ジーニアース(1) の商品レビュー
押切蓮介この手の話好きね。 焔の眼だったかと同じ、ひたすら憤ってボコボコにしているだけの話。 御題目は一応あるようだが、どうせ大した話ではないだろうな。ただバイオレンスしたいだけかと。
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押切イズムが大炸裂、と言えば、押切先生の作品を一度でも読んだ事のある人には、間違いなく、ちゃんと、良さが伝わるだろうな。 あくまで、私個人の感覚ではあるが、押切先生の作品を一度も読んだ事がない人は、まず、この『ジーニアース』から読む事をお勧めしたい。 おいおい、いきなり、これはキッツいだろ、押切初心者には『でろでろ』、百歩譲っても、『僕と姉とオバケたち』からじゃないか、的なツッコミが今、聞こえた。 確かに、そうなんだが、『でろでろ』から読み始めると、他の作品で発揮されている、押切先生のド級な暴力性に打ちのめされ過ぎて、読めなくなっちゃうんじゃないだろうか。それならば、いっそ、少年誌初参戦である、この『ジーニアース』が最適なのでは、と思った訳だ、私は。 しかし、ヤンキー漫画の集合体、と言っちゃっても過言じゃない、週刊少年チャンピオンの中でも、この『ジーニアース』は突き抜けて、暴力的なんじゃないだろうか。 圧倒的な「暴」で、人間を物理的な意味合いで、ズタボロの雑巾にするシーンを描かせたら、漫画界でも、押切先生はトップクラスだな、と押切先生のファンは、この『ジーニアース』で再認識したに違いない。 吐き気を催す邪悪とは毛色が違うものの、存在を許しがたいほどのクズが、己のちんけな嗜虐性と暴力が通じない相手と遭遇してしまった際の絶望と、これまで重ねてきた悪業の清算にしては釣り合わぬ凄惨な末路。 押切イズムに毒されていない、幸せな人からすれば、ただただ、残虐な光景にしか映らないだろうが、ファンには形容しがたいスカッと感を得られるのだ、これに・・・・・・えぇ、ヤヴァい自覚はありますよ。 押切先生、これ、セーブしてないよなぁ。ま、週チャンの編集部も、押切先生に、思いっきり、やっちゃってください、と言ってそうだしな。むしろ、押切先生にセーブさせた漫画を描かせるような編集者は、クビが飛ばされるだろうよ、二つの意味で。 果たして、“無害”な人類と、“有害”な新人類、どちらが淘汰されていくのか。そして、その無意味な争いの渦中に、無自覚でいる鈴木は何者であり、何を成すのだろうか。うーん、一瞬たりとも目が離せんぞ、このヴァーイオレンスな少年漫画から。 この台詞を引用に選んだのは、インパクトが凄すぎるので。 この下ネタのブッ込み方も、押切イズムの代表じゃないだろうか。 男ってのは、股間が蹴り上げられる描写を見ると、ほぼ無意識に、「ヒュウッ」となってしまうものだが、ここまで行っちゃうと、その防衛本能すら正常に作動しなくなる。 ただただ、笑ってしまう。笑う事しか出来なくなる。笑わねば、理性を保てない、と理解しているかのように。 しかし、仮に握り潰さず、交番に持って行っても、警察官だって困るだろうよ。書類に「睾丸」とは書けんだろうしなぁ。 「あ、トモダチのオチ〇チ〇・・・落ちてますよ。心当たりがないのなら、交番に届けますが」(by九十九法庵)
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