいと願っていたのか分かる気がしました。 そして、どれほど幸せだったのかも。 中村さんからは、「私たちの中の私」という言葉を教わりました。 「私たち家族の中の私」→「私たち日本人の中の私」→「私たち人類の中の私」→「私たち生き物の中の私」 人間関係のゴチャゴチャに耐えられなくなったときのために、こういう視点は確保しといた方がいいな、と思いました。 あと、人間の元素は、星が超爆発してできた物質から作られている、というのも聞けて良かったです。 だから、星を見ると、懐かしいような、切ないような気分になるのでしょうか。たぶん、気のせい。 装丁が可愛らしいのと(中村さんのお庭をイメージ?)、タイトルの『人間が生きているってこういうことかしら?』に惹かれました。
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