ふしぎの国のバード(9) の商品レビュー
なにか旅が、函館に着くためのものになってしまっているような。 大雨、崖崩れ、食糧不足、嵐、と、とにかく前に進まねばというのもわかるけれど。 また、旅の目的自体が大きくなりすぎて、単にバードさん個人の好奇心とか探究心といったところから離れてしまったようで、少し残念。 バードさんに...
なにか旅が、函館に着くためのものになってしまっているような。 大雨、崖崩れ、食糧不足、嵐、と、とにかく前に進まねばというのもわかるけれど。 また、旅の目的自体が大きくなりすぎて、単にバードさん個人の好奇心とか探究心といったところから離れてしまったようで、少し残念。 バードさんに責任があるわけではないけれど、周りの状況がバードさんに有利にはたらきすぎるのも、ちょっと引いてしまうかな。
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前巻に続き、大雨による山崩れに巻き込まれながらも、九死に一生を得たバード。ここまでして旅を続行しなくてはならないものか。
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誰もが平然と笑って_滅んだら受け入れるのが当然のような_ずっと考えていたの_この国の文明の深淵 生活も文化も技術も世界観も_文明の遍く万象が_気候風土の奥深くに_起源をもっているんじゃないかしら イエスを知らない善良な人々に出会う度_信念が揺らぐのを感じる_それでも_神しか救えな...
誰もが平然と笑って_滅んだら受け入れるのが当然のような_ずっと考えていたの_この国の文明の深淵 生活も文化も技術も世界観も_文明の遍く万象が_気候風土の奥深くに_起源をもっているんじゃないかしら イエスを知らない善良な人々に出会う度_信念が揺らぐのを感じる_それでも_神しか救えない苦悩もある アイヌは太古の白人種(コーカソイド)ではないか?_シーボルトはそう主張している_骨格が他の黄色人種(モンゴロイド)と異なり_我々と同じ深い彫りと二重瞼_濃い体毛を持つからだ 現在の国際秩序は_冬でも凍らない港を求める露国と_それを阻む英国との_鬩ぎ合いの上に成り立っています_露国にとって北海道は_政治学的に理想的な土地_虎視眈々と狙っています_野望を阻止せねば_世界を巻き込む戦争となる
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青森から函館まで。 ・日食について。月や太陽って解明される前まではとても神秘的だよね。今も宇宙に謎はたくさんあるけど。 ・土砂崩れによる孤立。バード女史の強さと自然の怖さが分かる回。松は食べられる。 ・取越正月について。苦境でも笑っていられる人が1番強い… ・明治時代のキリスト教について。ヘボン式のヘボン先生は日本にローマ字以外の文化(初めての和英辞書など)も教えてくれていたんだね。度々信仰について触れられる事はあったけどこうしてメインにする事は初めてなので色々考えさせられる。 バード女史の蝦夷を目指す理由、目的などがどんどん明確になっていく巻。また函館に到着し英国の思惑などもあり旅行記だけでない内容も。マリーズ氏との決着は次巻なのかな?
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伊藤が笑った!(笑) クララか…でも、本当に人間丸くなったよね。 また水害で足止めをくってしまった2人。 自然災害が起こると、今以上に 被害も甚大だったのだろうな。 この巻では、バードさんが アイヌ文化を知りたいと思ったきっかけの話も。 青森では風邪ひいてヘロヘロだったのに ...
伊藤が笑った!(笑) クララか…でも、本当に人間丸くなったよね。 また水害で足止めをくってしまった2人。 自然災害が起こると、今以上に 被害も甚大だったのだろうな。 この巻では、バードさんが アイヌ文化を知りたいと思ったきっかけの話も。 青森では風邪ひいてヘロヘロだったのに 出航したとたんげんきになるのが彼女らしい! そして、ついに北海道上陸。 ヘボン医師が出てくると和む。
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青森碇ヶ関、黒石、津軽海峡を渡り函館までの旅 バードさんの肉体はボロボロです それでも探求心で持っている ダーウィンまで出てきた! キリスト教の青年たちに会う 戦争は痛みしかないですね イトがマリーにさらわれた! 次号どうなる⁉️
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本作では全然出てこないが、原典では、 「鍛冶屋の作業見てたら現地の人に見られた」 「宿では私を見に来る現地の人と宿の主人との言い合いが」 「愛しのヘンリエッタ、おねえさんは現地の人に見られて負けそう」 「ここの祭りに出るイヴェントのうち、一番人気はイザベラ・バードという異人さん...
本作では全然出てこないが、原典では、 「鍛冶屋の作業見てたら現地の人に見られた」 「宿では私を見に来る現地の人と宿の主人との言い合いが」 「愛しのヘンリエッタ、おねえさんは現地の人に見られて負けそう」 「ここの祭りに出るイヴェントのうち、一番人気はイザベラ・バードという異人さんであった」とか 出まくってゐるのである。 東北以北が当時文明圏であったといふアレがあるのである。 関川夏央先生が、抄訳版の原典評で「プライバシー」に関する訳語がないといふのを言ってゐたが、はい。 てふか本作に出る渡航中のバードさん(後にビショップへ改名)は多分歴史考証に基づいてるとかなんだらうなぁ。 さらに敬虔なクリスチャンで、この大無謀な真似をさらす言訳も御父上のキリスト教的なものに基づく薫陶による、敬虔なキリスト教徒のバードさんは、原典では秋津島のキリスト教について土人がいかに忌避してゐるかが出てゐるのだがまぁカットだわな。 てふか、伊藤さんのインテリとかに関する複雑なアレがまだあった。 ダーウィン(そら彼と言ったら蚯蚓だけども)がバードさんと接触してゐる。 アイヌのさう言ふ説は、出し方はまぁよかった。
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今回もめちゃ面白いです。 過酷な山中の道行ですが、そこに生きる人たちの逞しさを描き、その様子を眺めるバードさんはそこに「日本文化」を見出し、そこから人類のそれぞれの文明についての「真理」を探そうとする。そして、傍らでその様子を眺める通訳の「イト(伊藤)」は、バードさんのその姿勢に...
今回もめちゃ面白いです。 過酷な山中の道行ですが、そこに生きる人たちの逞しさを描き、その様子を眺めるバードさんはそこに「日本文化」を見出し、そこから人類のそれぞれの文明についての「真理」を探そうとする。そして、傍らでその様子を眺める通訳の「イト(伊藤)」は、バードさんのその姿勢にあらためて感銘を受けたようで……。 今回は、わりと、伊藤の内面が垣間見えるシーンが多くて嬉しいです。英学校の生徒さんたちへの対抗心とか、船酔いの姿とか、イトの人気がまた上がってしまう……と、ニヤニヤしながら読みました。 船中でイトと一緒に浮いたり横に飛ばされたりしてるネズミさんたちからも目が離せません。 そしてそれらの「イト」描写が、終盤から次巻への「マリーズさん」との話しにスパイス効かせてくるんだろうなと思うと、続きが楽しみでなりません!!
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