生物がすむ果てはどこだ? の商品レビュー
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〇世間話をするような気軽さで、深海の科学調査と研究の現在を語る 一億年前の地層から生物!とんでもないなあ 生命の底力を感じた 〇“重たい水”で微生物を数える、新しい方法の確立。 “限界探し”に発見がありますように。応援してます ◎はじめに ・海底からさらに2500メートル下の地層 ・酸素がなく、太陽の光も届かず、凄まじい水圧で、食べるものはほとんどない …そんなところに住むいきものって? 1:海底は地球の歴史ノート ・マリンスノー、大陸の近くでは年に0.5ミリメートルくらいずつ積もる ・プレートと地層 2:海底下を掘る科学掘削船 ・科学掘削船「ちきゅう」 海上から細長いパイプをつなげて海中におろしていき、海底から深く地層を掘り進む装置が取り付けられた船 長さ210メートル、高さ30階建てのビルくらい 船内の実験室と冷蔵庫と冷凍庫 揺れがほぼ無い 富士山の天辺からふもとくらいの距離までパイプをつなげられる 海底下の堆積物の採取 “コア”の分析 昼夜の作業が交代で2カ月続く 3:高知コアセンター ・国際深海科学掘削計画(IODP)のコア保管施設 ・世界に三カ所 アメリカ:テキサス、ドイツ:ブレーメン、日本:高知 ・施設は4℃に保たれ、世界中の研究者からのリクエストにこたえサンプルを送っている ・コアの分析データをとりおえるまでが、掘削航海 ・研究設備 ナノシムス、電子顕微鏡、クリーンルーム、摩擦試験機 4:海底は意外と天国?! ・海は広く深い ・平均水深約3800メートル ・200メートルより深い海を深海という ・深海に住む生物 熱水噴出孔(チムニー※えんとつ)のまわり ←二酸化炭素からメタンを作って栄養にする微生物 ←これらを食べる動物プランクトンや小さなエビ ←これらを食べる大きな生物 深海の泥の中 ←底生生物…マリンスノーは栄養豊か 海底下には? 5:プロの研究者になる ・生きて活動していることの不思議を探究する ・海底下の微生物の発見 1990年代から2000年代にかけて 6:海底下の生き物を探す方法 ・海底下の泥の中にいる微生物を数えよ ・重たい水 ・“だれがやっても同じ結果が得られる” 7:想像できない暮らしかた ・「ポイント・ネモ」 地球上でもっとも陸地から離れた地点 海の水の透明度がもっとも高い ←マリンスノーが少なく地層の出来るスピードが遅い 一億年前の地層から微生物発見! ・生きているというより、死んでいない ・分裂する生物の年齢 終わりに ・微生物たちはどこからきて、どのように進化していくのか ・限界探し
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