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詩集 美しいとき の商品レビュー

4.8

9件のお客様レビュー

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2024/02/27

なんども読み返しています。時々は朝、ひとり部屋の中で声に出して読んだりもします。大切な人に自分の言葉で綴った詩を贈りたくなります。まだ書いたことはありませんが、、そう思わせてくれるとても大切な詩集です。

Posted byブクログ

2023/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

素朴な言葉 「ほんとうに わたしを なぐさめてくれる ことば」 みつけられるといいな。 若い人たちへ 「分かることだけで、自分を塗りつぶして、何かをわかったように思いこんではいけない」 わからないこともある、それが世の中なんだな。

Posted byブクログ

2023/06/23

心の安らぐ優しい言葉、こんな安直な言葉しか言えないが 出血するような詩集が数多ある中、当該詩人の作品には一服の清涼感のようなものを感じた。

Posted byブクログ

2022/08/11

若松さんの詩を読んでいると、二度と会うことは叶わない相手を思い出す。忙しい日常で、記憶の奥底に沈んだままだった存在(人であれ動植物であれ)がふっと浮上する。自分の言葉を紡ぐには、内側と対話する必要があると思う。そして自分の内側と対話することは、なにも自分のことばかりでなく、大切な...

若松さんの詩を読んでいると、二度と会うことは叶わない相手を思い出す。忙しい日常で、記憶の奥底に沈んだままだった存在(人であれ動植物であれ)がふっと浮上する。自分の言葉を紡ぐには、内側と対話する必要があると思う。そして自分の内側と対話することは、なにも自分のことばかりでなく、大切な何かを思い出して確かに存在したことを証明することでもあるんだろうな、ということに意識が向いた。

Posted byブクログ

2022/07/20

初めて自分で買った詩集。偶然の出会いだったのですが、言葉がスッと入ってきて自然と手にとっていました。 深みがあるのに選ばれている言葉はそう難しくなくって、読みやすかったです。 気持ちが落ち着いたり、大切な相手に対する感情を見つめ直せたり、穏やかに心揺さぶられる作品でした。

Posted byブクログ

2022/02/19

詩というのは透明な手紙。その言葉でもってしか伝えられない思い。何千年も昔から変わらない普遍的なことのように思えた。 さほど遠くないうちに、いつかは土に還ってゆくのだから、いっそ消えてしまいたいほどの苦しみも、有限な時のなかで、得難き美しいときだと思えたら。

Posted byブクログ

2022/02/11

綺麗な言葉が綴られていた。 大切なものが側にいなくなった時、 心を慰めてくれる優しい詩。 『悲しみは、何かを愛した、証だからである』

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2022/02/04

「たとえどんなに 大きな成果が 約束されているとしても 数の世界に いのちを明け渡してはならない そこでは誰かがいつも おまえと誰かを比較する 人間の価値を量化する」 人生において大切にしたい言葉がまた増えた

Posted byブクログ

2022/01/27

この詩集、読んでいて、あまりに愛しくて涙が出ました。 詩集で泣いたのは初めてかもしれません。 前作、『たましいの世話』のレビューにも書きましたが、若松英輔さんの詩には共感があります。 私もそう思うけれど、私にはとてもことばにできないことを見事に簡単なことばだけで美しい詩として表...

この詩集、読んでいて、あまりに愛しくて涙が出ました。 詩集で泣いたのは初めてかもしれません。 前作、『たましいの世話』のレビューにも書きましたが、若松英輔さんの詩には共感があります。 私もそう思うけれど、私にはとてもことばにできないことを見事に簡単なことばだけで美しい詩として表現してくれています。 日本で一番有名な詩人の谷川俊太郎さんがもし同じクラスの生徒だったとしたら、吹奏楽部で楽器を演奏しているかんじがします。 もう一人大好きな詩人、長田弘さんは美術部で美しい色彩に満ち溢れた絵を描いているような気がします。 そして、若松英輔さんですが、園芸部で植物に水やりをしたり、土に栄養をやったりしているそんなイメージの少年像を書かれた詩からかんじました。 この詩集から二編の詩を紹介させてください。 「祈願」 多くの人と 知り合うより 出会うべき ひとりの人に めぐりあえますように たくさんの ではなく ほんとうに なくてはならないものを 愛しめますように 大きなことを 成し遂げるよりも なすべき 何かに わが身を賭すことが できますように きらびやかな 文章ではなく 人生の一語を 自分の手で つむぎだせますように わたし自身よりも わたしに 近いところにいる 見えないあなたに 届きますように 「高貴な悲しみ」 愛することは 悲しみを育むこと いつか訪れる別離を 無言の 涙のうちに 迎え入れること 悲しむとは 愛を 深めること 悲しみの奥に 愛しみを 見出すこと 生きるとは 愛がなければ 悲しみすらないという 厳粛な事実を 全身で 受けとめること 悲しみに 耐えている者は それだけで誇り高い 悲しみとは 何かを愛した 証しだからである 「一冊の本」「かなしい小説」「無音の宮殿」もよかったです。

Posted byブクログ