大正偽恋物語 不本意ですが御曹司の恋人になります の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大正という私の好きな時代背景。沢山の登場人物が出てきましたが、それぞれに個性があり、読み応えがありました。 絹香は少し不器用で、敦貴は恋や愛という感情をあまり理解していない。そんな二人がすれ違ったりしつつも向き合う姿が素敵でした。 何より、沙栄という敦貴の婚約者である女の子が一番魅力的でした。明るく真っ直ぐで曲がったことは好まなさそうな芯のある素敵な人。この物語で最も幸せになって欲しいと思える人物でした。 終わりは少し駆け足なような気もしましたが、綺麗な終わり方だったと思います。 またこの作者さんの本が出たら、読んでみたいと思います。
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亡くなった両親のため、大切な弟のため。。。と、自分のことは後回しにして頑張っている絹香。叔父夫婦からの理不尽な扱いにも耐えているけれど、信じられる相手、頼れる相手が近くにいない絹香が心配になる。敦貴に提案された「恋人役」という怪しすぎるようにも思えるものを受け入れたのも、そんな環...
亡くなった両親のため、大切な弟のため。。。と、自分のことは後回しにして頑張っている絹香。叔父夫婦からの理不尽な扱いにも耐えているけれど、信じられる相手、頼れる相手が近くにいない絹香が心配になる。敦貴に提案された「恋人役」という怪しすぎるようにも思えるものを受け入れたのも、そんな環境で生活していたからだと思うし。真面目過ぎる絹香と不器用すぎる敦貴。そんな2人の「恋人」としてのぎこちないやり取りはもどかしかったけれど、お互いに少しずつ惹かれあっていくのが感じられるのは楽しかった。自己評価が低すぎる絹香が、敦貴と過ごすことで少しずつでも変わるといいな。と思った。
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