階段ランナー の商品レビュー

吉野万理子(著者)

2022/02/28

いやあ、いい話だった。初読みの作家さんだが、たちまち引き込まれあっという間に読了した。
主人公は高校2年生の奥貫広夢と三上瑠衣。この2人の一人称で交互に語られる。進級して同じクラスになった2人はなんとなく気が合い、いい雰囲気に。広夢は水泳を、瑠衣は卓球をそれぞれの理由で諦めたが、ひょんなことから「京都駅ビル大階段駈け上がり大会」に出場することになる。
挫折、友情、恋、挑戦と、青春ド真ん中だ。このレース、YouTubeで見たが、すごかった。残念ながら、コロナ禍のため2年連続で中止になったそうだ。

2022/02/18

スポ根モノの終わり方パターンとして、ゴールと共に終わるのと後日談付きのがある。本書は前者だったけど、後日談がむしろ気になるのでは？何でも読者に委ねれば良いというわけではない。