五行歌集 博物詩 の商品レビュー
三隅さんは心の中にファンタジージェンを持っている人だと思う。それは膨大な読書量や映画、芸術鑑賞が作った世界だと思う。 三隅さんの歌には、詩の韻の旋律があって、ふっと扉があいてそこに迷い込むのだ。 シンプルでかつクラシカルな古文書のような装丁にしたいと思い、羊皮紙風の紙をカバーに使...
三隅さんは心の中にファンタジージェンを持っている人だと思う。それは膨大な読書量や映画、芸術鑑賞が作った世界だと思う。 三隅さんの歌には、詩の韻の旋律があって、ふっと扉があいてそこに迷い込むのだ。 シンプルでかつクラシカルな古文書のような装丁にしたいと思い、羊皮紙風の紙をカバーに使った。この三隅ワールドをぜひ堪能していただきたい。
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少ない言葉で、尽きない思いに誘う言葉、それが詩である。そのうえ、勝ち誇ったような詩語を使ってもいない。ふだんの言葉である。だからなお深く驚くのだ。 彼女が五行歌の会の会員になり、同人になり、もう十六、七年になる。この間、彼女は素晴らしい詩歌を書き続けてくれた。私の憧れのような...
少ない言葉で、尽きない思いに誘う言葉、それが詩である。そのうえ、勝ち誇ったような詩語を使ってもいない。ふだんの言葉である。だからなお深く驚くのだ。 彼女が五行歌の会の会員になり、同人になり、もう十六、七年になる。この間、彼女は素晴らしい詩歌を書き続けてくれた。私の憧れのような期待は、実現した。それがこの歌集である。 (中略) 三隅さんは、身辺のあらゆることについて、解釈を与え、物語にした。だから『博物詩』というタイトルは、その総体にぴったりである。何度も何度も玩味するにふさわしい。何度読んでも、新しい意味が湧いてくるような気がする。 (草壁焔太跋文より)
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